雨にも負けて 風にも負けて | 士は己を知る者の為に死す

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主従関係は、征服支配よりも理解



2014年12月13日 別府観光港にて



「さっぶ~」






北風ピュ~ピュ~、木枯らし吹きすさぶ今日この頃、全国数名の読者の皆様、如何お過ごしでしょうか?


釣具屋に着いた頃には、パラパラと天から涙が落ちてきた。



通常なら、竿を出すコンディションではない。 竿を出すコンディションではないのだが、届いたばかりの電気浮子を試したくて、つい・・・



それが、間違いの始まりだった。



先ずは、バルサの棒浮子で、摂り合えずの一枚を狙う。


準備をしていると、少年が一人。


「こんにちわ」
「こんにちわ」
「何か釣れましたか?」
「今、準備中。これからなんよ」
「そうですか。横で釣ってもいいですか?」
「烏賊かい?」
「いえ、烏賊じゃありません。今日は、家から歩いてきたので、これくらいの道具しか持って来れなくて」
「そう、そりゃあ大変だったね」
「はい」


そう言って、少年も準備を始めた。


「この前、ここでバリを釣ったんですよ。これくらいの」
「あぁ、僕も一枚釣ったよ」
「それで、今日は、どうしても此処で竿を出したくて」
「そうかい、存分に釣ってくれ」


正直、狭い場所なので、他人と二人で釣るポイントじゃない。 知り合いであれば、協力して撒き餌で魚を寄せるって空気になるけど、他人ではそうもいかない。特に、素人さんが撒き餌を撒き散らかすと、ポイントが惚けてしまってよろしくない。


愛想のいい少年で、ほっとした。 おまけに撒き餌なんぞ持っていないし。



ちょろちょろと、移動しながら、あっちこっちで糸を垂らしていたが、30分もしないうちに


「あの~、このオキアミ使いませんか?」


と、パックのオキアミを差し出す少年。


「もう、かえるのかい?」
「はい、僕、時間が無くて」
「そうかい。じゃあ、有難くいただきます」
「はい、頑張ってください」
「はい、頑張ります」


楽しく、会話しながら釣ろうと思っていたのに・・・一人になると風が染みるぜ。


浮子は沈むものの、魚は針掛りせず。いつもの小さな稚魚だと思っていたら、チャリコが釣れた。


「これまでの犯人とは違うんだろうな」なんて、一人悦に入りながら、仕掛けを打ち返す。


そして、意外や意外の15.30 一枚目の御チヌ様登場 27センチ




「さぁ、いつでも帰れるぞぉ」


摂り合えずの一枚を釣り上げたら、後は御褒美。コンディションが悪くなったら・・・って、言った其の先から、雨が降り出した。


と、言っても、かなりの小雨。遠くで降ってる雨の小さな粒だけが風で流されたって感じ。


しかし、真冬の雨と風「あ~、竿なんか出すんじゃなかった」


いや、摂り合えずの一枚が釣れたんだから、帰ればいいものを「やっぱ、電気を点けるまでは」と、仕掛けを打ち返す。時々、浮子は沈むものの、針掛りはせず。


「次は、小さい針で餌取りを釣ってやる」


これは、毎回の台詞で、いざ釣り場に来ると「そんな小さな針で、ビッグママに折られたらどうすんねん」と、いつものカワセミ チヌ2号を結ぶのであった。



やがてどっぷり日は暮れて。



いつもなら、日中に3~4枚釣れてもいい季節なのに、毎年海は違います。


そして、いよいよ待望の、電気浮子点灯!




キザクラ NFチヌ遠投
http://www.kz-kizakura.com/product/2013/itemes2013_14.html



棒浮子が絶滅の危機にある昨今、こんな長い棒浮子をリリースして・・・あぁ、遠投用かぁ。



遠投用の長い浮子なら、他にもある。遠投用の浮子は重い。 重い浮子は食い込みが悪い。 特に岸壁に近い所では。 岸壁から離れた場所では、チヌも警戒心を解くらしい。重い浮子でも構わず引き込む。 ドラゴン籠を使った船釣りでは、10号の棒浮子を海中に引きずり込む。陸っぱりじゃあ、とてもじゃないが、10号の浮子なんて警戒して引っ張り込まない。



さてさて、やっぱり遠投用の浮子は重い。おまけに電気浮子は浮子トップに空気が入っているので、余浮力が、半端じゃない・・・


あれ? 1号の錘と2Bのサルカンで、浮子トップの10センチまで沈んじゃった。


それに、餌取りの当りも明確に出るし、案外いけるかも?



使いにくかったら、バルサの棒浮子に戻すつもりだったのだが、そのまま電気浮子で釣り続けることにする。


が、最初のお客さんは、カサゴちゃん。それも、陸っぱりではめったにお目にかかれないビッグサイズ。


カサゴはそろそろ産卵の季節だ。産卵と言ってもカサゴは卵を産まない。卵胎生と言って、お腹の中で卵を孵して稚魚にしてから放出する。


産卵前に、荒食いをするのは、魚に共通の行動だ。


これから、この場所では2月末まで、美味しいカサゴの季節に入る。尤も、料理をしないおいらは持って帰らないがね。 時々、気が向くと、馴染みの居酒屋に配達する。



カサゴも穴子も高級魚。生簀に入れる手間もなんの園マリ、辺見マリ。



大将は、満面の笑みで「ありがとう!」


本日は、美味しい外道の合間に


18:07 31センチ


18:39 30センチ



そして、後は外道のオンパレード。



手前に突っ込んだ魚は御チヌ様かと思いきや、でっかい、でっかいカサゴちゃん。


もう、期待させるんだから!



さて、雨に降られ、風に吹かれても外道やチヌが遊んでくれる間は良かったのだが、20時を過ぎて、ピタリと当りも止まり、弱くなっていた風が突風になってポキリ。



はい、その通り、心が折れました。



本日は30センチクラスのチヌ3枚
穴子 4本
カサゴ 6匹
ゴンズイ 2匹
ゼンゴ 2匹
チャリコ 4枚
草河豚 4匹


竿 宇崎日新 INGRAMチヌ0.8号
リール ダイワ インパルト磯
道糸 2.5号
ハリス 2.0号
針 カワセミ チヌ2号
浮子 キザクラ NFチヌ遠投1.0号 Single



まぁまぁの釣果に満足して納竿。 いつものように饂飩を食って、温泉に浸かって帰りましたとさ。



めでたし めでたし