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大阪今里署暴犯係刑事“堀内”はヤクザ組織が開いている賭場の情報を掴み、摘発に成功する。
そして、賭け客の一人、春日井学園理事長“森本”をタブロイド誌の発行者“坂辺”と共に脅し、金を強請取ろうとしていた。それが堀内の裏のシノギだ。
しかし、森本を調べだした途端に坂辺が殺され、自らもチンピラ二人組に警察手帳を奪われる。
手帳を取り戻さなければ警察人生が終わってしまう。
それに、坂辺が死んでシノギを失い、堀内は金に窮していた。
手帳を取り戻し、金を手に入れるため、森本に迫るのだが…。


警察小説、なのでしょうかこれは(o・ω・o)?
主人公はヒーローではなくヒールです。
とにかく悪い!
職務中に酒は飲むわ警察官という立場を利用して飲み代はきちんと払わないわ、あげくの果てにヤクザと賭麻雀をして負けた分も払わない。
とどめに、愛人を囲って湯水のようにお金をつぎ込んでいます。
警察官どころか、人間の風上にも置けない〓
主人公に感情移入出来ないために、サクサク読めなかったです。


ですが、これが本当にマル暴担の真実なのだとしたら、いろいろ考えさせられるのは確かです。
捜査にはお金がいる、それは支給されない。お金が無いから捜査が出来ない。結果、犯罪を取り締まれない。正義を守れない。
深いです。


単に好みの問題なのかもしれませんが、警察でもヤクザでもない、第三者の視点で書かれていれば、もっと読みやすかったと思います。
だけど、それだとマル暴担警察官の矛盾が描けないのかな?


視点一つで主人公に嫌悪感すら抱かせる。
これはノワール小説の特徴な気がします。
私はどんな作品でも、たいてい主人公の味方をしてしまうのですが、この作品ではそれはちょっと難しい…(-.-;)


ありきたりの警察小説に飽きたかた、きれいごとでは済まない暴犯係の真実にぜひ触れてみてください。
警察不信になってしまうかもしれませんが……。