本日は劇場版ウマ娘プリティーダービー「新時代の扉」を鑑賞してきました。
劇場パンフと特典第一弾、関連グッズのうち2点だけ購入。
公開されて一週間の段階で観に行くのは私の普段の行動としてはメチャ早いほうです。
たいていの場合、劇場専売グッズなんてほぼ売り切れた頃にのそ~っと出ていくのですが。
シン仮面ライダーのときももう少し遅かったですから(でもそのかわり3回観ましたw)。
昨今では所謂「ネタバレ禁止」が常識となりつつあるようで良い傾向と思います。
なので具体的なストーリーについては触れません。是非劇場に足を運んで下さい。
以下、あくまで個人的な感想です。私の趣味嗜好に基づくものですのでご了承願います。
・シネスコサイズをフル活用したレースシーンは圧巻です
ターフだけでなく競馬場そのものを入れ込んだ画面の臨場感が凄いです。
ジョッキーカメラから見たようなウマ娘視点のレース表現に「おお」と思いました。
アングルとかも「そうきたか!」という位置からもあり驚きました。
・絵柄というか、意図的に採用したであろう「作画崩壊」っぽいシーンには疑問
TVシリーズとは違いある程度劇画チックな描き方をされていますが(パンフではスポ根
を意識した旨のコメントがありますが)、何と言いますか根性極まっているシーンでの
ウマ娘の絵柄が「おいおい、ダイナミックプロかよ」みたいな印象。
しかも描線が「ギザギザ」で大画面で見せられると私的にはそれは無いだろうとしか。
いつしかのHUNTER×HUNTERではありませんがちょっとどうだろうかな?
まあこういう演出を「斬新」と捉えてありがたがるか「汚い」と捉えて拒否するか。
私は還暦まじかのオールドアニメファンなので正直後者です。
・おそらく一見さんには世界観が理解不能
「最近ウマ娘というコンテンツが流行っているらしいから見てみよう」的な観客には
何をやっているのか分からないだろうなと思います。
プラスTVアニメ版だけしか見たことの無い観客にも「?」な部分が多そうです。
今作で取り上げられたウマ娘の「レースに関する動機や背景」について劇中では説明不足
だと思います。尺が足りないのは理解できますが、根本的に「ゲーム版のプレイヤー」を
ターゲットにしている作品としか思えませんでした。
マジネタバレになるので詳しくは書きませんが、ゲーム内でのウマ娘個人育成シナリオの
プレイ経験があって初めて各登場キャラの関係性やそもそもの物語のベース部分が理解
できるくらい敷居が高いなと感じたのでした。
しかも主役のジャングルポケットやダンツフレームはゲーム未実装ですし尚更。
前世紀のアニメブームの頃、難解なアニメが乱立した際に「劇中で説明されていない部分
はアニメ雑誌を読んで理解しておくのが当然」という製作側の姿勢があったとか無かった
とか・・・何だかこのような当時の噂を思い出してしまった始末。
・そもそもこのストーリーのどこが「新時代の扉」?
*ここはちょっとだけネタバレかも・・・
「世紀末覇王」に勝って新時代(世紀)がやってきたという要旨だと理解しました。
なのですが、劇中その「覇王」がどれだけ高い壁かやそこに向けての汗と涙といった描写
がほぼ無く、尺の殆どが「敵役」を越えたい越えたいで進みます。
そして本当に最後に「覇王」に勝って、これからどういう展開が待っているのかなと
期待していたら・・・
エンドクレジットが始まった
やっぱりエンディングは「うまぴょい伝説」か。劇場で聞けるとはちょっと嬉しいw
エンドクレジットの後、最後に後日談的オチを入れるというお約束だなきっと!
あれれ、照明がついたぞ・・・
これで終わりかい!?
超絶、消化不良でした。いったい新時代とはどんな時代なんでしょうか?
具体的には何も示されません。良くある「お客様の想像に委ねます」ってヤツか?
私は放り投げられたエサに喰いついてああでもないこうでもないと激論を交わす類の
人間ではありませんので観たまま「ああ、そうですか」と受け止めておきます。
私個人の評価・結論
全く面白くないです。
ウマ娘のアグネスタキオンが好きなヒトには奇人変人ぶりに磨きがかかっているので
唯一お勧めかもしれません・・・
リピートには行きません。おそらく円盤も買いません。そのうちスカパー!で放送
されると思うのでそれなら観るとは思います。
ウマ娘というコンテンツは大好物ですし大いに期待して事前情報もシャットアウトして
観た結果がこれか~
シネスコサイズのレースシーンが秀逸だったのが勿体ない。
TV版2期の「ツインターボの大逃げ」をこのクオリティで再製作してくれないかと切に
思いました。
「これがあきらめないってことだぁ~~~トウカイテイオー!」
間違いなく、人目もはばからず号泣してしまう事でしょう。
珍しく批判的な文章を書いてしまいました。
もちろん製作側は良かれと思って世に出したのでしょうし、評価している方も沢山いるものと
思います。ただ私的には面白いと思えなかった、それだけです。
初動3日間の数字が非常に好調という記事は見ましたが、今後の経緯はどうなんでしょう。
確かにパンフを購入するときスタッフのお姉さんが「あと2冊しか残ってないんです。
最初の分はあっという間に売り切れて、再入荷した分もその状態で・・・」と。
絶対的に人口が少ないオホーツク圏でこの状態なら初動が好調というのも頷けますが。
ただ面白くて何度も観たいという作品では残念ながら無いように思えます。
来場者特典のコンプリートを目指している方は何度でも足を運ぶでしょうが・・・
自分は何を書いてるんだと嫌な気分になって来たのでこの辺で終いにします。
あらためて申し上げておきます。恥ずかしながら私はウマ娘、大好きです!
口直しに「劇場版鬼平犯科帳 血闘」も観てくれば良かった。近いうちに行こうw
それではまた!