討論会。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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先日、久しぶりに、

映画
『暗殺』


を鑑賞しました。




これは、

1964年公開の篠田正浩監督の映画です。

幕末の動乱を、

清河八郎を中心に据えて描いた物語です。

(原作は、司馬遼太郎さんの小説です。)




かれこれ、

10年以上ぶりに改めて観たのですが、

以前とは全く違う感覚で楽しむことができました。

私も前回の鑑賞からはそれだけ年をとっているためか、

グッと作品へ入り込んで堪能することが出来たのです。

松竹ヌーベルバーグを代表する作品と言っていいんでしょうね。

斬新な演出もさることながら、

出演者の演技がのびのびとしていて、

映画に自由な雰囲気を感じました。

これが当時の最新の映画演出だったんですね。

丹波哲郎さん、

岡田英次さん

木村功さん

岩下志麻さん、

佐田啓二さん、


などの俳優が、

それは素晴らしい演技を披露していました。

特に木村功さんの表現には、

古い時代劇の型を破る者がありますね。

岡田さん、木村さんで、

時代劇にリアリズムを吹き込んだような一作でした。

武満徹さんの音楽も、

そんな映画の雰囲気にピッタリでしたね。




こういった映画は、

今の若い方にも、

観て頂きたい一作ですね。

特に俳優を目指す方には、ビリビリとくる作品ではないでしょうか。

鑑賞後には、

じっくりと討論会などして、

映画を見る力を鍛えて頂きたいですね。

そこから得られる感性は、膨大だと思いますね。




私のワークショップでも、

いつかはそういったことをやってみたいですね。

(ちょっと、不可能な匂いを感じますが・・・・)

上手く行けば、

きっと、

大きなスキルアップに繋がると確信しますね。




こういった名作の存在が、

私達ドラマ制作者を育ててくれるんですね。

とても豊かな気持ちになれた一作でした。

演技、演技、演技

そんな演出の冴えた映画でしたね。

篠田監督、

あっぱれでした



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脚本・演出
山中


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