
🧬 膵臓がんとmRNAワクチン──「陰謀論」では終わらせない時代へ
mRNAワクチンが世界で広く使われてから、もう数年が経ちました。感染症としてのコロナは収束に向かいましたが、一方で「ワクチン後に体調が変わった」「免疫が弱った気がする──
mRNAワクチンは、長期的な免疫変化や発がんリスクへの影響については、まだ十分に検証されていないのが現実です。だからこそ、こうした国内外の臨床データには大きな意味があります。
📖 宮城県がんセンターによるCancers誌論文(2025年)
タイトル:
“Repeated COVID-19 Vaccination as a Poor Prognostic Factor in Pancreatic Cancer”
(COVID-19ワクチンの繰り返し接種は膵臓がんの予後不良因子である)
国内のがん拠点病院が出した正式な英文学術論文です。
対象は457名の膵臓がん患者(2021〜2024年治療例)。
接種回数ごとの生存期間を比較した結果──
|
群別 |
中央生存期間(月) |
ハザード比(HR)* |
p値 |
|
未接種 |
14.8 |
1.00(参照) |
― |
|
1〜2回 |
13.2 |
1.21 |
0.082 |
|
3回以上 |
9.3 |
1.68 (1.29–2.19) |
p<0.001 |
多変量解析でも「3回以上接種」が独立した予後不良因子(p=0.004)でした。
数字が示すのは、明確な“生存期間の短縮”**です。
🧩 背景にある「免疫の疲弊」──IgG4*というキーワード
研究チームは、単なる統計上の偶然ではないと考えています。
その裏にあるのが、免疫反応の型の変化──IgG4(免疫の「穏健派抗体」)の増加です。
IgG4は本来、アレルギーを抑える“穏やかな抗体”。ところが、mRNAワクチンを繰り返し接種すると、IgG4が著しく増え、「攻撃型」から「寛容型」への免疫スイッチが入ることが、すでに欧州の複数研究(2022年以降の、ドイツ・イタリアなど)で報告されています。
これは、ウイルスへの過剰反応を避けるための、“安全装置”のような反応ともいえます。実際にアレルギー抑制などにも働きます。
しかし──がん患者にとっては、腫瘍を攻撃する免疫力そのものが鈍る。つまり「守りが下がる」状態です。
今回の研究でも、ワクチン3回以上接種群で、リンパ球数の減少、CRP・IL-6の上昇など、明確な免疫抑制のサインが確認されました。
🧩 なぜIgG4が問題なのか
mRNAワクチンは「スパイクタンパク」を体内で再現するよう設計されています。繰り返し接種すると、免疫系が「これは危険ではない常在抗原」と誤認し、防御的なIgG1から寛容的なIgG4型抗体へとシフトします。
この免疫“反転”が続くと、T細胞の働きが鈍り、がん細胞を攻撃する免疫監視機構が低下してしまう。
それが、今回の生存率低下(HR1.68)につながった可能性があるのです。
🧠 「科学」が現場に“追いついてきた”という感覚
mRNAワクチンは、長期安全性が検証されておりません。
ところが、ワクチンに懐疑的な立場をとっていた人は、しばしば「反ワクチン」「陰謀論」とレッテルを貼られてきました。
しかし今、国内外の公的研究機関が、まさに“同じ問い”を科学的データで提示しています。それは「信念」ではなく、「検証」の時代が始まったということ。
“ようやくここまで来た”というのが正直な実感です。
がん患者、高齢者、慢性疾患を持つ方々では、
免疫の反応様式がまったく異なります。
mRNAワクチンという“強い免疫刺激”を何度も繰り返すことが、果たして良いことなのか。
それを冷静に見直す時期が来ているのです。
🌿 「陰謀論」から「検証」へ──これからの私たちへ
この論文は、
「ワクチンは危険」という単純な叫びではなく、
「科学がようやく現実を語りはじめた」という静かな報告です。
“陰謀論”という言葉の陰に隠れていた多くの疑問が、今ようやくデータという形で表に出てきています。
だからこそ、次にすべきは「排除」ではなく「検証」。
何が正しかったかではなく、
どうすればこれから人々の免疫と命を守れるのか──
それを問い直す段階に来ているのだと思います。
📚 参考文献
Cancers (Basel). 2025;17(12):2006.
Repeated COVID-19 Vaccination as a Poor Prognostic Factor in Pancreatic Cancer.
Miyagi Cancer Center, Japan.
<脚注>
*ハザード比1.68というのは、
「同じ条件下で、3回以上接種群は死亡リスクが約68%高い」ということ。
**多変量解析(年齢、性別、ステージ、治療法などを補正)でも「3回以上接種」が独立した予後不良因子(p=0.004)と確認された。
未接種群との生存期間の差は約5〜6か月短縮(約37%減少)であり、これは臨床的にも抗がん剤1ライン分の延命効果に匹敵するレベルと考えられる。
研究チームは、免疫反応の“反転(immune tolerance)”──特にIgG4型抗体の増加による抗腫瘍免疫の低下が要因の一つと推測している