今回はこういうお題でいきます。オカルト論ですね。
しばらく前から腕時計ブームがきているようで、専門誌が
発刊されたり、ファッション雑誌にも腕時計の記事が多く
見られるようになりました。
まあ今の腕時計ブームはロレックスブームと言っていいのかも
しれません。メーカー価格より高いプレミアがついて
販売されていますよね。これは他のメーカではなかなか見られない
ことです。また、アンティークロレックスのコレクターという
方もいるようです。
アンティークロレックス
みなさんはどんな腕時計をされているでしょうか。自分は
特にその方面の趣味はないので、安いものです。
ただ、アメ車のジープに乗っているのと、ファッションが
ミリタリー系を着ていることが多いので、時計もいちおうそれに
合わせています。今持ってるのは2つだけで、
一つは、アメリカで始まったハミルトン社の、陸軍用時計を復刻した、
小さい手巻きのやつです。もう一つは、気温や高度などがわかる
スントというメーカーのデジタル。こっちはアウトドア用で
ガンガン傷ついてます。どっちも5万円もしなかった記憶があります。
映画『シャイニング』の時計
それにしても、最近の腕時計は大きいですよね。ケースの直径が
40mmが普通になり、44mm、46mmなんてのも見かけます。
これ、西洋人ならともかく、日本人の腕に合うもんでしょうか。
というか、スイスなどの時計も、一昔前は40mmだとかなり大きい
ほうした。ですから、そういうファッション的な流れなんでしょう。
さて、腕時計の歴史はもちろん古いものではありません。それ以前は
懐中時計でした。腕時計が本格的に商業ベースに乗ったのは
20世紀に入ってからのことです。急速に広まったのは、
やはり軍用としての需要からですね。それまでの懐中時計は、
ヨーロッパの広場時計
ポケット等から取り出し、蓋を開けて時間を見たら またしまうという、
手間が多すぎたんです。そのかわり、中に写真を入れたりなどの
加工もできました。ホラーやミステリ小説には、小道具として
懐中時計が登場することはありますが、腕時計のホラーは
あんまり聞かないです。
それでも、一昔前までは、車で事故に遭ったり、殺されて床に倒れた
衝撃で時計が壊れ、死亡時刻がわかる・・・などというトリックも
ありましたが、最近はカシオのGショックなど、耐衝撃性を重視した
時計がつくられるようになり、その手の描写はほぼ見られなくなりました。
『モモ』少女モモが時間泥棒と戦うファンタジー
さて、では、時計全体での歴史はどうかというと、日時計なども
含めればかなり長いですよね。世界各地に見られるストーンサークルは
日時計であり、時間がきちんと運行するようにと、石の下に
生贄を埋めたなんて話もありますが、信憑性は高くありません。
時間そのものは、1日の太陽の動きを見ていれば大ざっぱにわかる
わけですが、古来から人類には「時間を正確に計りたい」という
欲求があり、水時計や、線香を燃やして時間をはかるものなど、
さまざまな時計が工夫されてきました。
シンデレラ城の時計
機械時計の歴史は、錘を用いたものがヨーロッパで14世紀頃にでき、
ガリレオの振り子の周期の発見を経て、17世紀にヒゲゼンマイ時計が
発明されました。これで何が起きたかというと、まず1つめとして、
船の中に正確な時計を設置することで、航路を決めることが
容易になりました。
もう一つは、不定時法から定時法に変わったことです。どの季節でも
1時間の長さは同じになり、時給という概念が発生します。
そして産業革命が起こり、労働者は勤務時間に縛られることに
なります。このあたりのことは、過去記事「シンデレラとモモの時間」で
かなり詳しく書いていますので、ぜひご一読を。
『ルイスと不思議の時計』
さて、現在コロナが大流行していて、自宅勤務やリモートワークという
方も多いんじゃないかと思います。自分の場合、自由業でもともと自宅勤務
みたいなもんですが、打ち合わせに居酒屋等を使えなくなったため、
引きこもり的な生活を強いられ、運動不足状態です。自分は4年前に
大病をしていて、もしコロナに罹患すれば重症化の可能性が高いんです。
あと、ジムにも行けなくなりましたからねえ。早朝の散歩とか
するしかないんでしょうか。ホラーでは、時計は時空系の話によく
出てきますよね。時間が止まったり、遡ったりするための装置という
場合が多いです。あと、機械時計をさらに進化させたゼンマイ仕掛けの
自動人形(オートマタ)とか。
日時計
映画では、2018年に『ルイスと不思議の時計』が公開されています。
原作は児童小説なので、ファンタジーテイストが強い内容で、
怖さは期待できません。あと『ドールズ』のシリーズは、まあB級
なんですが、善と悪のどちらが時間を支配するかみたいな共通
テーマが流れていたと思います。
さてさて、ということで、予想どおり雑談内容になってしまいました。
自分は初期の頃に、時計に生贄をささげる「工場の時計」という
話を書いてますので、よろしければこちらもご覧ください。
では、今回はこのへんで。