2012年6月117日 別府観光港にて
天気予報は、金曜日からずっと雨マークだったので、釣りに行くのは諦めていたのだが、日曜日に目覚めると、雨の匂いがしない。カーテンを開けてみると曇り空。
慌ててパコソンの電源を入れ、我が町の天気予報を見てみたならば、ずらりと並ぶ雲マーク!
しまったぁ!
こんなことなら、昨夜夜更かししないで早く寝るんだった。
そう、時計の針は間も無く正午をお知らせしようとしている。
そのまま直ぐに出撃したいところではあるが、洗濯物は干さなくては臭くなる。ご先祖様に線香を上げなければバチが当たる。新聞は読まなければ100円が無駄になる。ってんで、家を出る頃には2時を過ぎ、「こりゃあ、どう急いでも防波堤に着くのは3時だな」
釣具屋に行くと、店長に話しかけられ、最近の状況について情報交換する。
「ところで、カード更新の、ポイント10倍チケットがあるんだけど、なんかお勧めの物はある?」
「いや~、もう、だいたい持ってるでしょ~!リールも、竿も」
「まぁね。特に今欲しい物はない・・・だから、訊いたんじゃないの」
「あぁ、そうですね・・・あ!これなんか、どうです?折れない穂先」
「折れない穂先?タフテック?」
「いえ、ダイワの銀狼王牙です」
「ふ~ん」
「メタルトップなので、これは折れませんよぉ」
「ふ~ん」
「餌取の当たりも確実にわかります」
「俺、浮子釣り派」
「あぁ、そうでしたね。じゃあ、あんまりメリット無いです」
「おいくら万円?」
「え?買うんですか?」
「だって、10倍ポイントチケット、もったいないじゃん」
「ありがとう御座います」
「いいカモだなぁ」
「またまたぁ。お買い得ですよ。ポイント10倍」
「はいはい、で?おいくら万円?」
「え~っとぉ・・・」
カチャカチャ!カチャカチャ!カチャカチャ!カチャカチャ!カチャカチャ!カチャカチャ!カチャカチャ!
「はい!5万7千円で」
「で?いつ入荷するの」
「はい!それは、すぐにでも取り寄せますので」
「じゃあ、入荷したら電話して」
「わっかりましたぁ」
お店の戦略にまんまとひっかかって、竿を買ってしまいました。
さてさて、この前まで、何故か釣り人でいっぱいだった人気のない岸壁へと来てみると、これまた何故だか無人です。ってか、これが本来のこの場所の姿なんですがね。
ここでも、今実験中の軽い仕掛けを使ってみます。いくら浮力を殺しても、2号の仕掛けは、仕掛け自体が重い。元々、2号の仕掛けを使い出したのは、真夏のゼンゴ(小鯵)対策。ゼンゴの回遊する層を一気に通り抜けて、海底近くにいるチヌのところまで刺し餌を運ぶため。
しかし、ゼンゴがいない海では、ただ重いだけの仕掛け。
って、ことで軽い仕掛けで底まで刺し餌が届くなら、軽い仕掛けの方が食い込みがいいのではないかと、ただいま実験中。
しかし、仕掛けを回収してみると餌がない、当りも無かった。唐辛子浮子を改造ヘラ浮子に差し替えてみたが同じ。つまり、刺し餌が沈む途中で餌取の餌食になってるってこと。
皆さん、よく「フグは浮子に当りが出ない」とか「カワハギの当りはわからん」とか申しますが、基本的に仕掛けが馴染んでいれば、フグでもカワハギでも当りが出ます。当りがでないのは仕掛けが馴染まない、つまり、刺し餌が浮いている状態で餌を食っているからです。
さて、犯人がフグやカワハギだった場合は、お手上げです。チヌが大勢寄って、蹴散らしてくれない限りどうにもなりません。しかし、餌取がゼンゴであるのなら、重い仕掛けで一気に沈めてしまえば、かわすことは可能です。
いつもの2号にしようかと思いましたが、先週、購入して防水加工を施した100円の萱浮子0.8号があります。萱浮子の特性は知り尽くしていますが、果たして0.8号の仕掛けでゼンゴをかわせるものなのか?実験してみなければ。
仕掛けが馴染んだ後に当りが出るので、どうやら餌は底までもっているようです。
あとは浮力調整。浮子トップが出過ぎているので、ガン玉で調整します。
「これぐらいかな?」
ガン玉を付けて仕掛けを投入すると、馴染むと同時に、ズブズブと沈んで行きます。
「ありゃありゃ。重過ぎたか」
水面下20センチに棒浮子はあります。餌が着底したところで止まっているようです。
「いつの間に?」
さっきタナを取ったと思ったのに、もう潮が上がってタナが浮いています。やれやれ!
すると、浮子がスッと動いて見えなくなりました。
「ん?」
道糸が、スルスルと海面に引き込まれていくので竿を立てると、魚の手応えが。
41センチのチヌ様、おな~りぃ~。
すると、何時来たのか短い竿を持ったおっさんが「流石!」と右手の親指を立てる」
「いえいえ、たまたまですよ。たまたま」
「さっきから見ていたけど、かなりの腕前とお見受けしました」
「いえいえ、ほんの駆け出しで」
それから、そのおっさんは、烏賊釣りの餌木をヒュン!と投げた。
「あぁ、烏賊釣りか」
チヌが釣れたのは喜ばしいことだが、俺は、浮子が沈む瞬間のドキドキ感が楽しくて釣りをしているので、道糸で当りを見て取ったとしても俺の流儀じゃない。
ガン玉を少し小さい物に交換して、タナを取り直し、海底ぎりぎりを刺し餌が流れるように調整して、再び仕掛けを投入する。
そして、またまた、仕掛けが馴染むと同時に浮子が沈む。
「あれ?まだ重い?」
しかし、浮子はそのまま沈み続けて視界から消えた。犯人は、25センチのメイタだった。どうやら撒き餌にチヌが寄っているらしい。
仕掛けを投入すると・・・今度は沈まず、海面から浮子トップが5センチ出た状態をキープしている。が、スススーと海中に消えた。ヒット!今度は37センチのチヌだった。
それから、メイタだったり、すっぽ抜けだったり、当りが連発したのだが、夕暮れが近付く頃、ぴたりと騒ぎは収まった。
元々、夜釣りのつもりで来ている。「さぁ、これからが本番」と思ったのだが、夜の獲物は、鰻に穴子にカサゴ。
日曜日だったからなのか、夜遊びをするチヌはいなかったようで・・・