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警視庁捜査一課の“草薙”には不可解な事件に遭遇したとき、貴重なアドバイスをくれる友人がいた。
その名は、帝都大学理工学部物理学科助教授“湯川 学”通称“ガリレオ”だ。
突然炎を上げた少年の頭、あまりにも精巧なデスマスク、瞬間的に破壊されて壊死した胸の痣、何十メートルも火柱をあげたのに発見されない爆発物、幽体離脱した少年が見た犯人のアリバイ。
数々の難事件に天才科学者の探偵ガリレオが挑む…!


面白かったです。
さすが東野さん、読むたびに必ず感心させられます。
重くて読後感があまり良くなくて、でも、引き込まれるというイメージが強かったのですが、これは全く別のタイプの作品でした。
作家として幅が広いからたくさんの読者に愛されるのでしょう。


ミステリーとしては、物理学が絡んでくるため、「どうやって?」に重きを置いています。
文系の私には予想できませんでした。
草薙の気持ちがよくわかる(笑)
体裁はギリギリミステリーの形を成していますが、設定がぶっ飛んでいるため種明かしを楽しみながら読みました。


続けて『予知夢』を読みたいのですが、古本ではみつけられません。
映画の公開で人気になってますしね。
でも、新品では買いたくない。
実は、『容疑者Xの献身』がすでに手元にあるんです。
早く読みたいのですが、シリーズとしてとばして読んでも平気なんでしょうか?
ご意見いただけると嬉しいです。
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“雅也”は阪神淡路大震災の混乱に紛れて、叔父を殺してしまい、それを一人の女に目撃されてしまった。
しかし、目撃者の“美冬”はなぜか雅也の罪の隠蔽に協力的で、共に東京に移り住むこととなる。
美冬に導かれるまま二人を守るための罪を重ねる雅也だが、愛し合い、手を取り合っていたと思っていた美冬に疑問を抱き始め…。


なんて悪い女なんでしょう…)゜0゜(ヒィィ
怖い、恐すぎます〓
まさに死に神ですね。周りは死体だらけです。


しかし東野さん、読ませますね。
『白夜行』があり、そして、『幻夜』のこの終わりかた。
美冬の行き着く先が気になって仕方ありません。
引っ張り方が上手いですよね。
これ一冊でも十分に楽しめますが、『白夜行』→『幻夜』と読めば十二分、さらに続きがあれば十四分?


続きはもちろん期待していますが、ここで終わっても絶賛できる、前作でも同じ、というのが東野さんのすごいところだと思います。
謎を残して気を引くのではなく、一つの作品として完璧に仕上げる。脱帽です。


『白夜行』を読み直したくなってしまいました。
しかし、積ん読が溜まる一方なので涙を飲んで次に行きます(ノ_・。)
うーん…、時間が足りません。
どうしてうちの会社はこうも人が辞めるんだろう…………
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大阪今里署暴犯係刑事“堀内”はヤクザ組織が開いている賭場の情報を掴み、摘発に成功する。
そして、賭け客の一人、春日井学園理事長“森本”をタブロイド誌の発行者“坂辺”と共に脅し、金を強請取ろうとしていた。それが堀内の裏のシノギだ。
しかし、森本を調べだした途端に坂辺が殺され、自らもチンピラ二人組に警察手帳を奪われる。
手帳を取り戻さなければ警察人生が終わってしまう。
それに、坂辺が死んでシノギを失い、堀内は金に窮していた。
手帳を取り戻し、金を手に入れるため、森本に迫るのだが…。


警察小説、なのでしょうかこれは(o・ω・o)?
主人公はヒーローではなくヒールです。
とにかく悪い!
職務中に酒は飲むわ警察官という立場を利用して飲み代はきちんと払わないわ、あげくの果てにヤクザと賭麻雀をして負けた分も払わない。
とどめに、愛人を囲って湯水のようにお金をつぎ込んでいます。
警察官どころか、人間の風上にも置けない〓
主人公に感情移入出来ないために、サクサク読めなかったです。


ですが、これが本当にマル暴担の真実なのだとしたら、いろいろ考えさせられるのは確かです。
捜査にはお金がいる、それは支給されない。お金が無いから捜査が出来ない。結果、犯罪を取り締まれない。正義を守れない。
深いです。


単に好みの問題なのかもしれませんが、警察でもヤクザでもない、第三者の視点で書かれていれば、もっと読みやすかったと思います。
だけど、それだとマル暴担警察官の矛盾が描けないのかな?


視点一つで主人公に嫌悪感すら抱かせる。
これはノワール小説の特徴な気がします。
私はどんな作品でも、たいてい主人公の味方をしてしまうのですが、この作品ではそれはちょっと難しい…(-.-;)


ありきたりの警察小説に飽きたかた、きれいごとでは済まない暴犯係の真実にぜひ触れてみてください。
警察不信になってしまうかもしれませんが……。