解決するには・・・。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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7名体制でスタートした3ヶ月ワークショップも、

はや1ヶ月が過ぎようとしています。

本当に月日の流れは早いものですねぇ~



1ヶ月とは、

4回のレッスンが終了したということです。

これまでの通常のWSでは、

これから(二ヶ月目から)が進歩が見えてくる段階ですが、

今回は、

ちょっと違いますよ

既にスキルが開花し始めている方が数名現れているのですっ




「何故に、こんなに早く・・・

と私も感じているのですが・・・・

いつもと大きく違うところが一点あるのです。

これは、

レッスン開始前から意識して導入したことなんですよね。

(思いがけない効果があったのかも知れません・・・




それは、


「始めの1ヶ月は、

レッスン前に、

プロの制作陣や声優、俳優の話をする」

ということなのです。

3時間のレッスンの冒頭に、

30分から長い時は60分を使って、

私の知っている範囲でのプロ世界の真実や、

脚本・演出の立場から仕事をしたいと思える新人声優について、

色々な角度からお伝えさせて頂きました




参加者の中には、

大事な時間を使って、

この講師は何故にさっさとシナリオの講義をしないのか・・・

と不愉快な思いをした方もいると思うのですが、

まずは、

意識改革こそがスキルアップの重要課題だと感じていたので、

あえて、この方法を試してみたのです




こういった話をすると、

聞く側の方にとっては、

自分(現状)との違いに耳が痛いかも知れませんね。

ストレスを感じる方もいるでしょう。

しかし、私としては、

そういったネガティブな感情でプレッシャーをかけようとしたわけではありません。

もっと大事な心構えが芽生えてくれることを目指したのです。


「このままでは、困る


という感情です。

これの欠如は、

レッスン中の養成所に通う声優さんに多い欠点だと思っています。

「シナリオが読めなければ、私は困るのだ」

というシンプルな感情が欲しいのです。

スキルアップを求めるのであれば、

「この現状では全くもって困ってしまう・・・

という当たり前の気持ちが大切だからです

これが根底に無ければ、全てがリアリティーを持たないと思うからですね。




このところ講師の依頼をよく受けるのですが、

参加者からは、

様々なレッスンを通じて、

「今回はよく頑張った」とか、

「今日はうまく行ったぞ」とか、

「まだまだ努力が足りないな」という感想はよく聞くのですが、

「このままでは困る」
という話はなかなか聞かないのです。




これから、

シナリオの読み込みをやろうと意気込んでいる参加者に向かって、

キツ~イ現実の話をするのは、

モチベーションを下げてしまう恐れもあるのですが、、、

困ったことを解決するために、

自分自身で解決策を練るから、

人はそれを乗り越え上達するのです




まずは、

足りないスキルについて、

本気で困ることから行動は開始されると思うのです。

ですから、

貴重な時間を頂いて、

長々と余計な話をさせもらったのです




今回のWSの参加者の方々は、

その効果があったからか、

シナリオの核心へ迫るのがとても早いですね。

シナリオは沢山のシーンが集合して構成されています。

各シーンにおいて、

一番大切なところをいち早く掴むことが、

シナリオの読める声優になる一番の方法です

1ヶ月が経過し、

ほとんど全員の意識は、

そこへ向かっていると思います。

これは、とても大きな進歩だと言えます。

そして、数名の方には、

そこをガッツリと掴もうとする執念を感じるのです

正真正銘困っているからこそ、

執念が周囲の者まで感じられるのですね。



これは、

単純なことですがとても大きな向上だと私は思っているのです

今後2ヶ月がとても楽しみになってきましたねぇ~。



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代表  山中(脚本・演出)

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次回は、、、
1ヶ月間ワークショップを予定しています!

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