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覚せい剤取締法違反で北海道警察の現職警部が逮捕された。
前代未聞の不祥事に揺れる北海道警察。
捜査協力者、銃器対策・捜査の実態、そして、警察組織だけにとどまらなかった事件隠蔽の真実とは…!?
四人以上もの死者・行方不明者が出た“稲葉事件”を追うノンフィクション。


ミステリー以外を久しぶりに読みました。
私の地元、北海道警察の不祥事(私は敢えてこう書きます)に纏わるノンフィクションです。


文章的にはすごく読みずらかったです。
作者の日記を読んでいるよう(ノンフィクションだから当たり前か^^;)
だけど、内容は非常に興味深い!
事実の解明が成されていない以上、誰が正しくて誰が悪いのかははっきりしませんが、「こんなことがあるかもしれない!」と思ってしまった時の衝撃といったら…!
まさに、「事実は小説よりも奇なり」です!


事件の捜査は既に終わっているので、本当の意味での“真実”を知ることは出来ないのでしょうが、せめて誰が一番悪かったのかだけははっきりさせてほしい。
若干消化不良です。
でも、それこそが現実なのでしょうね。
こんなことを思ってしまうのは、「やっぱりお役所は信用できない」なんて、少しだけ思ってしまうから。
役所だって人間で出来てるんだから、それも仕方ないのでしょう。
誰だって自分が一番かわいいのですから。
だからこそ“警察の不祥事”ということにしたいと私は思います。
稲葉元警部、潔かったですもん。


どうやら続編も出ているようです。
作者の感じた事実であって、本当の意味での真実ではないのかもしれませんが、気になって仕方ありません。
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“探偵ガリレオ”こと物理学者“湯川 学”が完璧な殺人に挑む。
発見された死体は顔が潰され、指紋も焼かれていた。近くに放置された自転車から被害者の身元が突き止められ、容疑者が絞り込まれるも、警察はそのアリバイを崩すことが出来ない。
「その容疑者が犯人ならちょっと苦労するかもしれんが…。相当な強敵だぞ」
今回は捜査協力を依頼されていない湯川だったが、容疑者の隣に大学時代の友人、天才数学者の“石神”が住んでいて、二十数年ぶりに再会する。
その日から湯川は独自に事件を追いはじめ、友人であり、刑事でもある草薙になにも言おうとはしない。
湯川がたどり着いた真実とは何か?
そして、悲しげな表情の意味は…!?


実は、映画を先に観てしまいました(^_^;)
これは、活字で読むべき作品です。
途中に大きな起伏がなく、淡々と物語が進むところが活字向き、と私は考えます。映画の淡々は飽きちゃいますよね。
でも、活字で読んだら引き込まれてしまいました。早く読んでおくんだった。悔やまれます(T-T)


今回は“理系ミステリ”ではありませんでした。
なので、「探偵はガリレオである必要はない」との声が聞かれますが、私は湯川でなければならなかったと思います。
理系人間の心がわからなければ、真実に迫れなかったのではないかと。


最近このセリフばかりですが、
「さすが東野さん!」
探偵の独壇場と思われていたシリーズをこう書くとは。参りました。
まったく底が見えません。
お釈迦様の掌の上にいる気持ちになってしまいます(笑)


殺害方法やその後のトリックは、実際にやるのは厳しいかな。
ですが、作品の中ではきっちり辻褄が合っていて、最後には「うわぁ~!」となります。
まさに、完璧な防御、論理的思考、ですね。


東野圭吾さん、最近すっかりはまってしまいました。
基本的にはハッピーエンドが好きなので、後味の良くない作品が多いのが少し辛いです。
だけど、まだまだ読んでしまうと思います。
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推理作家“有栖川有栖”は、友人である英都大学社会学部准教授“火村英生”とともにある事件の捜査に協力していた。
車が海に転落し、男性が死亡したのだ。
事故か自殺か、はたまた事件なのか?
関係者への聞き込みによって少しずつ明らかになる死の背景。
そこには一人の女性が深く関わっているようで…。
“妃”と呼ばれる女性のまわりで起こる二つの事件に臨床犯罪学者が挑む…!


作家アリスシリーズの二つの中編が収録されています。
二つの事件を扱っていますが、話は繋がっています。


読み終わって一番に思ったのは、
「ページ数に制限があったのかな?」です。
なんだか説明不足感が否めません。
本当に事件と『猿の手』のことしか扱ってない。
登場人物を掘り下げることを一切していません。
長く続いているシリーズで、愛着が沸いているのに一切進展なし。
物足りなかったです。


妃のキャラクターや、『猿の手』の解釈については多くの方が触れているのでここでは書きません。
『猿の手』を読んでいませんし…。
でも、読んでみたくなりました、『猿の手』


殺害方法や、証拠の隠滅はよく出来ています。
まぁ、それに穴があって火村に見破られるんですが(^_^;)
そこに頁を割きすぎて、他が何も入らなかったのかな?
雑誌掲載のものですし、制限内におさめるためには仕方なかったのでしょうね。


次回作は超弩級の長編&火村の過去についての進展を期待したいです。