遠まわりする雛
米澤 穂信

古典部シリーズの第4作目は連作短編。
そのままでも楽しめますが、シリーズを通読しているほうがよろしいかと。
金ヶ崎の退き口にあんなエピソードあったかしら、と
なかでも、「心あたりのあるものは」は「十月三十一日、駅前の巧文堂で買い物をした
心あたりのあるものは、至急、職員室柴崎のところまで来なさい」
という校内放送の言葉から思わぬ事件を導き出す「九マイルは遠すぎる」のような作品。
表題作の「遠まわりする雛」は人間雛というのがちょっと面白かったです。
人が雛人形に扮して行列するお祭りで、トラブルがあって予定のコースより遠回りする
文字通りの意味とは最初は思わなかったし。
いい短編集でした。
赤い帽子をかぶると涙を流して小さくなるものはなんでしょう
大丈夫今年はやってくれるさ。(この時期はいつもそう思う)
現在放送中の「みなみけ おかわり」がしょんぼりなのでうっかり買ってしまいました。
両シリーズ買うならつらいけど、1クールだけならいいやという基準です。
なんで今放送中のがあかんのか、という話は私よりももっとテクニカルに分析している方がいると思います。
私のは単純な印象批評ですが、モブキャラの顔が意味無く黒いのが決定的に駄目。何か意味あるの?
あと無印の方が、単純にテンポがよかったと思うのです。
みなみけ 1 (期間限定版)
佐藤利奈 井上麻里奈 茅原実里

みなみけ 2 (期間限定版)
佐藤利奈 井上麻里奈 茅原実里

双頭の鷲
- 双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)/佐藤 賢一
- ¥820
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百年戦争初期のフランス大元帥 ベルトラン・デュ・ゲクランの一代記。
シャルル5世とのデュオにより、エドワード黒太子からフランスを奪還する。
昨年の年末から正月にかけて読んでいましたが、久方ぶりに佐藤賢一を堪能しました。
直木賞受賞作の「王妃の離婚」やジャンヌ・ダルクを扱った「傭兵ピエール」も面白ですが、
この話もなかなか。
この本を読んで以来、中世ブーム再燃しております。
主人公のベルトランがガキ大将がそのまま大人になった男で動物的カンで連戦連勝する。
負けて捕虜になるときもあるがそれはたいてい、彼の低い身分が邪魔をして戦争の指揮権を
とれないなどの制約がある場合で、そんなときでも多額の身代金をシャルル5世は即座に払ってくれる。
ベルトランが仕えたシャルル5世は、父が騎士道の権化のような人であったのに対し文人肌で冷徹に
政治を行える人物であった。この二人がもう少し長生きしていたならばジャンヌダルクの登場はなかった
と思わせる。
この二人を軸に、ベルトランの従兄弟のエマヌエル、弟たちや傭兵隊以来の部下たち。敵方イギリスに老将ジョン・チャンドスとエドワード黒太子。ベルトランのライバルであるジャン・ドゥ・グライーなど個性的な人物が多く出てくる。特にグライーは、戦争の天才でありながら、チャンドスに睨まれたため不遇をかこっている。ベルトランとはお互いを認め合う好敵手で、敗れて捕虜になると仲良く語り合う不思議な間柄である。
久々にいい本を読んだ。
3月のライオン
- 3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)/羽海野 チカ
- ¥490
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「ハチミツとクローバー」の羽海野チカの最新作。 今のところ期待されるであろう恋愛よりも、主人公・零の背景と周囲の人達を描いている。
恋愛だと零とひなた?
主人公は棋士だけど将棋はあくまでも素材と考えた方がいいかも。
もちろん知っているとより深く楽しめますが。
将棋なんて中学生以来やっていないので戦法の名前が分からない…
監修の先崎さんのコラムによれば、村山聖を彷彿とさせる二海堂くんとの棋譜では
村山聖の棋譜を使っているようです。
これからの展開が楽しみです。
劇場版空の境界 第三章 痛覚残留
先週の日曜、テアトル新宿のモーニングに強風の中いってまいりました。
途中の道は強風のせいか新宿の割りに人があまりいませんでしたが、映画館はすでに立ち見。
映画冒頭のクレイアニメは相変わらず楽しい。
本編については個人的にはここまでやってくれれば満足。
超能力についての講義を橙子がするシーンがなかったが映画の中でやってもただ台詞が長くなるだけで
すっぱり切ったのは正解かも。
第4章の予告はあったけどいつやるんですかね。
餃子
顔なじみのアキバのメイドさんであるちぇりーさん企画のイベントがあったのでハニーシープ に行ってきました。
イベントだけでなく、頼まれていたもやしもんの第6巻をお渡しするのも目的ですが。
メイド喫茶であるにもかかわらず、昨日はチャイナで接客。ちぇりーさんは深いスリットのチャイナで脚線美を強調してました。
アキバにメイド喫茶観光にこられたお客さんに店内をのぞいてチャイナなのを見て引き返す人がいて、
彼が帰った後中にいる客が「レアなのにもったいない」といってました。
手作り餃子は水餃子。中の餡が白菜でなくキャベツ。豚でなく合挽きとのこと。おいしいですよ。一個だけ当たりとおぼしきサクランボ入りの餃子が。まあ、めでたい。
春期限定いちごタルト事件 コミック版
- 春期限定いちごタルト事件 前 (Gファンタジーコミックス)/米澤 穂信
- ¥580
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同名小説のコミカライズ。
原作にかなり忠実に描いております。
漫画家さんのペンネームが「饅頭屋 餡子」というのがまたこのシリーズにはまりすぎ。
図解した方が分かりやすいものってありますね。ココアのつくり方とか。
「夏期限定トロピカルパフェ」まではぜひコミック化して欲しいです。
この絵で「小山内スイーツセレクション・夏」が是非みたい。
原作の続編である「秋期限定栗きんとん事件(仮)」が出てほしいことはいうまでもありません。
情熱大陸
桜庭一樹さんの回。
トップランナーで出てきた話に直木賞を待っている間、「祈りが通じますように」といなりずしがおいてあったという話がありましたが、その様子がテレビに映ってうれしかったです。
インタビュー風景があり、何の雑誌かテレビのインタビュアーが、「私の男」の内容と桜庭さんの個人的な要素と結びつけようとしている様子が映っていて、「小説は小説ですから」といったふうに返されていました。
ああいうインタビュアーって本を読まないでインタビューしているんでしょうね。(私の男くらいは読んでいるかもしれませんが)
もしくは作家は自分の経験したことしか書けないと考えているのか。
そんなこといったらミステリ作家はみんな前科者だ。
自分では体験し得ない世界を体験できるという読書の快楽を知っている人間からは、あんな言葉はでない。
桜庭さんは年に400冊は読んでいて、読まないと書けないと言う。
それだけの本の内容を摂取しているのだ。何千、何百という人生を体験しているようなものだ。
だからこそ引き出しが多いのだなと、あらためて思う。
- 私の男/桜庭 一樹
- ¥1,628
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インシテミル
- 米澤 穂信
- インシテミル
米澤さんのクローズドサークルもの
表紙の西島大介さんの絵と、一部の登場人物ののんびりとしたところもあいまって、
おきていること事件に比して柔らかい印象が。
映像にしたらハードだとは思いますが。
「殺人者」の目標が秀逸。