🦴【新潟からの警告】フレイル予備軍に共通する「5つの特徴」とは?──厚労省の25項目に“重み”をつけた最新調査
「フレイル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。(サルコペニアとの違い👉リンク)
身体と心の“ほころび”が重なって、気がついたら「介護が必要な体」になっている。実は、このフレイルをどう防ぐかは、医療よりも、暮らしの設計図の話になります。
今回は、2025年5月の整形外科学会で報告された最新の調査をご紹介します。注目すべきは、新潟県阿賀野市の一般住民を対象とした6年にわたる追跡研究です。
📊 厚労省の「基本チェックリスト」は25項目…でも“どれが本当に重要なのか”は?
フレイルの早期発見のため、厚労省が配布している「基本チェックリスト」は25項目あります。
例えば、「1人で外出しているか?」「1年以内に転倒したか?」など──
けれども、このリストには“重みづけ”がされていない。
どの項目が本当にフレイルと関係が深いのかが不明だったのです。
そこで、新潟大学の今井教授らが2016年→2022年の6年間で住民の変化を追跡し、
どの項目が「健常→フレイル」への変化に関わっているかを多変量解析しました。
🧠 6年間の変化で明らかになった「悪化を招く因子」
フレイルが進行した人に共通していた要因はこちらです👇
【健常→プレフレイル】
• 1年以内に転倒した(P*=0.031)
• 外出は週に1回未満(P=0.005)
【健常→フレイル】
• 家族や友人の相談にのっていない(P=0.010)
• 自分が役に立つ人間だと思えない(P=0.017)
• 1年以内に転倒した(P=0.039)
【プレフレイル→フレイル】
• BMI18.5未満(やせすぎ)(P=0.038)
🌱 一方、“健常を維持できた人”に共通していたのは…
• 15分以上続けて歩いている(P=0.023)
• BMIが18.5以上ある(P=0.007)
また、改善した人(フレイル→プレフレイルまたは健常)は、
• 週1回以上は外出していた(P=0.037)
という共通点がありました。
🔍 研究者が導き出した「フレイル要注意の5つの特徴」
今井教授は今回の研究から、フレイルになりやすい人の特徴として、次の5つを挙げました。
1. 人とのつながりがない
2. やせすぎ(BMI18.5未満)
3. 外出しない(週1回未満)
4. 15分以上歩けない
5. 1年以内に転倒している
これらが1つでも当てはまる人は、フレイルの“予備軍”かもしれません。
🐥ぴよこからの一言アドバイス
「筋肉だけちゃうねん。心と人づきあいも、まとめて“さぼり仲間”やからな。
みんなそろって静か~に休みはじめたら、
身体が“もう立ち上がらんでもええな”って本気で言い出すんやで~🐥💦
……で、気づいたらソファと同化してる。ぴよこ調べや🐥🛋️」
🧭 マナッピの視点:これって“医療”の話じゃなくて、“風景”の話。
フレイルを防ぐのに、薬はありません。
処方箋があるとすれば、それは「今日ちょっと外に出てみようかな」と思えるような社会の風景。
人とのつながり、買い物に行ける足、声をかけあう文化──
そんな“小さなデザイン”が、介護を防ぐ最強のインフラになるのです。
🔶 まとめ:フレイルを防ぐ5か条(保存版)
• 外に出よう(週1以上)
• 15分は歩こう
• 食べて、やせすぎない
• 誰かに「最近どう?」って聞いてみよう
• あなたはまだ、きっと誰かの役に立てる
これからの日本に必要なのは、
“診察室の医療”ではなく、“生活の中の医療”。
そしてそれは、制度じゃなくて──文化と、哲学と、やさしさかもしれません。
【注釈】
*P値:P値とは、統計で「たまたまこうなっただけじゃない?」という疑いを数値化したものです。
0.05未満=偶然とは考えにくい=意味のある差がありそう、というのが医学や社会調査での一般的な目安です。
ただし「P値が小さい=すごく効果がある」とは限りません。
あくまで“本物かも?”という可能性の証拠のひとつです。














