以前、ワタクシが書いた、
捏造神話裏話を覚えているかしら？
そう…海蛇と蟹の
麗しき愛の物語
ヒュドラとカルキノスを退治して、
しかしながら、トート版タロットの
Ⅶ戦車に描かれているのは
金の鎧に身を包んだ謎の人物。
蟹の飾りをついた兜をかぶり、
その顔は見えない。
瞑想をする静かな姿で
戦車に乗り、
回転する「アメジストの聖杯」を、
大切に捧げ持っています。
戦車には、美しく青い天蓋がついていて
四本の柱で支えられている。
書かれたヘブライ語は、
「ケス」といって、
家や神殿の入り口の象徴。
つまり、この金鎧の騎士は、
聖杯を守る守護者なわけですね。
聖杯＝聖なる泉ということで、
レルネーの花園にある、
豊穣の女神の「不死なる泉」
蟹（カルキノス）の兜は、
蟹座との結びつきを表し、
ワタシ、応援してるよ♪
…という、魂の姉妹からの
真の愛のメッセージなのです。
つまり！
この金鎧の騎士は、
聖なる泉を守るために
ヘラクレスとの戦いに向かう
女戦士ハイドラ＝ヒュドラ
……ってわけですね。
トートタロットの作者クロウリーは、
「兜のまびさしは下げられている。
その顔を見た者は死ぬ」
…と書いております。
実際、ヒュドラの吐息は猛毒で、
その吐息を吸った者は、
みんな死んでしまうとか♪
戦車の騎士の目的は、
聖杯＝聖なる泉を守ること。
その後ろには、
大切な人たち蟹（カルキノス）を
守らなければならないという
強い意志が宿っております。
相手がどんな敵であろうと、
愛する者のために戦うのですね。
ヘラクレスがどんなに強くても、
怖じ気づいて逃げるという選択は
女戦士には無いのです。
守るために、立ち向かう、戦う。
ちなみに、戦車の前に描かれている
4頭の獣はスフィンクスなのですが、
スフィンクスは、ヒュドラの兄弟！！
ヘラクレスに倒された、
百頭竜ラドン、
ネメアの獅子、
プロメテウスの肝臓を食う鷲、
キマイラ、ケルベロス
兄弟も、個性的であります
こういう兄弟とともに
聖杯を守っていたと考えると、
ヘラクレスが悪役にしか見えない（笑）。
さらに、戦車の天蓋の「青」は、
トートタロットの女神、
エジプト神話のヌイトであり、
女神イシスとも考えられます。
オリオン座は、
オシリス神と考えられていましたが、
女神イシスの星シリウスは、
位置的には「蟹座」にあるのです。
蟹座14度5分……蟹座の中心。
先日、久しぶりに「ダビンチ・コード」を
読み直していたのですが……
女神イシスは、聖母マリアと
象徴が合体していきます。
（※ホルスに乳を与える女神イシス）
戦車の青い天蓋を支える
四本の柱は、
「豊穣なる大地の象徴」なので、
豊穣の地母神
女神ヘーラー
女神イシス
聖母マリア
……のイメージが、
「蟹座」に集まっているわけですよ。
蟹座＝女性性＝母というのは、
ここから出てくるわけですね。
動物でも、
我が子を守ろうとする母親が、
一番強くて、凶暴だったりします。
子供を襲おうとする敵が、
どんなに強い「雄♂」であっても、
母は子供を守るために、
我が身の危険を顧みずに
死に物狂いで立ち向かいます。
結果が、我が身の「死」でも、
愛する者が守られたなら、
きっと魂は満足するでしょう。
逆に、それでも愛する者を
守ることができれなければ、
我が身の弱さを悔やみ、
永遠に立ち直れないような傷を
魂に背負うことになるのでしょう。
自分が弱かったからと、
悔やみ続けることになるのかもしれません。
ただ、守るべき者を守る時、
兄弟や親しい人たちのサポートはあったか、
自分の軸はぶれていなかったか、
地の利（環境）＝天の母のサポートは
ちゃんと整っていたかを考えることは
大事になってきますよね。
母の愛は盲目ですが、
「勝利」を勝ち取りたいのであれば、
いろいろ考えることもでてくる。
それでも、「気持ち・愛」が
一番のテーマですけれどもね。
トートタロットの『Ⅶ戦車』は、
そんな事を教えてくれています。
捏造神話裏話的には、
兜を外すと、
目が潰れるくらいの美女が
出現した……
なんてシチュエーションに、
めちゃ萌えますがね
兜の中の顔を見ると死ぬ。
毒にやられるとかではなく、
心と魂を打ち抜かれて
（↑つまり、一目惚れ的な
）
運命の輪が巡り、
たまたま、兜が外れて、
素顔が露わになって、
ヘラクレス、一目惚れ
みたいな
……なんか、違う話になってきたわ。
でも、あり得ない話ではない。
トートタロットの流れ的には、
戦車⇒運命の輪⇒ラヴァーズ
なんですよ
まて、戦いは止めよう。
ゆっくり話し合おう……
に、なるかしらね♪
