オリオン座は、「オリオン」ではない!
何かもっと別の、重要な「神」なんです。
恒星占星術を学び始めてから、
そういう意識が強くなりました
全天88星座の中で、
オリオン座ほど分かりやすくて、
形が整っていて、
華やかな星座って他にないのです。
輝ける1等星を二つ持つ上、
他の星も2等星と明るく目立つ。
しかし、ギリシャ神話の「オリオン」…
……
……
あなた、何者でしたっけ?
英雄としてはヘラクレスの方が
圧倒的に有名ですよね?
オリオンさんの活躍、地味ですよね?
てゆーか、活躍しましたっけ?
恋愛がらみのいざこざしか
思い出せないのでありますよ。
そんなオリオンさんが、
なにゆえに一番目立つ星座なの?
そんな事を考えていましたら、
古代エジプトにおけるオリオン座は、
オシリス神と見なされていたと知り、
ものすご~く納得したのです。
オリオン座の側にある
おおいぬ座一等星シリウスは、
女神イシスの星
シリウスといえば、
ナイル川の氾濫を告げる先触れ
古代エジプトの豊穣の女神である
ソプデトは、シリウスを神格化した神。
ソプデトの夫神は、星の神サフ。
サフは、オリオン座を神格化した神。
いずれにせよ、オリオン座とシリウスは、
夫婦神として認識されていたのです。
オリオン座の重要性というのは、
このシリウスとの関係性だけではないのです。
オリオン座のお腹部分の三つ星は、
「天の赤道」上にぴったり重なります。
もともと星座を作ったのは、
古代メソポタミアのシュメール人ですが、
シュメールの人たちは、天空を、
「アヌの道」「エンリルの道」「エアの道」と
三つに分けて考えていました。
古代メソポタミアの天文学資料である
粘土板「ムル・アピン」には、
最初の部分に、
この最高神三柱についてが
記載されているようです。
ど真ん中である「天の赤道」は、
メソポタミア神話の最高神であり創造の神、
天空と星を司るアヌが支配する領域。
ギルガメッシュ叙事詩では、
金星の女神イシュタルの父神とされます。
そんな神聖なる「天の赤道」を
守っているかのような「オリオン座」は、
古代メソポタミア語(アッカド語)で、
「ウル・アンナ(天の光)」と呼ばれます。
やはり、オリオンごときが、
オリオン座を名乗ってはいかん
オシリス神にしろ天空神アヌにしろ、
「神の中の神」レベルの
最高神格なわけですよ。
…だが、しかし。
何故か「オリオン」に格下げになってます。
他文明の主神を、
古代ギリシャは受け入れなかったんでしょうか。
陰謀の匂いがしますな(笑)。
古代エジプトに対しても、
バビロニアに対しても、
なんか、こう……
強烈なライバル心炸裂?
だったんでしょうかね、
古代ギリシャの人々は。
他文化の「神」を受け入れることは、
服従を意味するのが、
古代の世界ですしね。
古代エジプト&バビロニアの
「主神」である「オリオン座」は、
我々よりも格下なんだぜ!!…と、
言いたかったのかもしれません。
輝けるシリウスは、
輝ける女神ではなく、
「犬」だ!みたいな……。
↑詳しくは、こちらのブログをどうぞ♪
![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
やっぱり、何かしらの陰謀が
隠されている気がしますよね。
そんなわけで今回は、
恒星占星術には関係ないけど、
ワタクシなりの
オリオン座の重要性を
考察する記事となりました。
冬の夜空に輝いているオリオン座、
見つけましたら、
いろいろ妄想をしてみてください