士は己を知る者の為に死す -6ページ目

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



白船襲来

かいおう丸





実は、学生さんの練習船



う、う、美しい!









2014年11月29日 別府観光港







♪これも河豚 あれも河豚 たぶん河豚 きっと河豚




仕掛けを投入する度に、ススス~っと浮子が海中に引き込まれて行く。




「チヌか!?」




♪これも河豚 あれも河豚 たぶん河豚 きっと河豚




浮子が沈む度に、 松坂 慶子の歌がリフレイン。




もう、どれくらい経っただろう。釣り始めから、河豚、河豚、河豚




今日の観光港は河豚パラダイス。




上層も河豚




中層も河豚




下層も河豚




海底も河豚





遠くも河豚




足元も河豚




まったくもって河豚・・・




最初の見回りで年無の群れを目撃したのが間違いの元だった。川の中で遊ぶチヌは釣れないと知っていながらも、つい、「もしかしたら?」って夢を見てしまうのが釣り人の悪い癖。




欲深い婆さんは、手痛い仕打ちを受けるのが、昔話の定石である。





結局、8時間近く、河豚と戯れることになった。






それでも、河豚の合間に一匹だけ可愛いのが釣れました。










その他の外道としては、鯵、鯖、カサゴ、ゴンズイ。




散々な一日でした。








2014年11月22日 別府観光港


本日もゆるりと・・・朝寝坊できず。 8時過ぎに目が覚めた。


たぶん、あいつのせいだ。


実は昨夜、ネットで注文したアウラのウキが届いたのだ。


最近、大分の釣具屋では棒ウキの人気薄を反映して、玉ウキが陳列棚の大半を占め、棒ウキは端の方に申し訳程度にしか並べられていない。


確かに、棒ウキの仕掛けは絡み易く、扱い難い。が、感度に関しては玉ウキとは比較にならない。


しかし、水は低きに流れる。


現代人は手間隙を嫌がる。安直に簡単に、しかも大漁と大物を欲しがる。



ま、他人の好みに口出しをする気はない。余計なお世話をしたところで、鬱陶しいと煙たがられるだけである。



が、それにより棒ウキが売れず、売り場が縮小され、メーカーが棒ウキを作らなくなるのは、非常に困る。



たぶん、定年退職したら、自分でウキを作りだすだろう。



ま、それは老後の楽しみってことでいいとして、まずまずの感度の棒ウキを作っているのがアウラである。 地元の釣具屋で取り寄せようと思った(送料がかからない 定価より安くなる)のだが、カタログに載っていなかったので、うろ覚えの情報では無理。


まぁ、それで泣く泣くネットで注文したわけだが、届いたウキは、想像以上に長く、俺好み。


俺は、何故だかなが~いウキにフェロモンを感じる。



底に住む黒鯛は、餌を食って横に走る。すると棒ウキは斜めになろうとする。この時、なが~いウキは抵抗が大きく良くない。ってか、それで餌を吐き出すと言う釣り人までいる。


が、ウキの抵抗がチヌの食餌に影響するのは、最初の吸い込みだけだと俺は思う。針に刺さった餌を海水と一緒に吸い込む。この時、ウキの抵抗が大きいと上手く口に入らなかったり、餌が針から外れて餌だけを食われたりする。


浮力を殺した棒ウキは、この吸い込み時に、垂直に沈むので抵抗が少ない。 対する玉ウキは、どう考えたって抵抗が大きい。


口の中に入ってしまったら、抵抗が大きかろうがウキが重かろうが気にするような魚じゃない。 棒ウキが斜めになる時の抵抗が大きくたってへっちゃらさ。



目が覚めちまったものはしょうがない。 いつもより早めに線香をあげ、いつもより早めに朝食を食べ、いつもより早めに洗濯物を干し、いつもより・・・ん? ちょっとだけ早めに家を出た。



今日は、誰とも約束をしてないので、いつもの岸壁に一人だ。 他に釣り人も居ない。



天気明朗にして、風弱し!


絶好の釣り日和。 そして、釣り日和に釣れたためしなし。



若干も不安を抱きながら、釣り開始。 先週同様餌取りは少ない。 時々ウキが動き、時々餌を取られるものの、鬱陶しいほどじゃない。



16:30 最初のおチヌ様登場。サイズは27センチ。






最近、このサイズがここのレギュラーサイズになっている。今年は、手の平サイズのメイタがめっきり少ない。去年は産卵が少なかったのだろうか? それとも他の場所にたむろしているのだろうか?



今日も陽が暮れ、暗くなり。向かいの岸壁には電気ウキがみっつ。 そして沈んで行く、俺のケミ。



17:43 33センチ





あれから2時間。ようやくウキが消しこんだ。


19:27 30センチ






「お疲れ様で~す」と、釣り仲間の一人、スタンドの兄ちゃんがやってきた。リクエストしたローソンのホット珈琲をぶら下げて。 最近、コンビニでレギュラー珈琲が売られているのだが、これが缶珈琲に比べて遥かに上手い。が、ポプラの珈琲だけは駄目だ。あれってインスタントなのかな?


だから、来る前の電話で「何か要りますか?」と訊かれた時に「ローソンのホット珈琲」とリクエストしたのだ。


今日は仕事、明日も仕事。ってことで、見学に来ただけと言いながら、竿を持っている「ちょっとだけ餌木を振って帰ります」



そして21時頃、先週、棒ウキをプレゼントした釣り友登場。 「明日、釣りに行くから、仕掛けを習ったら帰るけん」そう言って、道具を広げ始めた。



その昔、棒ウキも使ったことがあるそうだが、忘れているっぽい。 ので、あらかた俺の小道具で仕掛けを作って見せた。スイベルだけは彼が買って来た物を使ったが、これが、また小さい。 これでもチヌの引きで壊れることはないだろうが、糸を通すのが大変だ。



我々、老眼族は、水晶体が固くなって形が変わらないので焦点距離が固定されている。幸い、近視の俺は、ある程度の近くは見えるが、乱視でちょっとぼやける。 視力が良かったと言う彼は、近くが全く見えない。 「もっと大きなスイベル買えば良かった」とぼやくことしきり。


ようやくハリスを結んで「できたぁ!」 餌を付けてポチャリ。


「あれ?帰るんじゃなかったん?」
「ちょっとだけ。折角、仕掛けを作ったんだから、試してみらんと」
「なるほど。じゃあ、撒き餌は俺が・・・」
「いや、明日用に作った撒き餌があるから。持ってくる」


どうやら、本気で釣るようだ。これは今夜も長くなるかも。



釣りを再開して、餌取りがいないなぁとぼやいていたら、浮子がヒョコヒョコ不審な動き。


「ゴンちゃん到来か?」


22:08 34センチ






我々は「ゴンズイみたいなチヌ」と呼んでいるが、ハリスを這わせていると、刺し餌を食った後に、海底に落ちている麦やオキアミを拾うチヌがいる。





「ウキが沈むところを見たい」
「せめて一枚は釣りたい」


初めての釣りで、そうそう上手くは行かないのが常なんだが、今日の彼は持っていた。


穴子を二匹釣り、そして30センチクラスのメイタを釣り上げた。




「そろそろ帰りまひょか~」
「ん~・・・」



未練を断ち切れない彼であったが、俺の撒き餌が切れたので強制終了・・・ん?俺の浮子に撒き餌を被せている・・・



ひと流しして仕掛けをバラし、強制終了。


24時 (ーー)



まずまずの釣果でしたが、長かったぁ。









2014年11月23日 別府観光港にて


ちょっと前までは、へっちゃらだった連荘も、ここ最近二日目には準備をする気力が沸かず、休みが続くにもかかわらず単発の釣行で終わることが多い、今日この頃。読者の皆様には如何お過ごしでしょうか?



さて、オニューの棒浮子の効果か、本日は二日目にもかかわらず、釣りたい気持ちでうずうず。


昨日よりは遅いが、いつもよりは早い目覚め。いそいそと布団から抜け出し、線香をあげ、朝食を取り、洗濯物を干したら出発進行。


途中、最近御無沙汰の関の江を偵察。


すると防波堤を歩いてくる真っ白な顔のお人が一人。 接近する、すれ違う。


どうやら東京エレキテル連合の人形の方のコスプレをしていたらしい。が、なんでここ? 防波堤右側のビーチで何かやっていたのだろうか?




謎だ!




いつものポイントの近くに二人の釣り人。仕掛けや道具から素人さんのようだ。一応、撒き餌らしきものはしているが・・・海面まで餌取りが浮いてきてうようよしている。おそらく刺し餌は10秒ともたないだろう。



防波堤付け根の河口から海になった所にチヌの群れ。そうか、こんな所で群れているのか? いつものポイントでもそれなりに釣れるのだが、今度はここを狙ってみよう。流れが早そうだが、どうだろうか?



観光港に着くと、水産庁の船はようやく出て行ったようで・・・釣り人がずらり。竿を出す隙がない。



そして、いつものポイントへ・・・先客あり。しかも、昨日のポイントに。



仕方がないので、岸寄りに釣り座を構える。俺は、どちらかと言えば、どん詰まりの人が竿を出さないような場所が好きなんだが、ここのどん詰まりは、船の碇のロープがなが~く引っ張ってあるので、やり取りをする余裕がない。ロープに行かれたら終わりだ。



が、30分もしないうちにその釣り人は荷物を纏め始めた。荷物を抱えた釣り人が後ろを通り過ぎる。姿が見えなくなったら移動しようと思ったのだが、何とその釣り人、俺より陸寄りの場所で、再び釣りを始めた・・・



暫く様子を見ようかとも思ったが、今日は連休中日の日曜日。天気もいいし、他の釣り人に入られたらジ・エンド。



恥も外聞もかなぐり捨てて、とっととその場に移動しました。



件の釣り人は、移動した先で釣り糸を垂れたものの、直ぐに竿を畳んで帰りました。何がしたかったんだろう?



謎だ!




さて、本日も明るいうちの一枚と目論んだのですが、そうは烏賊の金玉。 ノーフィッシュのまま、陽は暮れて、どっぷり夜になりました。



しか~し、ケミを点けた途端に、怪しい当り・・・が、しかし持って行きません。 仕掛け回収とリールを撒けば、何と竿が曲がりよる。


17:25 32センチ






17:39 35センチ






ここで、別の場所で河豚と戦っていた知り合い登場。 先週は、ここで一緒に夜釣りをしたんだが、今日は、朝もはよから竿出ししていたって事で疲労困憊。とっとと帰ってビールを飲むそうな。




18:30 32センチ






18:50 37センチ






19:18 37センチ






時合だ! 時合が来たんだ! 立て続けの当りに、印度人も吃驚。 本日は、ゴンズイも穴子も釣る事無く、御チヌ様ゲットぉ。



20:39 45センチ





ここの夜釣りは粘って正解。ってパターンが多いんだが、もう45センチも釣れたことだし、ギャラリーの爺さんも、帰りそうにないし。



撤収!



疲労感と満足感で浸る温泉は最高だぁ。



「今週からですね、金曜日をメンズデーと銘打ちまして、380円でサウナに入れる券を発売します。他にも色々特典がありますので、宜しくお願いします」


観察力の無い兄ちゃんやなぁ。ワシ、回数券やねん。1回280円で入れんねん。何で100円も足してサウナに入らなあかんねん。それに、サウナ好きやったら、サウナの回数券を買っとりまんがな。


他の特典

●食堂で ビール割引


俺、酒飲まねぇし、飲めても車だから、飲まれねぇし。


●食堂で ごはん大盛りサービス


血糖値が高くて、カロリー制限してるし





結局、何の得にもならないメンズデーの企画を延々と聞かされ、「背負い投げ~~~~~~」






2014年11月15日 別府観光港にて



水温18.5℃



先週に、色々とありまして、僕としては珍しく、つるんで釣りをすることに。



前々から、港では顔を合わせ、見知った仲だった釣り人の一人が、「一緒に釣りをしよう」と言い出した。

「申し訳ない。僕は、三度の飯より好きな釣りでも、早起きはしない」
「もちろん、俺達が歩み寄る。夜釣りに行きます」
「わかった。じゃあ、一緒に夜釣りしましょう」


って、軽く約束したつもりだったのだが、相手は大真面目だったらしく、その知り合が「今日は何処ですか?」と電話。


場所と時間を伝えて「現地集合ってことで」



さてさて、当日は北東の風が、結構吹いてます。こう言う風のときは一番の場所があるのだが、その岸壁は今日水産庁の船に占拠されていて竿出し不可能。もうひとつ風に強い場所があるんだが、そこは大人数では入れないのでNG.



泣く泣く、向かい風のこの場所を選んだのですが、ここも沖側半分が防波堤の新設工事用資材の置き場になって立ち入り禁止。



それでも、僕が着いた時刻には誰も居なくて、十分なエリアだったのだが・・・



どん詰まりの角に釣り座を構えて釣りを始めると、ファミリーが一組、親子が一組やって来たかと思ったら釣りを始めてしまった。



他に、いっぱいファミリーが好みそうな場所があるのに、何で?



どうやら、僕が釣り人を引き寄せてしまったらしい。「あんな道具をいっぱい持ってきてる人が釣っているんだから、きっとここは釣れるに違いない」ってね。



自慢じゃないが、僕の釣り座は道具でいっぱいだ。いや、チヌを釣る人の一般的な道具の数なんだが、兎に角広げ散らかすので、道具の数が多いように見えるだけなんだが。




後からやってきた知り合い其の壱は、ファミリーと親子を挟んだ向こう側の端で竿を出すしかなかった。その次に来た知り合い其の弐は、ファミリーとアベックの間に入った。





メンバーが揃ったところで、僕の目の前に工事の潜水師を乗せた船が帰って来て係留。さすがにそれでは魚とやり取りをするスペースが無いので、そのポイントを捨て移動。丁度、ファミリーが諦めて帰ったので、知り合い其の壱と知り合い其の弐の間で釣り再開。




右斜め前から風は吹くわ、最初の場所は船に邪魔されるわで、出だしから躓きっぱなしの本日、これから先が思いやられる。





初っ端にチャリコを一枚釣って以来、たま~にウキが動き、たま~に餌を齧られる。水温が20℃を切った先週から、めっきり雑魚の姿が消えてしまいました。
















グレやチヌ、真鯛の幼魚は水温が下がると、深場に落ちます。冬の主な餌取りは、河豚とゼンゴ(鯵の幼魚)。こいつらは低温に強く、海水温が10℃くらいになっても、たまに食いつきます。




餌取りを極端に嫌がる人がいます。しかし、黒鯛がうじゃうじゃ群れている状況ではない現在、餌取りがいなかったら、一日に数回しか浮子が沈まない事になります。そんな退屈な釣り、ぼかぁ嫌だな。退屈すぎる。



餌取りが浮子を沈めるから、飽きずに釣りができる。



そして、其の時はやってきた。知り合い其の壱がメイタを釣って、そろそろかなと思っていたら、スッと浮子が沈み、海面から50センチ位の所でじっとしている。心の中でいつつ数え、道糸を巻き取り竿を立てると「キタ!キタ!キタ~~~~~~~~~~~!」ギリギリ30センチのメイタちゃ~ん。




いつもの足元よりちょい遠目。餌取りがギリギリ出ていかない距離を流して、一枚目ゲット。























知り合い其の弐は、僕と同じ位の距離を流しています。それは、過去に何度もその距離で僕が釣るのを見ているから。知り合い其の弐はかなり遠投しています。



釣り人には「沖の方が大物が釣れる」と言う概念があるようです。



それが正しいのか、間違っているのかは分かりませんが、場所により大物は足元に居る。と、僕は考えています。



沖では、360度。上下を考えれば、全方位を警戒しなくてはなりません。海は弱肉強食の世界ですから、油断すれば、食べられる。岸壁のコンクリート壁の近くであれば、警戒しなければならない方位が半分になる。コンクリートの壁の中からフィッシュイーターが顔を出して食べられるなんてことはありません。特に大型の鱸なんかは、壁の近くにはいないので。



大型のチヌってのは、それまで用心深かったから生き残れたわけで、その修正は一生抜けないと想像します。



従って、岸壁のチヌは、岸壁のコンクリート壁に沿って移動する。ってのが、僕の持論。その理論でこれまでたくさんのチヌをゲットしてきてるので、それは間違いないと思います。ただ、それを人に押し付けることはしませんがね。



釣りの楽しみ方は人それぞれ、好きなように釣ったらよろし。










夜になり、潮下の知り合い其の弐は、穴子を連荘しています。折り良くやってきた自転車のじっちゃんが、「ありがとう」と、レジ袋に入れている。



しかし、こちらと知り合い其の壱には全く食いつかない。



魚が、反時計回りで回遊しているか、穴子の巣は、陸近くにあるのか、原因は定かではないが、知り合い其の壱のみが入れ食いで穴子を釣っている。



そう言えば、昔、師匠に「北半球の魚は、反時計回りで回遊するらしい」と言ったら「そげなこたぁねぇ!」と即座に否定した。「して、その根拠は?」「根拠も何も、そんな法則があるはずがねぇ」と、根拠の無い反論。どちらも証拠が無いので延々の水掛け論。



どちらが正しいのか結論は出ないのだが、一言言っておいた「根拠も無く否定するのが師匠の悪い癖。それが、皆から疎ましく思われる原因やでぇ」「はい」




20時過ぎに、知り合い其の参が仕事を終えてやってきました。


「本当に竿と仕掛けだけ持って来たよ」
「かまへん かまへん 撒き餌も刺し餌もたっぷりあるがな」
「じゃあ、お言葉に甘えて」



と僕と、知り合い其の壱の間で竿を出す。




さて、21時を過ぎると、知り合い其の弐は時間切れ。「明日、仕事なので」と帰って行きました。




暫くしてのこと、今度は私が入れ食い。しかも獲物はゴンズイ。




棘で刺されたら、痛い痛い魚です。ハリスを切ってポイ!ハリスを切ってポイ!段々ハリスが短くなります。




ちょいと遠目を流すとか、餌を底から浮かせるとかすれば、ゴンズイや穴子をかわすことはできます。しかし、餌取りが少なく、当りが少ない今夜。ゴンズイでも穴子でも浮子を沈めてくれれば楽しい。




そんなドMっぷりを発揮しながら、ゴンズイと遊んでいたら、運命の出会い5分前。




それまでと同じように、時々数センチ浮子が沈みます。



「またまた、ゴンズイリーチですぅ」



なんて、冗談飛ばしていたら、スッと浮子が沖に向かって沈みました。



焦らず、騒がず糸を巻き。糸ふけが取れたところで竿を立てると結構な重量感。



「本命?」
「めっちゃでかい鯔かも?」
「まさか、赤いビッグママ?」
「まぁ、その可能性もゼロじゃない」



魚は、沖に向かってぐいぐい行きます。道糸3号、ハリス2.5号の太仕掛け。



「糸は出さんそぉ・・・」



ギシギシ



ギシギシ



竿が軋みます。




「いよいよチヌじゃねぇな」
「エイなんじゃない?」
「いや、それはない」




魚は、数分竿を軋ませてグロッキー。




直前に仕事を終えて見に来た知り合い其の四が、タモを持ち上げ「すくいま~す」




内心、「タモ入れまでが釣りなんやけどなぁ」と、思いながらも、するに任せます。



「思いっす。結構、デカいっす」
「おや、そうぉ?」




地面に下ろしたタモの中には、タモ枠一杯の御チヌ様・・・


「デカい!」
「デカい!」
「デカッ!」
「デカいっす!」



タモ枠が直径50センチなので・・・今年初の年無で~す!








写真がひどくてすんまっせん。













「やっぱ、際っすか?」
「際でしたねぇ」
「やっべ、俺も際流そう」





結局、夜釣れたのはその一枚だけでした。






勝ち逃げは御法度




ってことで、釣った人間は「帰ろう」と言ってはいけないのが、暗黙のルール。




僕は、今年初の年無を釣って、大満足なんだが、釣り仲間は「俺も釣りたい」と思っているに違いない。





まぁ、全身防寒着の僕はいいのだが、知り合いその参は、ブルブルと振るえ、時々岸壁の上を走り回っている。




が、彼も帰ろうとは言わない。




24時前にとうとう僕の撒き餌が切れ、「帰りましょう」と、禁断の一言を発してしまった。







足元で、ドカンと一発大物を釣る釣りを見て、彼らの考えは変わっただろうか?









大物は、沖じゃなくて足元。






もちろん、沖で上手に撒き餌の溜まりを作ることができれば、沖でも釣れるし、全てのチヌが壁際大好きとは限らないかも知れない。



選択肢のひとつとして記憶してくれればそれでいい。







余談ではあるが、今日の朝礼で社長が「釣りを始めました」と言っていた。何を釣っているのかは知らないが、「馬鹿にチヌは釣れないぜ」と心の中で呟いたのは他言無用に願いたい。









2014年11月08日 別府観光港にて



全国に数名の読者の皆様、おまんたせ致しました。



さて、今日も今日とて観光港。最近は、すっかり遠征することもなくなり、地元の港は釣具屋の店員が気に入らないので行く気にならず、相変わらずの別府通いなんでありますが、それでも、ポイントがあちこちにありますので、迷います。




僕の場合、単に釣れればいいって釣りではなくて、誰よりも多く、誰よりも大きなチヌを釣る為のデーター収集が主たる目的なのであります。



従って、今、あそこのポイントはどうだろう? ここのポイントは? なんて考えるもんで、どこで竿を出そうかかなり悩むんです。



だって、その日、その時には、一箇所でしか竿を出せないんですから。




まぁ、そんなこんな言いながら、今日も先週と同じ場所で竿を出すんですから、「講釈がなげ~ぞ~!」って、突っ込みもよくあることで。




本日の天候は曇り、夜中頃には雨が降る。それまでも弱い雨が降る可能性あり。



って、事で、後方に避難できる屋根がある場所にしました。元々は、バイクの駐輪場かなにかだったのでしょうか? その場所を知った頃には、もう本来の使われ方はしていなかったので、まったくわかりませんが、こう言う日にはとっても便利な場所です。




もちろん、出撃前から雨が降っていれば、出撃はしません。 雨が降ると、撒き餌はビチャビチャになるし、竿に道糸が張り付いて捌き難いし、袖から雨が入って来るしで、いいことはほとんどないのです。




よっぽど釣りに飢えているか、よっぽど大物が釣れる可能性があるか、誰かと約束していたか。それ以外は、雨の釣行なんて、まっぴら御免です。




それを「根性無し」と言う人もいますが、「それは僕の勝手です」。




そろそろ、夜は防寒着が必要な季節になって参りました。 雨の心配がなければ、年季の入った防寒着を用意するところなんですが、年季が入った防寒着は、もう撥水機能がありません。濡らす雨は、どんどん吸収します。



よって、本日は、奥に直しこんでいた、バリバリの防寒着を持って行くことにします。



僕は、一度汚れてしまうと、それからはどうでもよくなるんですが、それまでは、汚れるのを極端に嫌う変な性格なので、新しい衣服を買っても、暫く使わないことがあります。たまに、使わずに直しこんだことを忘れて、また、買ってしまうこともあります。




現場に着いたのは15時過ぎ。 冷凍のオキアミを砕き、集魚剤やら麦やらを混ぜ混ぜしたら、おチヌ様を引き寄せる撒き餌の完成です。



そして、今日は、夜中に思いついた仕掛けで、棒浮子の全遊動による紀州釣りと言う、何とも奇妙奇天烈な仕掛けでやってみようと思います。



自立の棒浮子に全遊動のガイドを付け道糸を通します。カラマンボウの下で道糸とハリスを直結。オキアミを団子に包んでドボン。




先週の釣りでこう考えたのです。「チヌが釣れるのは、流れが止まった時。だったら餌を団子に包んで動かないようにすれば、潮が流れて居る時も釣れるんじゃない?」ってね。




つまり、潮が流れる時は、刺し餌が撒き餌で作ったポイントを短時間で通過するから、チヌに出会える確率が低い。もし、そこに刺し餌が留まれば、チヌに出会う確率がぐんと上がるんじゃないかと。




握ってはドボン、握ってはドボンを繰り返すこと数時間。




僕の目論見は見事に砕けました。




チヌどころか、餌取りさえ釣れない有様。




おチヌ様がいないのか? それとも釣り方が悪いのか?




で、結局、いつものふかせ釣りに仕掛けを変更。




すると、魚は釣れないものの、浮子に当りは出るようになりました。餌を取られたことがわかれば、素針で流す時間が減ります。針に餌が付いてなければ、どんな名人でも魚は釣れません。




夕方になり、餌取りの活動が活発になりました。仕掛けが馴染んでちょっとしたら、浮子に当りが出ます。その多くは、釣り針が口に入らないほどの小さな魚なんでしょうが、初めて顔を見せたお客さんは、草河豚さんでした。








それから、浮子は沈むものの針掛りしない状況が続いて、辺りはすっかり暗くなりました。



これまでに、降ったり止んだりしていた霧雨が、本格的になりそうな気配がしたので、防寒着を着込みます。




まだ、数えるほどしか着てない防寒着は、バリバリ水を弾きます。まぁ、それはそれで嬉しいのですが、雨が降るのは嬉しくない。




なんて、考えていたら雨は止みました。



そして、夜のお客さんが来ます。ひょこひょこと動く浮子。そのうち海中に引き込まれ、また上がってくる。何度も何度も繰り返す。



「これは、もしや?」




痺れを切らして道糸を巻き取ると、プルプルっと気味の悪い感触が竿を通して伝わります。




抜き上げる、ライトを当てる・・・「やっぱり」




ゴンゴンゴンちゃん、権の助! 大分ではギュウギュウの名で知れたゴンズイです。



背鰭と胸鰭の付け根から鋭い棘が計三本。刺されたら、一晩疼きます。





19時を少し回った頃、浮子がもぞもぞしていたので道糸を巻き取ると、それに同機して竿が曲がり、魚の重量感を感じます。クッっと軽く合わせを入れると、逃げようとする魚との戦いが始まります。



が、あっさりと魚がギブアップ。



釣り上げたのは28センチのメイタちゃん。









そうこうしているうちにフェリー入港。海水が押されては戻る揺り返しで、右に左にと浮子が流れます。入港時はそうでもないですが、出て行くと1時間ほど左に激しく流れます。その時間帯は、食わせることが難しいので、それまでが勝負!




そして次はビッグなカサゴ。とっても美味しい魚なんですが、料理をしないのでリリース。




そして次は、なんと海鼠(なまこ)。 ボディの端っこ外側に擦れで針が刺さっていました。これも高級食材ですが、料理をしないのでリリース。





20時半にパキュ~ンと浮子が沈みました。そしてゾゾゾっと海中を沖に向かって走る浮子。




「これは間違いない」と思ったのですがすっぽ抜け。



そしてもう一回、パキュ~ンと沈み、そのまま海中を沖に走る浮子。そしてすっぽ抜け。




「なんじゃ、こりゃ~!」と松田優作を気取ってみても、観客はいないし、状況は変わらない。




で、もう一回、パキュ~ンと沈み、そのまま海中を沖に走る浮子。



「今度こそ!」



と強めに合わせを入れると、終に魚が針に掛かりました。結構なパワーで走りますが、先週の失敗があるので糸は出しません。底を切っていれば糸を出して走らせてもいいんですがね。もう、とにかくバラすまいと必死です。「意地でも糸を出すもんか」ってな具合でレバーを握り締めます。




が、突然、魚がギブアップ!




「どういうこと?」




頭の中を疑問符でいっぱいにしながら、寄せてタモで掬います。




「あぁ、そう言うことか」




タモの中には40センチのキビレ。そりゃあ、水温が下がったら馬力は出らんじゃろ。










キビレチヌは、黒鯛よりも南方系の魚で、夏は元気いっぱいなんですが、水温が下がると元気がなんくなり、やがてどこか暖かい所に行ってしまいます。








「フェリーが出るまであとちょっと」しかし、神は微笑まず。





最後のお客さんは、三つの棘が恐ろしいゴンズイ。





直ちにハリスを切って「撤収!」







片付けの最中に霧雨が振り出し、終える頃にはかなりの勢い。まぁ、それでも霧雨なんで、大した雨ではなかったのですが、やっぱり屋根がある場所を選んで正解。






21時過ぎ納竿となりました。











野生の菜の花?






カンランが必死に花を咲かせていました。 霜が降りないうちに実が成るといいのですが。




冬の使者



彼等(彼女等?)は、ここで冬を越して、春になると旅立って行きます。



遥か鶴見岳を望む










2014年10月25日 別府観光港にて




「今日も、釣るぞ~!」と、気合十分にやってきた観光港であったが、いつものポイントの右横で、台船がテトラポッドを積み込んでいる。地上側では、クレーン車が、テトラポッドを順繰りに海際へと移動させている。そして、左横では作業員を乗せた小船が出ようとしているところで・・・



「また、一文字の拡張工事か!」



別府観光港には、サンフラワーが着岸する第三埠頭の北側に、外国船用の第四埠頭が埋め立て拡張されたのだが、これを沖から来る波から守る防波堤(沖の一文字)が完成していない。



順番としては、沖の一文字が完成してから、埠頭を作るべきだと思うのだが、利益優先、安全性は後回しってのが世の常らしい。韓国を笑っていられる立場じゃねぇな。



沖で工事をしている台船が、夕方戻ってここに係留される可能性もある。そうなると、それまでに撒き餌で作ったポイントがパーになる。何よりもクレーンのエンジン音や船の出入りで騒がしいのが嫌いだ。



「しかし、先週、久々に40センチを釣った実績は捨て難い。」


「いやいや、そろそろ赤いビッグママの季節だから、一文字向きのポイントに行くべきでは?」


「一文字向きのポイントは、夜、太刀魚釣りが来て釣りにならないぜ」



心の中の僕の声が、堂々巡りの討論を繰り返す。





が、結局「移動するんも面倒臭せぇ」って、ものぐさな僕の声が勝利。先週と同じポイントで竿を出すことにしました。



「そう言えば、油屋の兄ちゃんが来るって言ってたけど、いないなぁ。どっか、他所に行ったかな?」



少し、期待していたので、ちょっと淋しいと思いながら、ぼちぼち準備を進めます。




撒き餌を始めると、いくらか餌取りが寄って来ましたが、仕掛けが馴染むまでにオキアミを食べ尽くされた真夏の海に比べれば、かなり減りました。



仕掛けが馴染んで、ある程度流れてから、浮子が沈んでは浮きを何度か繰り返し、時には浮子が消し込み、多くは浮子が沈まなくなり。



そんなこんなで餌取りと遊んでいると、最初のお客さんがいらっしゃいました。 餌取りの定番、時にハリスを食い千切る防波堤の嫌われ者。草河豚さんです。




防波堤の釣り人には毛嫌いされる草河豚ですが、身は美味で、博多名物「河豚の一夜干」として売られているのは草河豚です。もちろん、河豚の調理師免許を持っていなければ捌く事は許されません。皮と内臓と血に毒があり、河豚の中でもかなり厄介なお方です。


くれぐれも、食べてみようなどとは思わないように。



防波堤の釣り人に日干しにされた草河豚を見かけますが、あれはいけませんな。無益な殺生をすると、死んで地獄に落ちますよ。


私は、他人に価値観を押し付けられるのが嫌いなので、他人にも自分の価値観を押し付けないようにしているのですが、ゴミを持ち帰らない釣り人と、外道を日干しにする釣り人は許せません。

「来た時よりも美しく」






さて、そんな思いを巡らせていると、最初の本命登場です。



手の平サイズのちっちゃい奴でしたが、これが釣れるのと釣れないのでは大違い。



「最低限、一枚は黒鯛を釣ること」という、最初のハードルをクリアーすると、心にゆとりが生まれます。




そして、立て続けに30オーバーの本命登場。水温が下がったからか、餌が豊富なのか、近頃、やたらと元気になった黒鯛さん。ビックママかと間違うほどに走ります。



そして、お次は、まさかのサイズダウンで手の平サイズ。



そして時合は終わり、餌取りと戯れる時間になったところに電話。 件の油屋の兄ちゃんです。



「釣ってますか?」
「もう、三枚釣ったでぇ」
「え?本当っすか?」
「嘘言うて、どうすんねん」
「まだ、釣りますか?」
「夜まで釣るでぇ」
「じゃあ、今から行きます」
「あいよ」



って、今からかい! 俺も、釣り人にしてはたいがい御寝坊さんだけど・・・ま、今まで寝てたわけじゃないだろうけど。それにしても、遅い御出勤である。



それからも餌取りと戯れる時間が続き、そして、油屋の兄ちゃん登場。



仕掛けを作り、撒き餌をし、仕掛けを投入しますが、いつものぼやき。


「舐めちょんのか!?」
「どしたん?」
「な~んもいません。浮子は沈まないし、オキアミも取られない」
「そりゃあ、撒き餌が美味しくないんじゃわ」
「そうでしょうか?」



そのまま夜に突入し、海は砂漠に。



先週も、暗くなって暫くは、浮子も沈まないし、餌もとられない時間帯が続いた。まぁ、そのうち夜の常連達が寄って来るだろうと、のんびり構えていたら、陸の方からトラックがバックでやって来た。と、運転手が降りてきて。



「どいてもらえますか?」


「こんばんわ」も「すいません」も無く、いきなりの命令である。少しカチンときたが、我々は場所代も払ってない釣り人、喧嘩をしたって勝てる見込みはない。


「全部?」



場合によっては、竿だけとか、道具の一部をどちらかに寄せて、通れるだけのスペースを作ってやるだけとか、そんなことも考えられるので訊いてみたのだが


「一番奥で荷下ろしをするので、移動してくれん?」



「それがお願いする態度か!」と、心の中で叫んだ後、すごすごと陸側に移動。



日中、三枚釣れて、御機嫌だったのに、何だか台無しである。



荷下ろしをするトラックのエンジン音を聞きながら、苛々しつつも竿は出す。これまでに海底に撒き餌を溜めて作ったポイントを放棄したのだから、面白いはずがない。




撒き餌はせずに、針にオキアミをつけては放り込む。それでも、穴子にキス、そして草河豚が釣れた。



一方、油屋の兄ちゃんは、撒き餌をしているにもかかわらず、浮子は沈まず、オキアミも無傷だとぼやいている。



よっぽど撒き餌が不味いに違いない。








荷下ろしを終えたトラックが出て行った(挨拶もなしに)ところで「戻る?」と訊いてみたのだが「もう、撒き餌も少ないし、ここでいいです」と、油屋の兄ちゃん。餌取り、外道さえ寄って来ない状況に心が折れたようです。



それで、元の場所に戻るのは諦めたんだが、ここには昼間作業員を沖へと運んだ小船が戻って来る可能性がある。海で工事をする人の中には、釣り人を邪魔だと敵視する人がいる。万が一、船が戻ってきて、仕掛けを巻き込まれたり竿を折られたりしたら最悪だ。


なので、ちょっとだけ、油屋の兄ちゃんの海側に移動した。



撒き餌をすると、すぐに餌取りが集まってきた。油屋の兄ちゃんは相変わらず砂漠の海に向かって「舐めちょんのか!?」を連発している。




やがて20時のフェリーが入り、撒き餌が終わったと油屋の兄ちゃんは撤収した。



私より後に来て、もう撒き餌が終わったのか?いったいどんな撒き餌なんだろう?




私の撒き餌は、オキアミ1角に押し麦1キロ、糠1キロに集魚剤1キロ



これでだいたい6時間遊べる。



よって、油屋の兄ちゃんは、バンバン撒きまくったか、少なかったかってことになるが、餌取りも寄って来ない撒き餌である。おそらくは集魚剤だけなんじゃなかろうか?





油屋の兄ちゃんが帰る前に鯔が釣れたので、浮子下を深くしてみた。いつものポイントと違い、ここは根掛かりしない。根掛かりしないってことは釣りやすいんだが、障害物が無い海底に魚は少ない。




やっぱり、元の場所に戻ろうかなぁ、なんて考えていたら、棒浮子の先に付けたケミホタルが、スコーンと沈んで、ビューンと沖に走った。竿を掴んだ頃には糸ふけが無くなっていて、竿を立てるのに合わせて竿は満月のように曲がった。





でかい!



二週連続でチーママ? 出足が悪かったこの竿(アラチヌ 0.25号)もそろそろ両目が入ったと言ってもいいかな? いや、もしかすると、また鯔かもしれない。



勝負は下駄を履くまでわからないのだ。




暫く、沖で右に左に走らせた魚を少しずつ寄せる。そして、海面まで上げて空気を吸わせると、魚は観念したようだ。



よし!鯔じゃない。





そしてタモ入れ。 二週連続チーママゲット!






浮かれたのも束の間、海は砂漠になってしまいました。





「今日は、早目に撤収して、9時半に閉まる饂飩屋に行こうかなぁ?」
「でも、早く帰ったって、やること無いしなぁ。まだ、撒き餌もたっぷりあるし」
「でもでも、骨折り損の草臥れ儲けにならないとも限らないし・・・」




葛藤すること2分




「やっぱ、撒き餌が無くなるまで釣って、晩御飯はラーメンにしよう!」






しかし、9時半まで一度も浮子が沈むことなく、心がポッキリ折れました。




そこに、追い討ちを掛けるチャリコ。




「あ~、駄目だぁ」







置き竿にして、撒き餌を捨て、バッカンを粗いながら横目で見ていたケミが・・・バキュ~ンと海中へ!




最後のお客は30センチのメイタちゃん。




「撒き餌、捨てなきゃ良かった・・・」



お後が宜しいようで。







2014年10月18日 別府観光港にて





先週は、メイタが釣れたものの残尿感一杯の一日で、三連休だったのに、後半二日は台風で家に閉じ込められ、なんだかなぁ?の週末でした。



今週は、予報によれば少し風があるものの、まずまずの釣り日和?



もちろん、出撃しない理由はありません。



ところが、オゾン発生装置付きの洗濯機で、オゾンの洗浄能力を試す実験をしていたら、ちょいと遅くなってしまいました。



「メインは夜釣りだから」と、自分を励まし、いざ参らん!




釣具屋のニ~チャンの情報によれば、亀川は白子漁師が網を引き始め、根こそぎ魚を獲っているから居ませんよ。って、事だったので、先週と同じ観光港。いつもの場所で準備を始めます。



先週同様、ボランティアで草むしりをしているじっちゃんがいましたが、俺の事は覚えていないようで、チラっと見たきり、興味を失います。



「情けは人の為ならず 巡り巡りて 己が為」



見返りを期待しちゃあいけません。それが無償の感謝の言葉であったとしても。




さて、撒き餌を始めて30分くらいして、最初のお客さん登場。




一年中、この辺りにいる草河豚です。ブ~ブ~言いながら口を閉じたり開いたり。身は美味しいのですが、皮と内臓と血液にテトロドトキシンと言う猛毒があるので、素人が手を出しちゃあいけません。ってか、調理師免許が無いと、捌いちゃいけない魚です。




問答無用で「海にお帰り」防波堤で日干しにするふとどきな輩がいますが、奴等はきっと河豚地獄に落ちるでしょう。食べないならリリース、これが釣り人のマナー。



草河豚の4連荘を食らったところで、海底ギリギリにしていた浮子下を50センチ上げます。



日中は、全層を泳ぎ回る草河豚ですが、それでもやはり海底近くの方が数が多い。海底の砂地に潜り、餌を待ち伏せしている連中を避けて、少しでも刺し餌が長く残るようにする作戦です。



が、浮子を沈めたのは40センチのチヌでした。



そして、草むしりをしていたじっちゃんが、今にも涎を垂らしそうな顔で、駆け寄って来ます。 人間、年を取ると自分の欲望に正直になるようで。



「チヌですか?」
「はい」
「おっきいですねぇ、立派ですねぇ、刺身にして食べたら美味しいでしょうねぇ」
「食べますか?」
「はい! 今日は、ちゃんと袋も持って来てます」



なんだ、先週の事、ちゃんと憶えているじゃないか。釣った魚をあげると言ったのだが、袋を持っていなかったので、レジ袋までサービスしたのだ。



そして、次に釣れた鯔も、その次に釣れた鯔も


「いただきます!」


「そんなに持って帰って、どうするんだ?」と、思いながらも、釣れる魚をあげていたのだが、二匹目の鯔で満足したのか、草むしりに戻って行った。



その後、37センチを釣り上げたのだが、じっちゃんは草むしりに夢中だったのでリリース


チャリコもリリース


草河豚は、当然リリース





そして夜を迎えました。





暗くなると、海は魚が居ない砂漠になりました。餌取りさえもおらず、常連の外道もおらず、もちろんチヌも居ません。



仕掛けは、何の変化も無く流れるだけで、回収した針には無傷のオキアミ・・・タナを変えても、流すコースを変えても、浮子は一向に沈まず。心がポキリと折れかけます。



「帰ろうかなぁ・・・帰るのよそうかなぁ・・・」



暗い防波堤、沈まない浮子を眺めていると、むしょうに悲しくなります。人生を否定されたような気がします。


誰に?


いや、誰にってわけじゃないんだけど、「生きてる価値あるのかなぁ?」ってさ。



人が生まれる事に、生きる事に、理由も意義もない。生物は、全て生まれて死んでいくだけ、そこに意味はない。しいて生きる理由を挙げるなら、子孫を残すため。



そう、生物が生きる唯一の意義を、俺は果たしてない。まぁ、それは、今更どうなるものでもないから、諦めているんだが、どうしても割り切れない自分がどこかにいるんだろう。




しかし「帰ってもテレビ観るだけだしなぁ・・・」




って事で、ケミを眺め続ける。




19時を過ぎた頃、ようやく浮子が沈み25センチのメイタを釣り上げ、少し気分が明るくなった。



「悔やんだって、何もいい事は起きない」




それからまた砂漠の海。タナを上げようが下げようが、遠くを流そうが近くを流そうが、浮子は沈まない。




またぞろ暗黒の世界に引きずり込まれそうになったところに」27センチのメイタ登場。





そして、それからは外道の連荘。




水の音に、隣のおっちゃんを見ると、水面でばしゃばしゃ暴れる魚をひきずって、岸壁を内陸に向かって歩いている。暫くすると、ずるずる地面を引きずりながら戻ってくる。



「何やってんだろう?」



その答は、撤収時にわかった。




穴子を釣っては、ハリスをチョキン! 赤いチーママを釣っては、ハリスをチョキン!



チョキン! チョキン! チョキン! チョキン! チョキン! 







哀れハリスは50センチ。




撒き餌も残り少ないし、これでいいや。





25センチを追加したところで、サルカンの根元でハリスが切れて、ジ・エンド








今日は40センチのチヌも釣れたし、満足、満足。



ようやくの台風一過





日差しは強いが、汗が出るほどではない




台風が通過すると、ころりと季節が変わる。




そろそろ冬の夜具を干さなければ



















2014年10月11日 別府観光港にて




続く貧果と台風襲撃に、絶望のズンドコです。って、所詮は遊びのことなんですがね。



春に生まれた稚魚が丁度いい感じに成長して、刺し餌を食べるようになりました。鯵の子供なら練り餌でかわすこともできますが、真鯛や黒鯛。河豚、カワハギの子供は、何でも食べるのでグリコ(お手上げ)です。



まぁ、それでも、チヌが寄ってくれば、稚魚は怖がって(食べられる)逃げるので、貧果の原因は、チヌの居場所(タナ)を見つけられないか、チヌが居ないってことなんでしょうが。



さて、今日も今日とて懲りずに観光港詣で。いや、先週の結果から、亀川の方が釣れる確率は高いと思うのだが、観光港でどうしても確かめてみたいことがあった。



超大型台風19号接近中により風は・・・無い。 波は・・・うねりがかなりある。



が、釣りには支障ない・・・沖の一文字では、波しぶきが防波堤を超えているが。




撒き餌を始めて1時間もすれば、そこはお魚の幼稚園。ありとあらゆる・・・ってのは大袈裟だが、そこらじゅうの稚魚が集まって、撒き餌を食っている。



この時期は、餌取りの養殖をしているようなものだ。しかし、いずれこいつらが大きく成長し・・・チヌ以外は外洋に出て行くがね。



もしかすると、魚を増やしている。 もしかすると、生態系のバランスを崩している。




食べるものと食べられるものは、自然の中でバランスを保っている。ある、特定の生き物だけが増えると、餌となる生き物を食べ尽くし、やがて自らも激減することになる。




どっかの保護団体が特定の稚魚を大量にばら撒くと、姿を消す魚がいる。



バランスを無視した放流は、愚かな行為であるし、人間のエゴだ。



だったら、その金で、杉を切って落葉樹を植えよう。



山は、海の栄養源。針葉樹の杉は、海に栄養を与えない。団栗が増えれば、山の動物も里に下りて畑を荒らす事は無い。




山の落葉樹から海に栄養が供給されれば、植物性プランクトンが増える。植物性プランクトンは海の食物連鎖の底辺である。底辺が広くなれば、全ての生き物が増える。






さて、自然にいい事を考えても、海の中は稚魚の幼稚園。刺し餌は瞬く間に食われ、釣れるのは素針のみ。



しかし、先々週とは、少し様子が違う。



当りも無く餌を取られていた先々週だが、今回はちゃんと当りが出て、餌を取られる。チャリコ(真鯛の稚魚)も釣れれば、草河豚も釣れる。いったいどう言うことなんだ?



聞いたところでは、先週、カワハギがよく釣れたそうな。 餌取り名人と言われるカワハギである。勿論、専用の仕掛けでなければ、おいそれと釣り上げることはできない。まぁ、ハゲ掛けと呼ばれる、専用の漁具を使えば、獲れないことはないが、私の中であれは釣りとは呼べない。




つまり、先々週も沢山のカワハギが居た可能性があり、カワハギであれば、浮子を動かさずに餌を齧り取ることなど朝飯前である。




そして、今日、当りも無く餌を取られることがないのだから、そのカワハギの群れがどこかに移動したと考えれば辻褄が合う。




なので、試してみたかった事は、やる前に答が出てしまった。




カワハギが海底近く、ってか、海底の砂に隠れている生き物を食べる魚である。海底から離れた中層にはいない。だから、餌を浮かせて流せば、餌が残り、チヌに出会えるんじゃないかと思ったのだ。



一応、それは試してみたのだが、中層にはチャリコやら草河豚やらがいて、やはり刺し餌は長くもたない。



って、ことで、今日も日中はポイント作りの撒き餌タイム。



日が落ちて、ケミに点灯、夜釣りの始まり。と、同時に、スッと海底に引き込まれたケミがじっとしている。いつつ数えて竿を立てると、重量感は無いが首を振る感触が小気味好い。




25センチのメイタ









「今日は、いけるかも?」



暗闇で、独りほくそ笑むおいら。



しかし、期待は裏切られ、それからは夜の外道のオンパレード。しかも、今夜は鯔が海底近くの餌に食らいつくので始末が悪い。 簡単に釣り上げられないからタイムロスが多いのだ。



他には、常連のアナゴとゴンズイ、それに河豚。



傷心のうちに撒き餌が切れて納竿と相成りました。