三菱 3G83 シリンダーブロック形状変更(克服)編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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〇日産(三菱OEM) クリッパーDX 2WD AT3速

平成18年 GBD-U71V 3G83 109000km

去年4月に納めさせて頂いた車両(下記ブログ2台目に紹介)です。

ミニキャブと表記しております。

8ヶ月で12200km走行。
定期的にオイル交換を行っておりましたが、年末エンジンから異音するとの事でお預かり。
1ヶ月半で3100km走行されておりました。
今まで2tトラックで仕事されていたのですが、取引先から引退させてもらえず
軽バンへチェンジでお仕事を続けられております。
お仕事の内容から、高速走行が予想されました。
スズキやダイハツの4AT車両が良かったのですが、中古高騰や不足状況から
3G83の3ATに成ってしまいました。
横置きエンジンが高速回転で長時間走行すると、シリンダー上部に油膜切れをおこし
焼き付く事例が多いです。
ご連絡から入庫までの2日で、中古エンジンを準備しておきました。
6万キロとの事ですが、放置期間が長い物との事でした。
車両情報も頂けない状況で、コアを使う感じで着手です。

ベルトが当たっていない場所が湿気で錆びて来てます。

左がおろしたエンジンで、4月にタイベル、W/Pなど交換済みの為

6万キロの中古エンジンに移植します。

ガスケット類は新品で準備済みです。

※中古エンジンの方が高年式のようです。

タイミングベルトテンショナーの固定が、スタッドボルトとボルトの

違いが有りました。

下したエンジンのノックセンサーは10mm径タイプ

中古エンジンの方は8mmボルトで固定タイプ

過去に経験した原動機型式が同じでも、変更が生じている状況を確認。

三菱(3G83)は時代遅れの鉄ブロックなので、10mmのタップを立てる加工を
行っても良かったのですが、ピッチの細かい10mmタップが無い・・・
色々考えた結果、思いついたのがバイクミラー ネジ径変換アダプタ―です。
2種類買ってみました。逆ネジに注意!

ブロックに刺さる8mmの方は少々削って長さ調整を行いましたが・・・

ピッチもドンピシャで克服しました(^0^

キッチリ信号も入って来ます。

逆バージョンのアダプターも有るので、3G83 中古コア問題が解消された感じです。

 

試しに在庫品で確認。

※ホンダ E07Zのノックセンサーはピッチが合いませんでした。

オイルプレッシャースイッチの形状も違いますが

径とピッチは同じなので、打ち替えでクリアーです。

放置の長いエンジン問題が発覚しました。

クランクの一部が湿気で錆びておりました。

水没や水混入では無く、不思議と1部分だけでした。

サビを削り落とし磨きましたが、少々不安に成りオイルパンに

マグネットを設置しました。

 

音の出ていたエンジンはNo2シリンダーピストンの焼き付きでした。

鉄ブロックとは言え、シリンダー上部の傷は深刻でした。

3G83 は鉄ブロックでバランサーシャフトを使っているのと、

独特な音を出すあたりから、短命で本気で向き合う気が起きないエンジンですね。