心が広がるんです。。
日一日と夜明けが遅くなる。私は5時前に家を出て、星を見上げて歩いています。東京に比べれば星の数は多いけれど、かつて半年ほど暮らしたアルジェリアの星空は、空一面、ギッシリと銀色に瞬く星で埋め尽くされ、それがキラキラと、本当にキラキラと銀色の光を放って輝いていたのだった。日本の夜空にだって、数えきれないほどの星が輝いているはず。アルジェリアの星空を思い浮かべながら、淡い街灯に照らされた道を歩いて、歩いて、歩く。そのうち夜明け。日の出はまだ先だけど、東の空が明るくなってくる。この静かな時間が好き。空がぜんぶ自分のもののような感覚。この感覚をなんと表現すればいいのか。変化する空を見上げているだけなんだけど、空の変化と一体化した感覚。体が溶 けてなくなって、空と一体化したような、調和に満ちた感覚なんです。心が大きく伸び広がる。この先なにがどうなろうと、未来がどんなに不毛に見えようと、安心していいんだ。かまわないんだ。大丈夫なんだ。落ち着いて、覚悟ができる。心が豊かに満たされて、肩の力が抜ける感じ。そして日の出。私の朝はこんな風に始まります。