康夫「ねぇねぇ、損害保険の控除が廃止になってたの知ってた?」
太郎「何それ?」
康夫「だからさぁ・・・太郎ちゃんのお家、火災保険に入ってる?」
太郎「たぶん」
康夫「あら~、総理大臣って、何にも知らないんだ」
太郎「知らないでしょう?普通」
康夫「知ってるでしょう。普通」
太郎「知らないものは知らないの!で、火災保険がどうなの?」
康夫「火災保険が控除の対象がら消えたの」
太郎「???」
康夫「つまり、火災保険の掛け金が控除されなくなったの」
太郎「???」
康夫「え~っと、例えば、火災保険に年間で1万円払ったとするでしょう?」
太郎「フムフム」
康夫「すると、その1万円は課税の対象から控除されるわけ」
太郎「だから、どうした?」
康夫「課税の対象になる金額が1万円少なくなるから、ざっくり計算して税金が千円安くなるわけよ」
太郎「そりゃあ、お得だ」
康夫「それが、廃止されたってこと」
太郎「げ!じゃあ、税金が増えるってこと?」
康夫「そういうこと。その代わり、地震保険が控除の対象になったの」
太郎「だったら、差し引きゼロじゃん?」
康夫「そうでもない」
太郎「どうして?」
康夫「僕の家で火災保険の掛け金は約3万円。そして、地震保険の掛け金は6千円」
太郎「それから、どした?」
康夫「掛け金が少ないから、税金の戻りも少ないわけ。差し引き\2,600の増税」
太郎「けしからん!でも、日本は赤字だし、しょうがないか」
康夫「どうやら、それだけではないらしい」
太郎「どういうこと」
康夫「阪神淡路大震災を覚えてる?」
太郎「もちろん、村山ちゃんが自衛隊に出動命令を出さなかった大地震」
康夫「まぁ、それは置いといて、あの時、保険で随分もめたじゃない?」
太郎「あぁ、地震の災害は、火災保険では保障されないってやつね」
康夫「そう、保険に入ってた人が『聞いてない』って、大騒ぎになって、結局保険会社が見舞金と言う形で、決着をつけた」
太郎「それでも、相当な金額になったよね?」
康夫「そう、それでさ、地震保険に入らせようと言う企みなわけよ」
太郎「なるほど、『控除されてお得だから入りましょう』ってこと?」
康夫「そういうこと」
太郎「だったら、両方控除すればいいじゃん?」
康夫「日本の台所も苦しいからねぇ」
太郎「やっぱり、けしからん」
康夫「君が決めたんじゃないか」
太郎「え?そうなの?申し訳ない・・・って、おい!僕は、総理になったばかりだぞ。君の内閣の時なんじゃないか?」
康夫「記憶に御座いません」
太郎「知らないんだ」
康夫「記憶に御座いません」
太郎「ひとのことを散々、馬鹿にしておいて!」
康夫「記憶に御座いません」
太郎「本当は知ってるんでしょ?」
康夫「言えません・・・しまった」
太郎「やっぱ、知ってるんだ」
康夫「記憶に御座いません」
太郎「・・・」