映画『となりのトトロ』を観ながら、
ポツポツと作業をしていたのですが、
宮崎監督のシナリオの素晴らしさに、
心を奪われてしまうこと度々でしたねぇ・・・
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宮崎さんの書かれるシナリオは、
とても繊細で、隅々まで本当に心が通っていることが、
観ていてよく分かりますね。
今日なんかも、
サツキちゃんが、
カンタから借りた傘を返しにいくシーンを観ていて、
ドキリとしてしまいました
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(皆さんもよく覚えていますよね
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
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■カンタの家・雨
縁側で模型飛行機で遊ぶカンタ。
傘をさしたサツキとメイがこちらへ向かってくる。
カンタ、二人に気づくと慌てて部屋に飛び込む。
■玄関・雨
うす暗い玄関。
サツキとメイが入ってくる。
サツキの手にはカンタの傘。
サツキ「あの~、すいません・・・」
しばらくして、カンタの母、やって来て、
カンタの母「あら、サツキさん。メイちゃんも。ちょっと、ばあちゃん!」
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・・・なんてシーンでしたよね
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(記憶を頼りに書いてみました~)
この後、
お礼を言うサツキに、カンタの母は、
「へぇ~、あの子がねぇ~」
なんて言って、
息子の意外な女性への配慮に、
なんとも言えない反応を見せたりします
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
とても心和むシーンですね。
そして、
私が宮崎さんに驚かされるのは、
冒頭の母のセリフです。
「あら、サツキさん」
という一言です。
これ、結構意外なセリフですよね。
相手は小学生です。
田舎のおばちゃんらしく、
「あらやだ、サツキちゃんじゃないかい。メイちゃんまで。どうしたのさ」
なんてことは言ってもよさそうなもの・・・・・。
ここが、
宮崎監督の繊細なところなんですよね。
都会からやって来たサツキを、
一人前の女性として扱っているのでしょうか
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/040.gif)
それとも、
しっかり者のサツキを認めての言動でしょうか
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/040.gif)
もしかしたら、
当時の「都会から来た人」への対応かもしれませんね
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兎に角、
こういった脇のキャラクターにまで、
豊かな個性が滲み出ているのが、
宮崎監督のこだわりであり、超一流と言われる所以です
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こういったセリフが一つ書かれたあるだけで、
声優、丸山裕子さんは、
どれほど役作りが楽しかったことかと思いますね
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宮崎監督のシナリオは、
役者の可能性も随分引き出す作用があに違いないですね。
それだけ繊細に描かれているのです
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
何度見ても、
学びの発見であふれていますね。
ジブリのアニメは
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
本当に、
素晴らしいの一言です。
オーディオキネマ(脚本・演出)
山中勇人
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2016年2月
『シナリオの読み方を知る!』
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