ロータスエリーゼ フェイズ1 オイルポンプ交換編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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ヘッダー画像は編集中です(^^;A

平成12年 ロータスエリーゼ S1 112000km

型式 GF-111  原動機 18K(VVC)

作業場画像ですと、色味が違って見えるので太陽光で再撮。

 

エキスパンションタンク亀裂水漏れの交換と、時々オイルプレッシャーランプが

点灯するとの事で、ご来店予定の12月10日・・・

「オイルプレッシャーランプが消えず、タペット音が凄いんです」と

連絡を頂き、オイルプレッシャーリリーフバルブが異常開放している可能性を示唆して

自走来店を中止し、部品の取り寄せを提案させて頂きました。

どうやら、10万キロ付近で壊れる事例が多いとの事。

エリーゼパーツで対策品とやらをご準備されたようです。

12月中旬に部品をご入手されましたが、当方の受け入れ態勢が整わず年越しに・・・

4日の出掛け用事でお客様の所に行き、リリーフバルブ付近に打撃を与えて始動するも

改善せず・・・6日、レッカー入庫と成りました。

 

16時からスタート!

エンジンのダメージを確認したかったので、エンジンオイルを抜き沈殿物を点検(画像無し)

メタルが逝ってしまっているような事が無さそうでしたので早速、分解して行きます。

タイミングベルトを外して、オイルポンプ取り外し。

 

プレッシャーリリーフバルブが開放されておりました。

首を振ってしまうような事態は、初めてです。

 

お持込みの新品部品に、配線固定用のネジ山が切られておりませんでしたので・・・

タップを立てます。

初期症状(ランプが時々点灯)の時に準備していたプレッシャースイッチも交換。

こちらが原因では無かったようです。

 

始動からすぐに警告灯が消灯。

動画でスピードメーターが振れたのは、サイドブレーキ引き忘れの為ですm(_ _)m

サイドブレーキを引き、暖機中・・・

油圧計も過去イチ上がってます。19時に回復確認で作業終了(^。^

しばらく交換していなかったバッテリーを・・・画像無し

 

納車時にオーナー様と確認しながら分解します。

既に、プレッシャーリリーフバルブが行き切ってズレておりましたが

10mmのヘキサゴンで緩めた瞬間、定位置に戻りました。

ポンプ自体に大きな摩耗は見られませんでした。

バルブには縦傷(ストローク)が複数見られました。

ぐるり1周傷が有ります。

アルミ製の筐体に・・・

スチール部品が打ち込んで有ります。

摩耗より、スプリングの劣化でしょう。

 

今回の交換部品でした。

今回の経験を含み、エリーゼのローバーエンジン18Kでは、

5万キロで、ヘッドガスケット、タイミングベルト関連(ウォーターポンプ・サーモ含む)の交換(ヘッドOH)

10万キロで、上記一式と、オイルタペット、ピストンリング、オイルポンプの交換を行った方が良いと感じました。

各部品の指定距離や損傷事例を考慮して、快適に乗れる判断です。

6万キロごとでも問題無い可能性もございますが、オイルポンプが12万キロ持たなかったので微妙です。

※上記、一般的な工賃出費を考慮して提案しております。

 

国産乗用車の感覚で、10万キロノーメンテをスタンダードで考えられるのは日本製品の耐久方針からと成ります。

輸入車は各国の性能や安全性で消耗部品の考え方の違いで、早期交換部品等の考慮が重要です。

特にエリーゼはサーキットマシーン(レーシングカー)を公道で乗れるようにした物です。

耐久性を犠牲にしても、パフォーマンス重視で構成されていると考えられた方が良いです。

国産乗用車と比べてしまうと、早期メンテナンスの期間や交換部品の多さが生じてしまいます。

英国の最高級車や伊国の羽馬など整備していた時は、3万キロで交換時期の来る部品の多さに翻弄されておりました。

独車のブレーキや足回りブッシュもいまだ10万キロ持つ物は有りませんね。

乗らないから・・・と言っても、ゴム部品は生ものですので、経年劣化は否めません。

無論、国産車も使い方や環境で早期交換部品が生じております。

カーライフは車両購入金額よりランニングコストの方が多額に成る事を、ご考慮頂けます事をお勧め致します。

 

こちらのエリーゼオーナー様はロータスヨーロッパやロータススーパー7を乗り継ぎ、

カーライフの真髄を熟知され満喫されていらっしゃいます。

次回はサスペンション関連を予定されております(^^

 

S2のお客様↓もご来店されしばしエリーゼ団欒と成りました。

 

インプレッションを頂きました。

今回の処置で、エンジン音が格段に静かに成ったようです。

ヘッドガスケット交換した時に(96000km時)オイルポンプ交換しておいた方が良かったかも知れませんね。

エンジンが壊れなくて良かったです。

お客様と二人三脚で向き合っている車両でしたm(_ _)m