メルセデス E350(W212)サーモスタット交換編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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○メルセデスベンツ E350 4MATIC

平成23年 DBA-212287C 54600km

水温が上がらない(オーバークール)との事で、サーモスタット交換のご依頼です。

サーモASSYはオイルエレメントハウジング横で、比較的作業性が良いです。

違和感の有るホースには、あえて触れません。

※クーラントはラジエータのドレーンから抜きました。

ホースはクリップロックタイプです。

センサーのコネクターが油汚れに誇りが堆積しておりましたので、

しっかり清掃してから、外して行きます。

E14のボルトを抜いてアイドラプーリーを外します。

片側にベルト当たりで擦れた跡が有りました。

サーモハウジングはE12のボルト2本で固定されております。

エアーポンプが邪魔なので、ボルトを緩めたら1/4の10mm6角ボックスソケットでOKです。

故障品は閉じ切っておりませんでした。

明かりにかざすと・・・(新品)

閉じ切って無い部分から明かりが漏れてます。

これではジャンジャン流れてしまいますね。

残ったガスケットを剥がして行きます。

樹脂製のスクレーパーで作業します。

次は内側のゴムパッキンの残りカスを除去します。

目視出来ない部分はミラーを使って・・・結構手間(時間)を要します。

綺麗に成ったら組んで行きます。

冷却水は真空引きで注入。

各プーリー清掃。

バッテリー充電器を繋いだまま、イグニッションONにて診断機を使います。

ご来店時に「バッテリーが上がっていたので交換して来ました」との事。

大量に故障コードが入っております。

31項目を1個づつ確認して消して行かねば成りません。

当店の診断機で他車両では、1時間程度要した事も有ります。

 

各部にバッテリー上がりによる故障判定が入っております。

ようやく今回の案件のコードが消せました。

1項目に8個とか出て来る事も・・・

トラブルコードを全て消去して、モニタリングに入ります。

始動前の冷却水温度が3℃です。

始動から13分暖機して65℃に達しましたので、試運転開始します。

メーターの温度計も確認。

※エンジンを制御する温度センサーとメーター表示させるセンサーの

取付位置が異なる為、数値に差は生じます。

走り出してすぐの信号で74℃まで上昇。

あっと言う間に98℃から・・・

101℃の間で制御されております。

メーター表示は90℃付近で安定表示されております。

暖房を付けて温度変化を確認します。

97℃まで下がりましたが、それ以上は暖気送風が強くとも下がりませんでした。

交換した新品のサーモスタットが正常に機能しているようです。

外気温はメーター内で8~8.5℃の晴天環境でした。

最後に再診断を行い、故障コード無しを確認済みです。

 

○他、軽点検

コントロールアームのブッシュ劣化が見られますが・・・

硬度80超えのタイヤ交換が必修です。