ライターより
本日は、仕事の為、
宮崎駿監督の引退会見は、
動画サイトで観ていました。
何より安堵したのは、
宮崎さんの体調が原因での引退ではない、
ということです。
少し痩せられていたので、本当に心配しておりました。
そして、
印象的だったのは、
鈴木プロデューサーが、終始、淋しそうだったことです。
鈴木さんにとっては、宮崎監督こそ情熱の対象だったでしょうから・・・。
鈴木さんほどの想いを受け止めるに値する映像作家はどこに居るのでしょうか。
これは、
若手の作家に求められた課題になりましたね。
スタジオジブリだけの問題ではないかもしれません。
鈴木プロデューサーが元気なうちに、若手作家の皆が考えてしかるべき問題です。
皆、ジブリが永遠に続くことを願っているんですから。
今振り返ると、
宮崎監督の作品には、どれも根底に、大きな大きな「怒り」のようなモノを感じます。
世の中への憂いのようなものを常に持ち続けていた映画監督だったのでしょう。
これほど、「世界」に敏感に反応されていたことには、驚くばかりです。
私達が、何歳になっても、事あるごとにジブリ作品を観てしまうのも、そんな情熱のこもった作品だからでしょう。
私が学生の頃、
映画評論家の佐藤忠男さんの講義で、
彼は黒澤明監督の作品を、
「野蛮な美しさ」と表現していました。
当時、19歳の私は、
この言葉に腰を砕かれるほどの衝撃を受けました。
これほど、黒澤監督の映画を表現しきった言葉は、
その書籍などでも目にしたことはありませんでした。
(ちなみに、佐藤忠男さんの黒澤監督に関する本は読んでいませんでした。)
私は、今日の引退会見まで、
ずっと宮崎駿監督の映画を表す言葉について、
自分なりに考えていたんです。
でも、
見つかりません。
日本人にとって、宮崎駿監督の映画は、
どこか「母」であり「父」のようなものです。
あまりに偉大で大きな存在です。
これを言葉になんか出来ませんよね。
この国は、宮崎駿さんを生み出しました。
とてもさみしい今ですが、
また同じような存在の作家は、きっと現れるのです。
皆がいつまでもジブリ映画を愛するのであれば、
宮崎駿さん以上のアニメ作家はきっと誕生するはずです。
(そう信じていてもいいですよね。)
しばらく、
待てばいいんですよ。
じっと待っていましょう。
それまで、もう一度、
大好きなあの作品たちを観ていましょうよ。