~ライターのつぶやき~
「リアリティー」
前回は、
「感受性」という言葉から、
「リアリティー」のある演技へと
話が移ってしまいました![]()
今回は、
シナリオ上のリアリティーの話をしたいと思います![]()
人気作品を例にして話してみましょう。
映画『天空の城ラピュタ』
映画『攻殻機動隊』
なんていかがでしょうか![]()
まずは、
『天空の城ラピュタ』![]()
この作品は、スタジオジブリが初期に手がけた作品です。
作画や動画は、近年のものほど緻密ではありません。
しかし、どのキャラクターも生き生きしていて楽しく、ストーリーは驚くほどのリアリティーがあり、
グイグイ引きこまれてしまいます。
何故なのか・・・![]()
その仕掛けは、冒頭から始まっています。
さらわれたシータが、飛行船から落ちるシーンの後ですね。
そう、パズーの登場シーンです![]()
あの登場シーンからシータが目覚めるまで、
実は、徹底的にパズーの生活が描かれています。
・炭鉱で働くパズー。仕事内容。
・残業のための夜食を買う、行きつけの店。
・職場の親方や仕事仲間。
・パズーの家の様子。町の風景。
・早朝の鳩への餌やり。
・朝のラッパ演奏。
・朝食の支度。目玉焼き。
・部屋の内装。試作中の飛行機。
・父の映したラピュタの写真。
などなど・・・。
凄いですね![]()
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ざっと上げてもこの量です。
上手くストーリーに絡まっているので、
気にならなりませんが、
あの短い時間でここまで主人公の身の回りを描くことは、
高度なシナリオ制作の技術の成せる技と言わねばなりません![]()
宮崎駿監督は、素晴らしい脚本家なので、
主人公の身の回りをしっかり描くことが、
作品のリアリティー感を上げる効果があることを、
過去の作品制作からよく理解しているんですね![]()
実にスマートでカッコイイ、
憧れのシナリオですね![]()
この辺りで、観客は、すっかり二人に引きこまれているはずです。
そして、じっくりと登場人物を観察したために、
この後に登場する他の人物達にも、リアリティーを感じてしまうはずです。
宮崎監督恐るべし![]()
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では、もう一作品
『攻殻機動隊』ですが、
これは難しい作品ですね![]()
主人公の私生活は、ベールに包まれていて、
ほとんど描かれません。
ミステリアスな主人公ですからね。
しかし、あの主人公、妙にリアリティーがあります![]()
なんで![]()
私の考えでは、あの押井監督作品の特徴である「長台詞」にヒントがある気がします。
あの「難解な長台詞」ですが、
確かに、難しいので眠気を誘う効果はあると思います。
しかし、押井監督が好きなファンは、あの長台詞から、
キャラクターの内面を探ろうとします。
ココにリアリティーへの秘策がある気がします![]()
キャラクターの内面へ、観客が故意に踏み込むと、
そこには、踏み込むだけの深みがあると錯覚しているのでは無いでしょうか。
アニメのキャラクターに、その様な深みがあると感じた時点で、
その人物のリアリティーは、十分に成立しているでしょう![]()
しかし、内面を探ってみても何も掴めないから、
難解な作品だと感じてしまうんですね![]()
本当の主人公の内面など、原作者しか分からいはずですからね。
しかし、あの掴みどころのないキャラクターでさえ、
リアリティーをもってアニメの中に存在しているのですから、
押井監督の作家力は、恐ろしい力量ですね![]()
世界が虜になるのは当然ですね![]()
この様に、
私の推量で、リアリティーについて書きましたが、
作品それぞれに、リアリティーの構築の為の作業が徹底されています。
それら緻密な作業に、最後の仕上げをするのが声優の方々です。
声優とは、プレッシャーのかかる仕事ですが、
楽しくないはずがありませんね![]()
最終作業に華々しく登場して、
作品を仕上げていくんですからね![]()
そんな登場、
ヒーローでしょ。
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