EDマンが説明する!勃起の仕組みを学ぶ前に知っておきたい基本的な知識! | EDマンブログ

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我EDマンなり。ED(勃起不全)撲滅にむけ、我はブログを始めた。
初めての方は「EDマン、ここに降りたったり 第一話」の投稿を読んで欲しい。

ボッキに関する基本的知識を解説!

 

 我、EDマンなり。

 

目次

 

キーポイント

 

 □ ペニスには海綿体と呼ばれるスポンジ状の構造がある。

 □ 陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)に血が大量に流れ込むことによって勃起が起こる。

 □ 勃起は副交感神経が優位な時に起こる。

 □ サイクリックGMPが動脈を囲む平滑筋内で生成されることで動脈が拡張し陰茎海綿体への血流が増加する。

 □ 静脈が勃起で生じた圧で押しつぶされることで勃起が維持できる。

 

 

 

ペニスの構造(解剖)を学ぼう!

 

 

 勃起のメカニズムを説明する前に、まずはペニスがどんな構造をしているのか押さえておきたい。

 

 想像してほしい。

 

 男性の身体を正面から見たときに、勃起しているペニスの皮をべリベリっとはがして、ペニスを真っ二つにスパッと切ってくれ。

 

 その断面図が下のイラストだ。(自分の身体では想像しないことをお勧めする。我は背骨に悪寒が走るのと同時に、本来ないはずの切断の痛みを味わった)

*

 

 沢山の血管と、なにやら赤いスポンジの様な構造が三つ見れる。これこそが、ペニスの正体である。

 

 このスポンジの様な構造は海綿体(かいめんたい)。そして海綿体それぞれが白膜という(その名の通り白い膜)で覆われている。

 

 この三つの海綿体は、二つの陰茎(いんけい)海綿体一つの尿道海綿体に分けられる。

 

 上の図で赤い管動脈青い管静脈黄色い線神経を指す。

 

 動脈とは心臓から臓器に酸素と栄養たっぷりの血液を送る血管で、解剖図ではよく赤色の管で示されるのに転じて静脈は青い管で描かれて、酸素や栄養分を臓器が使った後の血液を再び心臓へと送り返す役割を担う。

 

 ペニスの切断面の部分を拡大すると↓↓

 **

 

 黄緑色の点線で示されている陰茎海綿体の中心部には動脈(陰茎深動脈)が通っていて、そこから蜘蛛の巣の様に細かい血管(ラセン動脈)が張り巡らされているのがわかると思う。この動脈に血液が大量に流れ込むことによって勃起が起こるのだ!

 

 つまりペニスを硬くし勃たせるのは、陰茎海綿体の役割なのだ。

 

 余談なのだが、静香くんの家のWi-Fiの名前は「corpus-cavernosum」。これは陰茎海綿体を世界の医学界隈で良く使われるラテン語で言ったもので、我は静香をセンスが良いと褒めてやりたい。極上でエレガントな下ネタであると言えよう。

 

 黄色の点線で示された尿道海綿体には尿道が通っていて比較的陰茎海綿体より小さい。これは勃起中に尿道が完全に押し潰されないほどの丁度いい圧をかけることによって、勢いの良い射精を可能にしているのだ。

 流れ入る血液によって陰茎海綿体にかかる圧は尿道海綿体にかかる圧の3倍。もし同じくらいの圧が尿道海綿体にもかかっていたら、勃起時におしっこがしかくても圧で逆流😱……なんてことが起こる。勃起中でもおしっこさせてくれる尿道海綿体に感謝である。

 

 因みに陰茎海綿体は亀頭までしか続いておらず、亀頭自体は尿道海綿体からなる。
 

 

 

パオーンにはリラックス……が重要なのだよ

 

 

 EDの原因を解説する記事でも触れたが、勃起は自律神経の副交感神経が活性化することで起こる

 

 つまりは心と身体がリラックスしていると勃起が出来るわけだ。

 

 自律神経には交感神経と副交感神経があるのだが、それぞれイメージしてもらうと↓↓

 

交感神経

 

 

 緊張していたり、運動をしたりする時に交感神経が優位になる。英語ではファイト・オア・フライト反応(fight or flight reaction) なんて言ったりするが、要するに「戦うか逃げるか」という選択肢を本能的に迫られるような状況下で交感神経が有利になるのだ。

 

 交感神経が優位になると、心拍数があがって汗をかき、戦ったり逃げたりするのに一番使うであろう筋肉により血を送ろうとする。ペニスに血流を促してる余裕はないのだ。

 テスト前に「俺よゆ~、全然緊張してないから」とかかましてるやつの股間を見てほしい。万が一、億が一にそいつが勃起しているのであれば……君に勝ち目はない。彼は本物だ。

 因みに、射精は交感神経が優位になって起こる。

 イった後に「賢者タイム」になるなんて俗語があるが、一般的には射精後に分泌されるセロトニンやプロラクチンによって起きると言われている。だが静香くんは副交感神経が優位な状態(勃起、性行為)から急激に交感神経が優位(射精)になって、その後リラックスすることで起こっていることを考えると、サウナ(初めは副交感神経、徐々に交感神経)後に水風呂に入って(交感神経)休む(副交感神経)ことで「整う」ことと似たような現象が起きているのでは? ーーなんて考えているらしい。

 

副交感神経

 

 

 副交感神経はリラックスしている時に優位になる。

 

 別にエッチなことを考えてないのに、ふと気づいたら勃起していたなんて経験をしたことがあるかもしれない。これは副交感神経が優位な状態であるからこそ起こり得るのだ。

 

 ここで重要なのが、交感神経は簡単に副交感神経が優位な状態から乗っ取ることができるということ。リラックスしている時に仕事のことが頭を過ぎって急に不安に駆られた……なんて状況が正にそうだ。

 

 逆に緊張している時に急に心が穏やかになってリラックスすることしかできなくなったなんてことはまずないだろう。リラックスするには緊張が切れるまで待つしかない。つまりは交感神経が自律神経のどちらが優位になるかを決めているのだ。

 

 EDに悩む人は、何らかの理由で交感神経を優位にしてしまっている場合が多い。

 

 

 

どうやって血流が増えるの?

 

 

 

 

 ペニスの解剖を説明した時にも言ったが、白膜に囲まれたスポンジ状の陰茎海綿体に血液が大量に流れ込むことでそれがパンパンに膨れ上がり固くなるのだ。風船にスポンジを詰めて、そこに水を入れて膨らませるようなイメージだ。

 

 この風船メカニズムが陰茎海綿体の中心部にある陰茎動脈が拡張することで起こる。動脈は血液を心臓から運ぶ役割を担っているので、拡張して運ばれてくる血液量が増えれば白膜という風船が膨らむ……って訳だ。勃起時には普段の20から40倍もの血液が流れ込む。

 

 動脈の拡張は動脈を覆う平滑筋という筋肉が緩むことによって起こる。

 

 副交感神経が優位になることで一酸化窒素(NO)が血管の細胞や神経で生成され、それが平滑筋内でサイクリックGMP(cGMPまたは環状グアノシン一リン酸)という物質を生産させることによって最終的に平滑筋が緩むのだ。

 

 バイアグラなどの薬はサイクリックGMPの分解を妨げることでその量を増やし、平滑筋を緩ませることで勃起を促しているのだ。

 

 もっと詳しく知りたい方は、今後のブログで説明するので是非読んで欲しい。今は膨大な情報量になってしまうのでここでとどめておく。

 

 勃起が維持できるのは、静脈が薄膜と陰茎海綿体の間で生じる圧である程度潰されて血が抜け出すのを制限しているから。更には、坐骨海綿体筋球海綿体筋などの筋肉の収縮も勃起の維持に一役買っている(筋肉についてもまた今度詳しく説明する😉)。

 

 下の図に今までの解説をまとめてみた。我の字が汚いのは……許してくれたまえ諸君🥺🥺🥺

 

 

 矢印の太さが血流の量を表している。通常時は風船がしぼんだまま、入ってきた分だけ出ていくので変化はない。勃起始めは入ってくる量が多くなり風船が膨らみ始め、その圧によって出ていく量が少なくなり膨らんだ状態を維持することができる訳だ。

 

 

 以上、ペニスの構造と勃起の仕組みを簡単に説明した。詳しくは今後のブログを読んで欲しい。

 

 次回もまたよろしくお願い申し上げる。

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参考文献、引用

*"Cross-sectional view of the penis with its layered structure and skin removed - no labels" by Ron Slagter, LUMC and Marco DeRuiter, LUMC, license: CC BY-NC-SA

**"Cross-sectional view of the penis with its layered structure and skin removed - no labels" by Ron Slagter, LUMC and Marco DeRuiter, LUMC, license: CC BY-NC-SA, modified (cropped, marked and labelled)