ドラゴンクエスト日記 -127ページ目

034.マイラの村---妖精の笛  on ドラゴンクエスト I

硫黄の香り漂うマイラの村に戻ってきた。
くさいといえばくさいが、なんだか落ち着くといえば落ち着く変なにおいだ。



村の大通りを歩いていると、ひときわにぎやかな一団が向こうから歩いてきた。
どうやら温泉ツアーに申し込んでやってきた、どこかの町の仲良しおばさんグループらしい。
どこかの出店で買った温泉まんじゅうや温泉団子をぱくつきながら、この世の春を謳歌するように温泉ツアーを満喫しているようだ。



村の一歩外に出れば、そこはモンスターが支配する危険な世界。
この村だって、いつモンスターの総攻撃で滅ぼされるかはわかったものではない。
それでもあれだけ楽しそうにしていられるというのは、今の時代それだけでも十分賞賛に値することだと思う。



アレフガルドに住むすべての人々が、またあのおばさんたちのような笑顔を取り戻せるように。
何の不安もなく明日を迎えることができるように、僕はまだまだがんばらないといけないな。

そんなことを思いながら温泉にたどり着いた。



またパフパフお姉さんが僕のほうを見てなにやらアピールしているが、なるべくそちらは見ないようにして、リムルダールでロッコさんに聞いた話を思い出す。

「温泉から四歩南に歩いて地面を調べると、何かいいものが見つかる」
そして僕は温泉から四歩南に歩き、地面を見下ろした。



・・・ん?
そういわれてみれば、なんだかその部分だけ少し地面の色が違うようだ。



いきなりしゃがみこんで地面を掘り起こし始めた僕を見て、パフパフお姉さんや往来の人々が驚いたような視線を投げかける。
それもそうだろう。温泉でも掘り当てようとしていると思われているのかもしれないな。



額に汗をにじませながらバケツ一杯分の土をかき出したころ、指の先になにやら白くて硬い何かが触れた。
これがいいものなんだろうか?



あまり堀り続けていると温泉役場の人に怒られそうだったので、さらにスピードアップする。

指がひりひりしてたまらなかったが、それでもようやく地中に埋まっていたソレを掘り起こすことができた。
地面に埋まっていた何かいいもの。



それは妖精の笛と呼ばれるきれいな縦笛だった。

軽く妖精の笛を吹くと、すばらしく軽やかな音色が流れ出した。
とても澄み切った響きで、朝の目覚めにでも聞いたら快適な一日が過ごせそうな気がする。



・・・そういえば、ゴーレムという巨大なモンスターが笛の音を苦手にしているという話を聞いたことがあるな。
もしかするとこの笛のことだろうか。

もう一度笛を吹き鳴らしたあとで道具袋にしまいこみ、掘った穴をちゃんと元通り埋めると、マイラの村にある鍵のかかった扉を開けて回ることにした。



村の集会場に鍵のかかった部屋があり、人のよさそうなじいさんがそこで午後のひと時を満喫していた。
話をすると、なんとこのじいさんはリムルダールで出会ったロッコさんの父親だと言うじゃないか。

世の中、広いようで狭いなぁ。



それにしても、ロッコさんは結構若く見えたけど、そのお父さんはずいぶん老けて見えるなあ。
白いひげをたっぷりと生やして、怪しい老魔法使いのようにしか見えないよ。

とはいえおりこうさんな僕は、本人を前にしてさすがにそれを口に出すことはなかった。



それがよかったのかどうかはわからないが、僕が妖精の笛を持っていることを知ると「メルキドへいくがよい」という助言をくれた。

メルキドというのはアレフガルドの最奥にある城塞都市で、竜王軍に何度か攻撃にあっているはずだけど、いまだに陥落せずその猛攻に耐え忍んでいるという。



妖精の笛を持ってメルキドに行くと、何かいいことでもあるのだろうか?
ロッコさんのお父さんに礼を言い、そのまま町を離れることにした。


===今日のリューン===
レベル 10
HP    38
MP    37
お金   2821
経験地 2418

道具   やくそう×3、かぎ×4、たいまつ、りゅうのうろこ、せんしのゆびわ、ようせいのふえ
武器   はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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