火曜日の稽古
理工大のクラスが無いので、火曜日の香港合気道協会の稽古へ行ってみることにした。
ウェブサイトで確認すると、稽古時間は一時間。
あまり多くは来ないだろうなと思ってはいたけれど、18畳の畳を敷いての開始時には、担当指導員のW氏と自分の二人だけ。
アップを済ませ、体捌き、呼吸法と二人で基本の動きで稽古を開始、二人で相手の身体のタッチを探りながら黙々と動いて、しばらく休憩。
その間に自分は、膝行と呼吸法や基本動作など。
四方切りの動きで再開、続いて、座り技に変えて正面打ち二教。
同様に黙々と動いていると、ほぼ終了時間となり、座技呼吸法で終了。
また二人で畳を片し、この日の稽古を終えた。
普段、手を合わせることが無いので、二人で相手の身体の中を探りあうような稽古、時には、このような稽古もありかなとは思う。
シャワーを浴びて、着替えを済まし、外へ出れば、7時を僅かに回った時間の空は、まだ天空にその青さを残している。
いつもより早い時間、そして、稽古を終えた後は、いつも爽快そのもの。
稽古の帰りは、いつも、「ああ、来て良かったな」と思う。
月曜日の稽古
稽古で試してみたいことがあったので、気がはやったのか、大分早く北角スポーツセンターへ到着。
チェンジングルームも無人なので、しばらく外のベンチに座っていると、メンバーが登場、ゆっくりと着替えに向かった。
着替えていると、さらにメンバーがやって来た。 自分たちは着替えを終え、畳を敷きに道場へ。
4、5人で進めれば作業は早い、さらにメンバーが加わり、あっという間に48畳の畳が敷き終えた。
通常、6時30分からの香港合気道協会の稽古、自分は6時20分に開始する。
ある程度のメンバーがそろい、指導員も来ていれば、あえて開始時間を待つ必要はない。
そして自分の稽古は、準備運動とアップに時間を取ることも理由の一つ。
その準備運動と受身、膝行に続いての稽古は、横面打ち呼吸法から。
横面打ちを流す捌きから、打ち込みの手を手繰り、相手背面へ踏み込んで、腕を大きく使っての呼吸法。
入りの動きなので、特に身体を大きく使って、取りは重心を落とし、受けは上体を反らしてのストレッチ。
送り足飛び込みは、自分の中心から前へ出るように、打ちを押さえる腕の手のひらは外向き。
押し込む反動を利用して、相手の腕を反して、裏表の捌きから押さえ。
座り技に変えて、肩取り二教。
踏み込んで当て身、踏み変えて崩し、崩しでは掴まれている方の腕を後方に伸ばす。
手首を二教に取って反し、表、裏ともに足の運びは常に膝行、前進は中心から、裏の極めも中心で押す、動きは常に中心を意識した動き。
この日の主題に考えていた後ろ両手取り、まずは四方投げから。
前から手首を取らせ、後ろに回りもう一方の手首を取らせるタイミングで一歩前へ、手のひらと肩を反す抜きは一教と同様、変わるのは下の手の導きと脚の使い。
下の手を相手の腕を伸ばすように導き、体は転身、転身が終われば、位置取りはいつもの四方投げの位置に納まっているはず。 脚は、転身の際に、いくぶん開き気味に踏み込むとより効果的かとも思う。
相手の腕を伸ばすように使う四方投げの基本は、ここでも同じ。
同じ取り捌きから小手返し。
小手返しへは、後ろ両手取りから肩を反して抜いた後、後ろ脚を転換するように使い体を開く。
位置取りとしては半身で相手と向き合う位置取り、体が開けば、下の手は目の前に小手返しに取ってくださいという位置にあるので、それを上から取って表裏の捌きと反し。
後ろ両手取りからもう一型、回転投げ。
これが、この日試したかった動き、なにしろこれまで動いてみたことがない。
見取りで動いてみて分かったのは、肩を回して抜いてからの崩しから造りでの腕の導きを低くということ。 これは、通常の回転投げと同様の基本。
そして、低い位置での腕の持ち替え。 動いているうちに、感覚が掴め、流れに乗れた。
後ろ両手取りから回転投げへの流れ、また一つ型の動きを学んだ。
目標は達成したので、後は、元気良く動かすこと。
片手取りに変えて、取りに来る腕をもう一方の手で引き込んでの呼吸法。 掴まれる前の瞬時の動きとなるけれど、技の動きとしては、最初の横面打ちを流した捌きからの呼吸法と同じ動き。
あえて、説明はしなかったけれど、気付きのある稽古生は気付いてくれたことと思う。
さらに、取りに来るタイミングで踏み込んでの当て身。
通常、踏み込んで顎への掌底の動きが多いけれど、今回は、踏み込んで裏拳での当て身。
これは、本部道場某師範よりご教授いただいた古流の型。
もう一型、片手取りからの天地投げの後、座技呼吸法と相手を背負う背伸運動で終了。
土曜日の稽古
ブッキングの都合で今月も午前中の稽古。
時間が早くなったので、出足がどうかなとの懸念に反して、稽古生は皆、早めに来て開始前には整列が出来ている。
新しい稽古生も加わり、道場にも活気が溢れている。 身体の感覚の異なる経験者の参加は、これまでの稽古生にも相手の幅が広がり、大きなプラスとなっていると感じる。
準備運動、受身、膝行といつもの流れの後、今回も背伸運動から。
仕事の関係で水曜の稽古には参加しづらいメンバーもいる、中心を保ち、膝を折り重心を落としてゆくこの運動をメンバー全員に経験して欲しいと考えていた。
道場に活気が感じられていたので、最初から飛ばしてゆこうと思い、正面打ち入身投げ。
説明は無し、稽古生全員と表裏の四本を動いて見取りとして、見たまま、感じたままで動いてもらった。
一部の稽古生の入身の入り、腕の振りを僅かに修正しただけで、とにかく動く。
稽古の基本は、やはり、「能書きを言わず、黙って稽古すること」。
動いて身体に覚えさせること以上の稽古はない。
交差取りに変えて四方投げ。
これも同様に全員と当たって見取り、先の入身投げと同様に、見たまま、感じたままで動いてもらった。
全員と当たって感じたのは、やはりまだ相手の体質、動きによってぶれがあるということ。
投げに入るタイミングも人によって異なり、タイミングを外すことがまだまだある。
腕のたたみから投げへ、このタイミングを再度稽古を通じて計ってみたいと思う。
同じ交差取りから一教。
取らせた手を僅かに中心を使って導き、相手を前方へ崩して、手首を立てて振りかぶり。
前方へ僅かに抜くことで、相手の力は前方へ抜け、無力化する。
振りかぶり、相手の腕を反した後は、相手と当たらない方向へ導いて、畳上への崩しと押さえ。
反しから押さえの流れを練るには、正面打ちからより良いのではとも思う。
座技肩取りに変えて二教。
踏み込んで当て身、踏み変えて崩しは立ち技と同様。 この動きを膝行くで行う。
肩を掴ませている腕を後方へ伸ばすことで、相手はより大きく崩れる。 反しは掴んだ手首を肩につけたまま中心から押し返す。
裏技は、体幹を螺旋状にうねらすように使い、相手が戻ってきたタイミングで当てて、腕の極め。
そのまま肘を自分の中心に巻き落とすように押さえても良し、肩から離して、通常の転換で崩して押さえても良し、いずれにしても最後は、相手の肩をしっかり両膝で挟んで、二教の極め。
まずは出す方の技で、横面打ちを押さえる捌きからの天地投げ。
相手の横面を飛び込んで抑える、一般に押さえ技へと繋げる捌き、相手の上体が大きく傾いて崩れれば、そこから後ろ脚を踏み込みながら、上から天の手の使いで腕を被せて天地投げ。
押さえた腕を一瞬緩めて、相手の戻るタイミングで上の手を当てるように被せてもいい。
続いては抜くほうの技で、相手の打ち込みに合わせて、相手の脇へ腕を差し入れ入身転換、自分を消し、相手の力をスルーすることで相手を前方に転がす呼吸投げ。
当たる技と抜く技、体の出し入れで決める対照的な動きのニ型。
時間が迫り、急ぎ足での座技呼吸法で終了。
袴
バンコックのASEANF Aikido Gatheringで、連日6時間程度の稽古を穿き通した主戦の袴。
汗を大分吸って、やや湿っぽく、布地もクタッとしてきたので、これは洗わなくてはダメだと思っているのだけれど。
いかんせん、ここしばらくの香港の天気は、曇り空が続き、からりと晴れず湿っぽく、いまだに洗えずにいる。
午前中に水洗いして、そのまま吊るして水を切り、陰干し。 多分一日では乾かない。
乾くのに時間がかかるので、どうしても天気の良い日に洗わなくてはならない。
しかたがないので、今週から新しい方の袴を穿いている。
昨年の頭から下ろしたけれど、どうしても馴染んだ古い袴の方を穿いてしまい、実のところまだ少し硬さが残っている。
藍染めに変えて三本目となる岩田の藍染めの袴、右腰に入れた名前は、この袴からこれまでの金茶から銀鼠に変えた。 もう一本、新品のまま寝かせてある藍染めの袴も名入れの糸は銀鼠。
しばらく主戦で使い、今度こそ、ローテーション入りさせるつもりでいる。