🦴【新潟からの警告】フレイル予備軍に共通する「5つの特徴」とは?──厚労省の25項目に“重み”をつけた最新調査

 

「フレイル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。(サルコペニアとの違い👉リンク

身体と心の“ほころび”が重なって、気がついたら「介護が必要な体」になっている。実は、このフレイルをどう防ぐかは、医療よりも、暮らしの設計図の話になります。

 

今回は、2025年5月の整形外科学会で報告された最新の調査をご紹介します。注目すべきは、新潟県阿賀野市の一般住民を対象とした6年にわたる追跡研究です。

 

📊 厚労省の「基本チェックリスト」は25項目…でも“どれが本当に重要なのか”は?

 

フレイルの早期発見のため、厚労省が配布している「基本チェックリスト」は25項目あります。

例えば、「1人で外出しているか?」「1年以内に転倒したか?」など──

 

けれども、このリストには“重みづけ”がされていない。

どの項目が本当にフレイルと関係が深いのかが不明だったのです。

 

そこで、新潟大学の今井教授らが2016年→2022年の6年間で住民の変化を追跡し、

どの項目が「健常→フレイル」への変化に関わっているかを多変量解析しました。

 

🧠 6年間の変化で明らかになった「悪化を招く因子」

 

フレイルが進行した人に共通していた要因はこちらです👇

 

【健常→プレフレイル】

    •    1年以内に転倒した(P*=0.031)

    •    外出は週に1回未満(P=0.005)

 

【健常→フレイル】

    •    家族や友人の相談にのっていない(P=0.010)

    •    自分が役に立つ人間だと思えない(P=0.017)

    •    1年以内に転倒した(P=0.039)

 

【プレフレイル→フレイル】

    •    BMI18.5未満(やせすぎ)(P=0.038)

 

🌱 一方、“健常を維持できた人”に共通していたのは…

    •    15分以上続けて歩いている(P=0.023)

    •    BMIが18.5以上ある(P=0.007)

 

また、改善した人(フレイル→プレフレイルまたは健常)は、

    •    週1回以上は外出していた(P=0.037)

という共通点がありました。

 

🔍 研究者が導き出した「フレイル要注意の5つの特徴」

 

今井教授は今回の研究から、フレイルになりやすい人の特徴として、次の5つを挙げました。

    1.    人とのつながりがない

    2.    やせすぎ(BMI18.5未満)

    3.    外出しない(週1回未満)

    4.    15分以上歩けない

    5.    1年以内に転倒している

 

これらが1つでも当てはまる人は、フレイルの“予備軍”かもしれません。

 

🐥ぴよこからの一言アドバイス

 

「筋肉だけちゃうねん。心と人づきあいも、まとめて“さぼり仲間”やからな。

みんなそろって静か~に休みはじめたら、

身体が“もう立ち上がらんでもええな”って本気で言い出すんやで~🐥💦

 

……で、気づいたらソファと同化してる。ぴよこ調べや🐥🛋️」

 

🧭 マナッピの視点:これって“医療”の話じゃなくて、“風景”の話。

 

フレイルを防ぐのに、薬はありません。

処方箋があるとすれば、それは「今日ちょっと外に出てみようかな」と思えるような社会の風景。

人とのつながり、買い物に行ける足、声をかけあう文化──

そんな“小さなデザイン”が、介護を防ぐ最強のインフラになるのです。

 

🔶 まとめ:フレイルを防ぐ5か条(保存版)

 

    •    外に出よう(週1以上)

    •    15分は歩こう

    •    食べて、やせすぎない

    •    誰かに「最近どう?」って聞いてみよう

    •    あなたはまだ、きっと誰かの役に立てる

 

これからの日本に必要なのは、

“診察室の医療”ではなく、“生活の中の医療”。

 

そしてそれは、制度じゃなくて──文化と、哲学と、やさしさかもしれません。

 

【注釈】

*P値:P値とは、統計で「たまたまこうなっただけじゃない?」という疑いを数値化したものです。

0.05未満=偶然とは考えにくい=意味のある差がありそう、というのが医学や社会調査での一般的な目安です。

ただし「P値が小さい=すごく効果がある」とは限りません。

あくまで“本物かも?”という可能性の証拠のひとつです。

 

 

🦴 フレイルとサルコペニア──その違い、ちゃんと知ってますか?

 

最近、「フレイル」「サルコペニア」という言葉、耳にする機会が増えてきましたね。

 

でも、実際の現場では──

「なんとなく似た言葉として混同されている」

「医療関係者でも正確に説明できないことがある」

そんな状況が少なくありません。

 

というわけで、今日はこの2つの違いを、

医学の視点+暮らしの言葉+政策へのヒントとして、わかりやすくお届けします。

 

💪 サルコペニアとは?

 

サルコペニアとは、加齢や疾患などによって筋肉量・筋力が減少する状態のこと。

元はギリシャ語(ラテン語ではありません)で「サルコ=筋肉」「ペニア=喪失」を意味します。

 

つまり、

 

サルコペニア=筋肉がしぼんで力が出にくくなっている状態。😭

 

歩くのが遅くなったり、ちょっとした段差でつまずいたり…

握力の低下や、足が細くなってきたら、要注意です。

 

最近では、がん患者さんや慢性疾患の方にも見られるため、

「高齢者だけの話」ではなくなっています。

 

🧓 フレイルとは?

 

一方で「フレイル」の語源は、ラテン語の“fragilis”──壊れやすい。

もっと広い概念となります。

 

身体・精神・社会の“3つの弱り”が重なってきた状態。

 

たとえば──

    •    筋力が落ちて階段がつらくなってきた(身体的)

    •    なんとなく気力が出ない(精神的)

    •    外出の機会が減り、人とのつながりがなくなる(社会的)

 

こうした変化が重なってくると、

いずれ介護が必要な状態=要介護につながってしまいます。

 

つまり、

 

サルコペニアが“筋肉の問題”なら、フレイルは“人生全体のほころび”。

 

🐥ぴよこ式・カンタン解説✨

 

「サルコペニアは筋肉さんが、

『最近、あんまり使ってもらえへんねん…』ってしょんぼりしてる状態やで🐥

 

フレイルはな、身体も心もご近所づきあいも、

『うちら、ちょっとずつサボってもうてるな…』って寄り合いで相談しはじめてる感じやねん」

 

…妙にリアル。

というか、フレイルって、人体の“町内会疲れ”かも?🤣

 

✨追記:ぴよこからの人生アドバイス

 

「ほっといたら“孤立”っていう名のゴミ屋敷になるで。

せやから、たまに筋肉さんに声かけて、

ご近所さん(=社会性)にも“ぴよっ”と挨拶しとこな🐥💛」

 

🏛️ 政策的な視点から見れば…

 

サルコペニアへの対処は、比較的シンプル。

筋肉量を維持するために、

🔶 タンパク質を摂る

🔶 適度に運動をする(特にレジスタンストレーニング)

 

一方、フレイル予防は社会全体の仕組みが必要です。

🟡 孤独を防ぐ地域活動

🟡 過度な薬漬け医療を見直す

🟡 口腔ケアや栄養指導の拡充

🟡 安心して集える“居場所”の整備

 

これは、医療費削減=健康長寿戦略の中核にもなります。

 

🧭 結論:人生の“ほころび”を、そっと結び直す医療を。

 

いま、「超高齢化社会」と言われて久しい日本。

けれど、必要なのは数字の話ではなく、人間らしさを守る視点です。

 

筋肉は落ちる。気力も下がる。人と会うのが億劫になる。

それらを“ただの老化”と切り捨てるのではなく、

ひとつひとつの変化に、そっと手を添える仕組みこそ、未来の医療。

 

そして、その先にあるのは──

“寝たきりゼロ”の社会だけでなく、

“最後まで自分らしくいられる”社会です。

 

私たちは、そこを目指します。

ぴよこと一緒に🐥💛

 

✏️ 追記:あなたのまわりに“フレイル予備軍”、いませんか?

    •    最近あまり笑っていないあの人

    •    いつも同じコンビニしか行かなくなったあの人

    •    それは、鏡に映った自分自身かもしれません

 

今日のブログが、誰かの「気づき」になりますように🍀

 

 

🟥【ポーランド大統領選と“ヨーロッパの右派シフト”】

――歴史の転換点に立つ、国民の声を読む

 

2025年6月1日、ポーランドで保守派のカロル・ナヴロツキ氏が大統領に当選した。得票率は50.89%、対立候補は49.11%。まさに紙一重の決着だった。

だが注目すべきは、この選挙に71.63%という過去最高の投票率で国民が参加したことである。

 

これは単なる政権交代ではない。ヨーロッパ全体で起きている「価値観の地殻変動」が、民主主義という制度のもと、国民一人ひとりの手で選び取られたということだ。

 

🔷1|ポーランドと新大統領・ナヴロツキ

 

カロル・ナヴロツキ氏は歴史学者であり、国家記憶研究所の元所長でもある。保守政党「法と正義(PiS)」の支援を受け、カトリック的価値観、家族の尊重、国家の主権を訴えてきた。

 

欧米のメディアは“トランプ的”と括るが、その実像はもう少し繊細だ。彼の主張は、グローバル化のなかで揺らいだアイデンティティを再構築しようとする誠実な保守思想に近い。

 

移民政策に慎重で、EUの官僚主義に疑問を持ち、国民国家の自律を取り戻そうとする姿勢は、ドイツのAfD、フランスのRN、イタリアのFdIといった他国の右派勢力とも共通項を持つ。

 

🔷2|右派=“危険”なのか?

 

多くのメディアは、「反EU」「リベラル政策の後退」と警鐘を鳴らす。だがこの動きは、ただの極端な反動ではない。むしろ、グローバル化の暴走、国家の脆弱化、コロナ禍で露呈した国際機関の空洞化に対して、国民が立ち返ろうとしている“揺り戻し”である。

 

自由と統合の名の下に置き去りにされた声を、民主主義が再び拾い上げようとしているとも言える。**投票率71.63%**という歴史的な参加率が、その民意の強さを何より物語っている。

 

🔷3|ヨーロッパに広がる“右派の共鳴”

 

各国の右派勢力に共通するのは、以下のような要素である:

 

 

右派とは単なる排外主義ではない。むしろ、「何を守り、何を変えるか」の問いを再び公共の場に取り戻す機能を果たしている。

 

🔷4|これは他人事ではない、日本もまた…

 

この選挙が私たちに突きつける最大の問いは、「民意が国家を動かす構造を、私たちは本当に持っているか?」ということだ。

 

投票率が7割を超える国々で、国のかたちが変わろうとしている。ドイツでも若年層の支持が右派に流れ、既存政党が苦戦を強いられている。そこに共通するのは、「もう自分の声を聞いてもらえない」という静かな怒りだ。

 

そして、それは今の日本の若者や、疲弊した地域、制度に閉塞感を抱える人々にも、確実につながっている。

 

🔷5|民主主義の本気を見せるとき

 

選挙は“イベント”ではない。民意の定点観測だ。

 

今回のポーランド大統領選は、国民の多くが「国のかたちは自分たちが決める」と強く思った結果だ。

 

制度が機能するとは、こういうことだ。

票が届くから、声が届く。

声が届くから、国が変わる。

 

🔷6|そして私たちの選択へ

 

参政党が掲げる「主権」「教育」「医療」の再定義は、こうした国際的な保守の流れと響き合っている。グローバリズムの光と影を見極め、「自分たちの文化・健康・家族を、自分たちの手で守る」こと。

 

それは、排外ではなく“責任ある内省”である。

今こそ、“まっとうな国の形”を選び直すときだ。

 

🟪【結び】

 

ポーランドの大統領選は、ヨーロッパが今まさに歴史の分岐点に立っていることを明確に示している。

そして、私たち日本もまた、その渦中にある。

 

どこに軸足を置き、どの未来を選ぶか――

それは、政党でも官僚でもない。

この国に生きる、私たち一人ひとりの選択にかかっている。

 

今、この瞬間にも、世界は動いている。

立ち止まるか、踏み出すか。

傍観するか、関わるか。

 

唯一の解決策は、主権者として「投票に行くこと」である。

意思を持ち、行動する国民だけが、国のかたちを変えられる。

民主主義とは、傍観ではなく参加である。

 

静かに、しかし確かに。

この国の未来を選び取る覚悟を、私たちはもう一度、胸に刻むべき時が来ている。

 

 

🟨 全農株式会社化を阻止する意義ー食は医療の入り口。だからこそ、全農株式会社化の懸念には黙っていられない

 

医食同源。食は、間違いなく、体に優しい“一種の薬”であり、医療の入り口である。食と生活習慣が相まって、体を構成していく。私たちが口にするものが未来の健康をつくることを、私は日々の診療から痛感している。

 

だからこそ、今、静かに噂されてきている「全農の株式会社化」の動きには、どうしても目をつぶるわけにはいかない。

 

かつて“郵政民営化”の時には、多くの人が「便利になりそう」「経済が活性化する」と拍手を送った。しかしその結果、地方の郵便局は統廃合され、350兆円もの豊かな財政が外資に奪われ、地域の高齢者や小規模事業者の生活インフラが大きく揺らぎ、赤字も発生した。

 

今また、「急上昇中の農水大臣の人気」や「構造改革の美名」に隠れて、日本の農の基盤が切り崩されようとしている。それはまるで、あの悪夢のデジャブである。

 

🔸 1. 全農の協同組合形態は「日本の食を守る防波堤」

 

全農(全国農業協同組合連合会)は、全国の農家による協同組合組織であり、営利目的の株式会社とは異なる。最大の使命は、農業者の生活を支え、消費者に安全・安心な食料を安定供給することである。

 

特に全農は、非遺伝子組換え(非GMO)作物の契約栽培・分別流通(IPハンドリング)において、日本の要となってきた。この“ひと手間”を惜しまない姿勢こそが、学校給食(粗末な画像がアップされ続けているが)、病院食、生協商品など、生活の根幹を支えている。

 

🔸 2. 株式会社化がもたらす「買収の扉」

 

全農が株式会社化されれば、外資による株式取得・買収の可能性が現実のものとなる。

 

最大のリスクは、カーギルのようなグローバル穀物資本による経営支配である。カーギルは、効率性と規模の経済を重視した「GMO混載・大量輸送」型のビジネスモデルを基盤としており、日本市場向けに築かれた非GMO分別・トレーサビリティ重視の流通網は、コストの観点から削減・廃止されるリスクが極めて高い。

 

🔸 3. GMOと非GMOの境界が消える社会的リスク

 

カーギル型の経営に移行すれば、次のような事態が予想される:

・契約農家による非GMO作物の縮小

・港湾やサイロでのGMO混載リスク

・輸入後の検査の簡素化

・非GMO表示の有名無実化

 

これでは、消費者の「安全な食を選ぶ権利」が失われかねない。

 

🔸 4. 食料安全保障と「フードソブリンティ」の観点

 

日本は、穀物や飼料の多くを海外に依存している。

 

全農はこれまで、世界的穀物企業との直接交渉を通じて、価格や品質、安定供給を担保してきた。外資の支配下に入れば、この交渉力は著しく弱まり、日本が「世界で穀物を買えない国」になるリスクさえ浮上する。

 

これは単なる一企業の問題ではなく、国家の主権=食料主権(フードソブリンティ)の喪失を意味する。

 

🔸 5. 国内農業インフラへの破壊的影響

 

非GMO契約栽培に関わる農家、検査機関、物流会社など、多くの産業インフラが全農の品質基準に支えられてきた。

 

しかし、カーギル型モデルが導入されれば、効率性の名のもとにこれらのインフラが淘汰され、地方の農業や地域経済そのものが破壊されかねない。

 

🔶 結論:食の安心と主権を守るため、全農は(改革を前提として)協同組合のままであるべき

 

株式会社化は一見「経営の効率化」や「国際競争力強化」と語られるが、実態は日本の食と農を外資と市場原理に売り渡す第一歩である。

 

協同組合という非営利・公益性のある仕組みを守ることは、単なる組織防衛ではない。

 

それは、私たちが「何を食べ、どう生きるか」を自ら選び、次世代へと受け継いでいくための行為である。

 

ただし、今回の“コメ騒動”を通じて露呈した課題にはしっかりと向き合わねばならない:

・🟠 収穫年表示の義務化

・🟠 流通価格の自主決定権の尊重

・🟠 品質基準と評判対策の徹底

 

これらを是正しながら、グローバル資本から日本の農業と食卓を守る最前線の闘いとして、全農株式会社化は、絶対に食い止めるべきである。

 

【シリーズ:がん検診の闇③〈完〉“次世代ツール”をどう使う?】

――DWIBS、液体バイオプシー、マイクロバイオーム…“次世代ツール”をどう使う?

 

1.DWIBS(全身拡散強調MRI)――「被ばくゼロ」でどこまで見抜ける?

 

指標    最新報告例*

感度    95.7%

特異度    89.2%

 

*造影MRIとの併用プロトコル。 

    •    メリット:放射線ゼロ/骨転移など多発がんに強い/撮影30分前後

    •    課題:装置・読影医が限られる/微小胃がん・前立腺がんは依然苦手/保険適用外で5~12万円

 

“必要な人”=遺伝性腫瘍症候群や多発転移フォローでは◎。

“何となく不安層”への乱用は、時間とコストの空振りになりかねません。

 

2.液体バイオプシー(ctDNA/メチル化解析)

 

 

    •    “検知力”はがん種・ステージ次第。早期乳がん感度33% vs. 卵巣98%  

    •    コスト:日本導入例で1回10~15万円。

    •    エビデンス段階:英国NHSはハイリスク患者へ先行導入、米USPSTFはまだ“研究的使用”扱い。

 

万能スクリーニングではなく「術後モニター」「薬効評価」「部位不明がんの手がかり」で本領を発揮。

 

3.マイクロバイオーム・センサー

――“腸”が教える次のサイン

 

    •    2024年のシステマティックレビューでは、糞便細菌パネルで大腸がん感度 81–94%/特異度 75–88%。  

    •    2025年の前向き研究で特定菌群モデル AUC=0.90と報告*。 

    •    呼気・唾液のVOCセンサー**は臨床試験フェーズⅡ***。

 

まだ“研究室から市場へ”の橋渡し段階。ただし コストが低く、在宅検査と親和性が高いため、健診3.0の市民版として最有望。

 

4.“必要な人だけが受ける”は当たり前――それでも訊かれる3つの基準

 

    1.    リスク層別化ができているか?

    •    遺伝背景・生活習慣・既往歴でハイリスク15%を切り出せるならGO。

    2.    有病率と陽性的中率が釣り合うか?

    •    有病率1%以下なら、PPV30%を超えない検査は“迷惑装置”。

    3.    アウトカム改善のデータがあるか?

    •    “見つけただけ”では意味なし。生存率・QOL・医療費が改善したかで判定。

 

5.結論──トートロジーを超える“検診の哲学”

 

「必要な人だけが受ければいい」──言われてみれば当たり前。

でも現場は、“不安”という名の需要で膨らみ続ける。

 

健診3.0が提示するのは、

    •    データ駆動の“選択と集中”

    •    日常に溶け込むセンサー型モニタリング

    •    AI+人間の“二刀流”判断

 

そして何より、“病気になる前に環境を整える”美意識です。

 

🟪 ビューティ・レジスタンス最終宣言

 

――早期発見の次は、早期回避と早期リカバリー。

AIと感性が手を組み、「検査する勇気」より

「検査しない知恵」を持つ社会へ。

 

参考リンク

    •    DWIBS+造影MRI 感度95.7%・特異度89.2%(→★)  

    •    ctDNA Galleri/CCGA 解析

    •    TAPS 高感度メチル化検査(→★

    •    マイクロバイオーム CRC スクリーニング (→★

 

ご一緒に“昭和の健診”を卒業し、未来をデザインする医療へ進みましょう。

 

<注釈>

*特定の菌群(バクテロイデス×プレボテラ型など)によって、大腸がんのリスク予測AUC=0.90

→ つまり、「がんかそうでないか」を90%の精度で分類できるモデルという意味

**VOC = Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)

これは、ヒトの呼気・唾液・皮膚などから自然に放出されるガス状成分で、病気に伴う代謝変化でそのパターン(種類・濃度)が変化するため、病気の“におい”のようなものとして解析すること。

***臨床試験フェーズⅡ=「有効性と安全性を、ある程度の人数で確認する段階」→ つまり、「小規模だが臨床現場での精度検証中」という位置づけ

 

 

【シリーズ:がん検診の闇② “昭和のバリウム”と“PPV7%マーカー”にさよなら】

 

(シリーズ第1話はこちら → ★リンク)

 

1.まだ飲む?――バリウム検査という時間旅行

 

    •    年間437万人・医療費450~520億円

厚労省統計に基づく推計。胃透視 1件1.0~1.2万円×受診者数の合計です。 

    •    被ばく量は 3.7~4.9 mSv(胸部レントゲン約200枚分)。 

    •    欧米の一次検診はほぼ内視鏡へシフト。米国・欧州ガイドラインは上部X線を推奨リストから外しています。  

 

発見率は内視鏡の7~10分の1、事故(誤嚥・穿孔)は毎年報告。

それでも制度が動かないのは「慣性」と「利権」――とくれば、変革は“外圧”=テクノロジー頼みです。

 

2.陽性的中率 7%――腫瘍マーカー“安心ビジネス”の数字トリック

 

シミュレーション(有病率1%/感度75%/特異度90%)

 

判定    実人数(10万人中)

真陽性    750

偽陽性    9,900

真陰性    89,100

偽陰性    250

 

→ PPV=7%

たとえ陽性(数値が高い)と告げられても 93%は“がんではない”。

    •    CA19-9 の一般集団 PPVは 0.5~0.9% と報告。 

    •    USPSTF ほか海外機関は 「腫瘍マーカー単独のスクリーニングを推奨せず」 を明文化。  

 

門番にしたつもりが、門の前で渋滞をつくっている――これが現実です。

 

3.宣言:健診3.0 ―― AI × センサーで“点”から“面”へ

 

 

    •    CES 2025 ではトイレ一体型便センサーや呼気VOC解析デバイスが続々登場。

    •    Apple Watch はAF早期検知で医療費を削減、Google Health は循環器スクリーニングAIをβ提供中。

 

4.🌺“ビューティ・レジスタンス”――美と知の予防戦略

 

検査はイベントではなくライフスタイル。

“白い液体”を飲む儀式に時間を割くより、

睡眠・食事・運動、ストレス設計こそ本丸――それをデータで“美しく”証明する時代へ。

 

5.Take-home Message

 

    1.    バリウムは昭和遺産。 被ばくと低検出率の割に高コスト。

    2.    腫瘍マーカーのPPVは一桁。 “がんを見張る装置”を“がんを探す装置”に誤用している。

    3.    健診3.0へ舵を切ろう。 AI+非侵襲センサーで「賢く絞って当てる」仕組みを。

 

次回(最終回)は――

 

🔍 「DWIBS・液体バイオプシー・マイクロバイオーム──本当に使える?“次世代ツール”を比較検証」

 

【シリーズ:がん検診の闇① 99%は今年“がんにならない”】――「早期発見」神話を統計でほどく

 

🔸 プロローグ──“1年で1%”という事実

 

日本では毎年およそ100人中1人前後(0.8~1.0%)が新たにがんと診断されます。裏を返せば、その年にがんにならない人は残りの99人。にもかかわらず、“3人に1人”“2人に1人”といった終生リスクの数字が独り歩きし、まるで南海トラフ地震のように「いつ来るかわからない恐怖」だけが増幅しているのが現状です。

 

数字のマジック――終生リスク(生涯どこかでがんに罹患する確率)と年間罹患率を混同すると、対策の優先順位を誤ります。

 

🔸 「検査すれば安心」の落とし穴

 

1. 被ばくという“見えないコスト”

    •    胃X線(バリウム)・胸部CT・PET-CTなどを「フルコース」で受けると、施設サイトが個別に示す線量より合算被ばく量が跳ね上がる。日本の検診は米国より被ばくリスクが高い、という指摘もあります 。   

 •    9300万件のCTが10万3千件(約5%)の将来がんを誘発する可能性と推計されました。1スキャンあたりに換算すると 0.11% の発がんリスクです。(リンク→★

 

死因1位、がんは「早期発見が大切」と言うけれど…病院が教えてくれない「がん検診」の不都合な真実(プレジデントオンライン) 

 

2. PET-CTの逆説

 

国立がん研究センターが報告したPET-CTの感度(実際にあるがんを拾う力)はわずか18%。試算では1000人がPET-CTを受けても1.5人しかがんを当てられない一方、1.1人に放射線由来の新しいがんを作り出すという皮肉な結果に。(リンク→★)

つまり「見つける数」と「生み出す数」がほぼ拮抗する――これでは検診というより放射線ガチャです。

 

3. バリウム検査の“令和の違和感”

 

PETでは胃がんをほぼ見逃すため、「念のためバリウムも」と二重受検が常態化。しかしバリウムX線も被ばくを伴い、そもそも胃内視鏡が普及したOECD主要国は内視鏡中心でX線は例外的です。

ちなみに、2022年度の胃X線検診受診者は 約437万人、公費・自己負担を合わせた市場規模は およそ480億円!

 

🔸 “全員一網打尽”から“賢く絞る”へ

 

本来のスクリーニングは――

    1.    ハイリスク群を的確に抽出

    •    生活習慣(喫煙・飲酒・運動)

    •    家族歴・遺伝子多型

    •    腸内細菌プロファイル …など多面的指標を組み合わせ

    2.    低侵襲で高精度な検査を段階投入

    •    例:被ばくゼロの全身MRI(DWIBS)など

 

🔸 “未成年なのに老後の心配”って必要?

 

「がんが怖いから」「将来が不安だから」と、リスクがまだ低い若年層まで年に一度の高線量検診を受ける――。それは保険ではなく“安心依存症”かもしれません。

 

検診は“お守り”ではなく“統計的な投資”。

期待リターン(早期発見の利益)とコスト(被ばく・偽陽性・過剰治療)を冷静に比べる視点が欠かせません。

 

🔹 次回予告

    •    腫瘍マーカーの罠――陽性的中率わずか数%。

    •    バリウム検診が日本だけで残った理由を歴史と利権から読み解く。

    •    そして「確率より、どう生きるか」を選ぶための実践ヒント。

 

“未来の不安にフタをする儀式”を卒業し、本当に価値のある検診を考える旅、もう少しお付き合いください。|

 

 

🟦「寿命日本一・滋賀から考える、“本当に必要な医療”とは」

 

京橋、大津街宣、無事終了しました!

 

京橋では、最後になんと“神谷コール”が巻き起こり、

大津もたくさんの方にお集まりいただきました。

 

本当に熱い一日でした。

街宣中に妨害が入ったのも、注目されている証拠でしょうか…?

 

📰【ほやほやニュース】寿命1位は、滋賀!

 

そんな熱気冷めやらぬ中、

この地・滋賀に関する、こんなニュースが飛び込んできました。

 

「日本人の平均寿命、30年で+5.8歳──トップは滋賀!」

 

そう、かつての“長寿王国・沖縄”を抜き、滋賀が堂々の1位なんです。

 

🧘‍♀️なぜ滋賀が1位に?

 

最大の要因とされたのは──

    •    🚭 喫煙率の大幅な減少

    •    🚶‍♂️ 健康ウオーキング

    •    🏞️ 地域ぐるみの運動推進

 

県独自の健康プランや、医大との連携、

さらには小学校にまで広がる禁煙教育。

 

“地道な積み重ね”こそが、命を伸ばすんだと教えてくれます。

 

🩺「無価値医療」ではなく「意味ある健康」へ

 

今、日本の医療費は年45兆円を超えています。

 

その中には、

根拠の乏しい検査や治療、

必要以上の投薬や検診──

いわゆる「無価値医療」も少なくありません。

 

もし、こうした“削れる医療”を見直せたなら?

    •    治療の届かない人にこそ届く医療へ

    •    子どもたちの給食・予防・メンタルケアへ

    •    介護の人手や待遇改善へ

 

再投資の先には、“未来”があるべきだと私は思うのです。

 

 

🔚結びに

 

寿命が延びるって、本当は「すごく難しいこと」。

 

でも滋賀は、それを派手な薬でも最新機器でもなく、

「生活」や「教育」や「地元の努力」で実現した。

 

私たちの“医療”の価値も、

もう一度、原点から考え直す時期に来ているのかもしれません。

 

🐣次の都をつくるのは、あなたです

 

千年前、大津に都がありました。

令和の今──ここに集った皆さんは、

“新しい都”をつくる人たちだと私は信じています。

 

「昭恵さんとプーチン会談──今、女性の力を見直すとき」

 

女性・子どもファーストを掲げる、岩本まなです。

今回、何度かご一緒したことのある、安倍昭恵さんがプーチン大統領と面会されたというニュースが飛び込んできました。

これこそ“女性の力”なのでは?と、心から思いました。

 

昭恵さんは、まるで太陽のように朗らかなお方

その明るさが時にいろんなものを引き寄せ、誤解されたり、揶揄されたりすることもありました。

けれど、それもある意味“宿命”なのでしょう。

 

私は、人として、彼女を心から敬愛しています。

 

いまの日本の政治に欠けているのは、

「右か左か」といった構造を超えて、

人と人がまっすぐに向き合う“調和の力”ではないでしょうか。

 

今回の昭恵さんのロシア訪問には、外交という言葉では語りきれない、もっと深い、“人間としての祈り”と“平和への願い”が込められていたと感じます。

 

愛する人を失った──

一人の日本人として。

一人の女性として。

 

メローニ首相にメロメロなトランプ大統領の姿も思い出しますが、時に、歴史を揺り動かすのは“女性の共感力”なのかもしれません。

 

対立や憎しみではなく、

微笑みと対話。

 

そこには、政治的手腕とは異なる種類の“力”があります。

 

あえて、ここでは“女性の力”と呼びます。

 

昭恵さんの今回の訪問が、

日本と世界にとって、

新しい可能性への扉を開くものであることを──

心から祈っています。

 

 

🌞太陽の国サンライズ──「私人が座る会議室」の危うさ

 

(これはあくまで架空の物語です。ですが、あなたの身近にも似た風が吹いているかもしれません)

 

☀️【“私設秘書”という影──その一席、誰のもの?】

 

サンライズ国の国会で、「奇跡の膜」ことペロスクリタイト太陽電池を推す早苗実議員。この議員の政策推進に、意外な存在が姿を現しました。

 

政府が開いた政策説明会──いわゆる“レク”に、早苗実議員のパートナーが「私設秘書」として同席していたのです。

 

「家庭の一員が政策決定の現場にいる」──それは、単なる“お手伝い”で済む話でしょうか?

 

しかも、そのパートナーには、ペロスクリタイトの導入や設置と関わる事業に何らかの関与があると囁かれ、外国企業や外国公館との接点まで噂されています。

 

⚖️【見えない線を越えるとき──3つの論点】

 

① 利益相反の懸念

たとえ無報酬でも、政策の恩恵が家庭に及ぶ可能性があるならば、それは「便宜供与」と受け止められかねない。議員倫理法に触れうる重大な問題です。

 

② 行政の中立性の揺らぎ

政策情報は市民全体のものです。そこに私人──しかも利害が重なる人間が座ることで、行政は密室に引き込まれ、「公平」の屋台骨が揺らぎます。

 

③ 利益誘導の構図

もし政策によってパートナーやその周囲が実質的な利益を得る構図が存在するなら、それは政治資金規正法や公職選挙法の問題に発展する恐れすらある。

 

🕯️【“法に触れていなければOK”ではない】

 

法的にグレーだからセーフ──そんな姿勢こそ、民主主義の信頼を最も蝕みます。

 

議員は、公の場に立つという“覚悟”の職です。たとえ違法性がなくとも、疑念を持たれた時点で、説明責任を果たすのが最低限の責務。ましてや、「私人」が政策に影響しうるポジションにいたなら、倍の透明性が求められるのは当然です。

 

🔍【これは、どの国でも起こりうる話】

 

この物語は、太陽の国サンライズでの一幕です。けれど、私たちの社会でも、議員の家族が「役職のない役割」を担い、気づかぬうちに“政策と家庭”が溶け合う構図は存在していないでしょうか?

 

光あふれる政策であればこそ──その足元の“影”にこそ目を凝らすべきなのです。

 

🏁【結びに】

 

発電量より先に、照らすべきは制度の中の“透明度”。

 

倫理が抜け落ちた政治の中で、静かに起きる“透明性のほころび”は、小さく見えても、民主主義という名の織物を確実に裂いていきます。

 

太陽は誰の上にも平等に降り注ぐ。

だからこそ、政策もまた、「誰かの家庭にだけ向けられた光」ではあってはならないのです。

 

──完。