今日は、講談社の会員制サービスHBR のセミナーがありました。テーマは、『健康補助食品 Yes! or No! ~あなたのサプリは有効ですか?~』。
講師は、聖マリアンナ医大准教授の井上肇先生と私。ファシリテーターにはAOHALクリニックの管理栄養士&健康運動指導士の前田あきこ先生。
井上先生は研究者、薬剤師の立場から、アンチエイジングサプリの代名詞的サプリでもある抗酸化サプリメントについてお話しされました。
私は、サプリメントに関する人での大規模臨床スタディの結果についてと、㈱ヘルシーパスの田村忠司社長からお借りした「本物のサプリメントの見分け方」のスライドをもとに、世に流通しているサプリメントがいかに???なものが多いのかを大暴露。クローズドなセミナーでないととてもお話できないようなことまでガンガンしゃべらせていただいちゃいました。
井上先生、私と基調講演を終えた後は、前田先生の仕切りでパネルディスカッション。
まとめると…
・いい野菜や果物(特に旬のもので出来るだけ有機無農薬)、汚染されていない肉や魚をしっかり摂り、加工食品を避ける食生活をベースにしていれば、取り立ててサプリメントを摂る必要はない
・摂取することによって健康長寿となるようなサプリメントは、医学的にはない
・同様に、美肌になる、ダイエットに有効などというのが医学的に検証されたサプリメントもない
・日本抗加齢医学会でアンチエイジング医学の専門医でも、サプリを全く摂らないという先生もいれば、一日20粒~50粒くらい服用している先生もいる
・サプリメントでは病気は治せない
・サプリメントを摂ることで、生活習慣病などの疾病を予防できる可能性はあるが、一般に流通しているサプリメントを普通の使い方で摂っているだけでは、積極的な健康増進効果、美容増強(?)効果はほとんど期待できないであろうというのが、一般的な医学的見解
・日本抗加齢医学会のドクターの中には、スーパーマンを目指すサプリメンテーションを自らを実験台にして実践している方もいる(究極の健康増進効果をサプリで狙っているということ)
・スーパーマンを目指すサプリメンテーションの場合、サプリ代は月2万円~3万円、あるいはそれ以上かかることもある
・粗悪なサプリメントの見抜き方は表示を読み解くことからはじまる
・やっぱり、サプリも“安かろう悪かろう”
・大手企業のサプリも、粗悪品だらけである(これも表示を読み込めばわかる)
・中途半端にサプリを摂るくらいなら、その分食事に回した方が賢い
・サプリ上級者は自分に不足している栄養素をしっかり分析し、ピンポイントで補給(必ずしも常時ではないことも)
・例え医学的エビデンスがなくても、本人がそのサプリを摂っていて調子が良ければ止める必要なない
・単一のビタミンを極端に多く摂るのは止めた方がいい(マルチビタミンで摂る)
・ミネラルは摂取上限をきちんと守る
なんか雑記帳的ですが、結構内容は濃かったと思います。
アンチエイジング仲間の白河未來
さん(私のお隣)、㈱Dr.Smile
の遠嶋社長
(左から2番目)、モナリザエクササイズの佐藤一美
先生と記念写真。