ドラゴンクエスト日記 -115ページ目

046.マイラの村---ローラ姫と行くお忍び温泉旅行  on ドラゴンクエスト I

マイラの村へ向かう途中、何度かモンスターに遭遇した。
しかし一撃で倒せるような敵ばかりだったので、ローラ姫が一緒にいてもさほど問題にはならなかった。
これで囚われていたのがドムドーラの町とかだったら、さすがに躊躇なくルーラで帰っているところだな。



マイラの村に着くまでの間、ローラ姫はいろいろな話をしてくれた。



今は亡きローラ姫の母親である王妃様の話。
厳格だがやさしい父親、ラダトーム王の話。
ラダトームにまつわる数々の勇者ロト伝説。


歌うように話すその声はとても軽やかで、響きのいい楽器のようにも感じられる。

そして僕は、旅に出てから今日までの道のりをダイジェスト版で説明した。



初めての戦闘や、命からがら切り抜けた死闘の話。
太陽の石や雨雲の杖、ガライの竪琴などの不思議なアイテムの話。
様々な人と出会い、助言をもらい、力を貸してもらった話。



時に感情的に、時に感傷的に、僕はこれまでの旅を思い出しながら話をした。

僕らはあまりにも長い時間を一人で過ごし、自分たちのことを誰かに話すなんてことを、もう長い間していなかった。



ローラ姫は囚われていたから。
僕は冒険の旅に出ていたから。



だから、僕らはいろんな話をした。



そしてマイラの村に到着するころには、僕らは僕らの過去にあったほとんどすべてのことを話しつくしていた。
そしてそれでもまだなお、僕らは話し足りないと思っていた。

マイラの村に入るとローラ姫を地面に降ろそうとしたが、どうしてだか本人が降りようとしない。



このままじゃ目立ってしょうがないのだが、やむなくそのまま露天風呂まで向かうことにした。

途中で道行く人とすれ違い、奇異の視線を送られる。
でも、気を使っているのかなんなのか、誰も僕たちに話しかけようともしないし、話しかけてもいたって普通の対応をされてしまった。



そしてローラ姫念願の露天風呂に到着した。
硫黄の臭いにきれいな眉をしかめつつ、興味津々に浴場の中を覗いている。
そんな僕らを姿を見て、受付のお姉さんが声をかけてきた。



「いらっしゃいませ。ここは露天風呂です」
その呼びかけにローラ姫は気品高く頷き、穏やかな笑みを送り返す。
受付のお姉さんはそのオーラに気圧されたのか、愛想笑いを浮かべるともう近づいてこなくなった。



そして中に入ると、以前にも見かけたセクシーお姉さんが近づいてきた。
ローラ姫には一目もくれず、僕だけを見つめて近づいてくる・・・。
「ステキなお兄さん。パフパフはいかが?」



キター! パフパフお姉さんだー!
イカガ?( ´∀`)  ヽ(゚Д゚*)ノ ムヒョー!



ギリギリギリ!
い、痛えぇぇっ!?
イテェ!? Σ(|||;゚Д゚)ノヽ(`Д´)フン



思わず鼻の下をちょっぴり伸ばした僕を見て、ローラ姫が僕の小指をきりきりとつまみあげたのだ。
予想外の攻撃に涙目になってローラ姫に目を向けると、先ほどまでの穏やかな笑顔はどこへやら。
冷ややかで疑惑に満ちた視線が僕を突き刺していた。



ま、まさか。ローラ姫を前にして、パフパフなんかしてもらうわけないじゃないですか。
このままここにいると指をねじ切られそうだったので、慌ててパフパフお姉さんから逃げ出した。



しかもどうやらローラ姫の機嫌を損ねてしまったらしく、しばらく口をきいてくれなくなってしまった・・・。
_| ̄|○ オトコッテバカダ...



とりあえず温泉はもう満喫したらしいので、今日は早めに一泊し、明朝すぐにラダトームに戻ることにした。
温泉を出た足で町の宿屋に行き、部屋を手配する。青少年としては二人別々の部屋にしたほうがいいとは思うが、それだとまた連れ去られてしまう可能性がある。



ここはやむを得ず、同じ部屋で寝てもらうしかないだろうな。ローラ姫にそのことを尋ねると、うつむき加減のまま僕の思うようにしてくれたらいいと言ってくれた。



ち、違うぞ。僕にやましい気持ちなんか全然ないぞ。これは勇者ロトの末裔として、王女を守るためにやむを得ず一緒の部屋に泊まるだけなんだぞ。
そんな僕のどぎまぎした気持ちを知ってか知らずか、おそらく人生ではじめての長旅で疲れたローラ姫は、ベッドに倒れこむように潜り込むと、そのままぐっすりと眠ってしまった。



ほっとしたような、残念なような複雑な心境でローラ姫の寝顔を見つめる。
僕が今までに出会った、誰よりも美しい女性だと思う。竜王が連れ去って妻にしたいと思った気持ちもわからないではない。



僕が一緒にいる限りは、絶対に守りきる。
何があろうと、たとえこの場に竜王が現れようと、きっと僕はローラ姫を守りきってみせる。



今日は寝ないで番をしていよう。
突然何者かが襲ってくるかわからないから、どちらにしても鎧を脱ぐことはできないしな。



別に、一晩中ローラ姫の横顔を見ていたいってわけじゃないぞ。
・・・ホントだぞ。


===今日のリューン===
レベル 13
HP    39
MP    51
お金   14822
経験地 6697

道具   やくそう×4、かぎ×6、りゅうのうろこ、ようせいのふえ
武器   はがねのつるぎ
鎧    はがねのよろい
盾    てつのたて
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