神ながらの道 -713ページ目

水曜日の稽古

ここ数日、気がかりなことがあるせいか、身体が切れていないと感じる。

心が身体を動かす、ここ数年は特に、そのような事を感じることが多い。


競技スポーツとは違い、悪い状態でも続けるのが武道。

悪ければ悪いなりに、その中での最高のものを引き出すこと。

もちろん、稽古は一回一回が試合のつもりで臨んではいるけれど、今、目の前にあるものへの集中が、今ひとつ弱くなっているのが、明らかに感じられる。


そんな気配を感じ取られたかどうかは分からないけれど、意識を入れ替えて稽古に望まねばと思う。

でなければ、稽古に来てくれる人たちにも申し訳けない。

昨日、今日は、特に気持ちが外へ向けて発散できていなかったと感じる。


一通りの動きの後、今回も背伸運動から。

受けは上体の反らしと柔らかさを、取りは、手の指を張り、朝顔にして中心に構え、重心の落とし込みと深い膝の曲げ落とし。

下半身をしっかりと安定させ中心を保つ、まさに上虚下実の下実の部分。


正面打ちに変えて二教。

合わせ打ちから返して、二教の取り。 接点を切らずに繋いだ状態で手首を取る。 裏技での取りは、「遊び」のある緩い繋ぎから、手首を肩に当てた状態で相手が戻ってくるのを待って合わせるように関節の極め。

最後の押さえでは、相手の肩を両膝でしっかりと挟んで押さえること。


同じ正面打ちから四方投げへ。

捌きは相半身から送り足飛び込みで相手の打ちを巻き落とす捌き。 この捌きは逆半身に変えれば、横面の捌きとほぼ同様の動きでもある。

巻き落としで中心から振りかぶり、転身して切り落とし、裏技は相手背面へ踏み込んで入身転換から転身、これも横面打ちと同様の動き。


NP.1 肩取りに変えて、入身投げ。

しっかりと取らせたところから、踏み込んで当て身を入れる型の動き、取りに来た腕を上から払っての流れでの動き、二つの動きを随意で動く。

技としての本来の動きは流れでの動きであり、取らせたことろからの型の動きは技の動きを学ぶためのものと考える。 力の流れとダイナミズム、これが本来の合気道の技のありかただと思う。


月曜と同様、参考までに上段突きを捌いての入身投げ、このときの動きは交差取りと同じ動きとなる。

言い換えれば、交差取りは突きに対する型の動きでもある。


たっぷりと動いたので、ペースを落とす意味合いも含めて、肩取りからの肘極め。

掴まれた肩側斜め前方へやや沈みながら踏み込んで、対角の手で相手手首を取り、掴まれている側の腕を上から大きく巻くようにして相手の腕を抱きこんで、肘を極める。

最初はなかなか極まらなかった腕も、要所を掴めば簡単に極まるようになる。

関節を極めるような「痛い系の技」は、不思議と受けと取りともに嬉々として稽古する不思議。


もう一型、片手取りからの小手返し。

踏み込んで掴まれた手を切る動きは入身投げの捌きと同様。そこから転換して、相手の手首を取って導き、体を開いて小手返し。 最後の返しは体を開くので半身となる。

小手返しは投げ押さえ技なので、最後は相手の肩を極めて両膝で挟み二教の極めで終えること。

座技呼吸法で終了。


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理工大 合気道 スタッフクラス

全員が予備知識と経験ゼロから始まったこのクラス、身体と感覚を作ることから、基本の技を流れるようにできるところまでを、当面の目標として進めている。


準備運動、受身、膝行といつもの流れから稽古へ入る。

受身、膝行は、ともに問題なく動けるようになっているので、このところ他の稽古で行っている背伸運動をこのクラスでも行ってみた。


まずは、入りの位置関係が掴めず、少し苦労したものの何とか位置関係を掴み、相手を反らせるとこまで進んだ。

そこから、上体の直立を保ちながら膝を深く曲げつつ自分の中心を落としてゆく。 膝上の筋肉に負担がかかるので、けっこうきついという反応が返ってきた。


下半身のスタンスをしっかりと決め、ゆっくりと中心を落とす。 スタンスを決めることが分かると、ふらつかず、中心を落として行く事ができるようになる。 足の位置や膝の曲がってゆく様子を見せたりしながら、気付きと感覚として掴んでもらうのを待つ。

椅子の生活がほとんどのせいか、香港の人たちは下半身がいくぶん弱いようにも感じる。 「上虚下実」を実践するためにも、良い運動だと思う。


片手取りに変えて、同じ捌きから四方投げ。

全体の動きは覚えたものの、まだ位置関係、相手の手の内の外で勝負することなどは、身についていない。

その辺を修正しながら、動いてみた。

一部、逆に悪くなってしまったケースもあると感じたけれど、それは進歩のステップとして、次回に繋げてゆこうと思う。 たとえ一時的に悪くなったとしても、不満足な状態で留まっているよりは断然良いこと。


捌きから入るか、技から入るか、悩んだ末に技から入ることにした小手返し。

横に並んで二人が立ったところから、となりにある手を前から取り、相手前面へ一歩踏み込んで、体を開いて小手返し。 まずは、ここから入ってみた。


手首の取りと手の返し、そして倒れる相手。 予想どおり、ここのメンバーは嬉々として新しい動きを動いてくれた。 踏み込んで体を開く、入身転換の動きにも慣れてきたので、流れは予想以上にスムース。

それでは、ということで、正面打ちからの捌きで小手返しに入ることにした。


合わせ打ちに出て、相手背面へ入身転換、同時にもう一方の手で相手の正面打ちを叩き落とす。 落とした手を滑らせて相手の手首を取って、相手前へ踏み込んで小手返し。

捌きの動きもすんなりと入れ、捌き~技へと上手く繋がった。 流れのある動きとして、いい感じて出来るようになったと感じる。


もう一型は、受身の稽古も兼ねての片手取り呼吸投げ。

ゆっくりと入ったつもりでも、次第にスピードと力強さが加わってくる。 汗が吹き出るくらいに動いた後、座技呼吸法で終了。


Dogi 五月は試験月の関係で、ジムナスティックのほとんどのスペースが試験場として使われるため、場所が取れず稽古は無し。

時間の都合がつけば、水曜、土曜の道友会の稽古に来てくれるよう伝え、今月の稽古を終了。

月曜日の稽古 (Home Coming)

在住時に、自分の月曜日の稽古に欠かさず出てくれていたオランダ人のIさんが、久々に稽古にやってきた。

現在は仁川にある大学でIT関連の教鞭を取るIさん、今回は、HK 城市大学で開催のシンポジウムに参加のため香港を訪れると聞いていた。


Iris.NP 土曜日に電話があり、このシンポジウムに仙台から参加しているスペイン人のM氏に稽古の事を話したところ、ぜひとも稽古に参加したいと言っているのだけれど、道着を持参していないとのこと。

サイズを聞くと、自分と同じくらいだというので、自分の道着をお貸しすることにした。


6時過ぎに北角スポーツセンターへ着くと、両氏がすでにチェンジング ルーム前のホールで待っていた。

再会を喜び、両氏と挨拶、「それでは、後は道場で」ということで、チェンジング ルームへ向かった。


通常の手順を踏んだ後、稽古は背伸運動から。

この日は、特に、相手を反らせてから、ゆっくりと膝を折りながら中心を落としてゆくようにして行ってみた。

上体を真っ直ぐに保ちながら、ゆっくりと中心を落としてゆく運動は、背筋と膝にも負荷がかかり、なかなか良い運動になると思う。


そのままの流れで、片手取りに変えて四方投げ。

しっかりと転身して、相手の腕を畳んで、真下へ切り下ろす。

裏技での踏み込みの深さと、振りかぶる手が自分の視界から消えないこと、踏み込みが深すぎれば窮屈に、振りかぶりが頭上を越えれば、崩されている。


正面打ちに変えて二教。

返した後の手首の取りは、接点を切らず、大きく円を描く感覚で取る。

この手首の取りは、モデルにさせていただいている師範がいる。 二教のときは、この師範の動きをイメージしている。

他の技のときも、手はほとんどいつも「朝顔」の形、合気道界のレジェンドでもあるビッグネーム。 幸運にも何度か直接手を取らせていただいてご指導をいただいている。


肩取りに変えて入身投げ。

初級者はしっかりと肩を取らせたところから、当て身を入れる型の動き、それ以外のメンバーは、取りにくる腕を掃っての流れでの動き。

型の動きは稽古法、流れでの動きは本来の技の動きと、自分は受け取っている。


肩取りの動きなので、上から掃う。

たとえば、これが顔面への上段突きであれば、下から大きく掃う上段受けの動きに変わる。

この腕の使いは、交差取りと同じ動き、言い換えれば交差取りは、突きへの対応の止まったところからの動きとなる。


回りながら、一部の稽古生と上段突きへの対応の動きを動いてみた。 「やってみていい?」の質問には、もちろん「イエス」、本来の型の動きからは外れるけれど、自由稽古として動いてみるのは良いことと思う。

武術はイマジネーション、型の動きから何を学ぶかは、学ぶ人次第でもある。


息が上がったところで、ペースを落とす意味合いも含めて、片手取り内回転からの三教。

立ち位置と足の運びを、ちょっと細かく、口うるさく動いてみた。


諸手取りからの呼吸投げ。

まずは、ゆっくりと大きく腕を使い、相手を転がすような投げから。

後は、なりゆきにまかせてスピードアップ。 場所が無いので、かかり稽古に変えた。


暫く前方へ投げた後、同じ諸手から後方への呼吸投げ。

腕の力は抜き、中心からピッチさせるような感覚で相手を後方へ振る、相手が流れた後は、腕を下からしゃくるように使って後方への投げ。


かかり稽古で暫く動いたあと、最後の仕上げとして、諸手取り二人掛けでの後方への呼吸投げ。

二人を掛けると、動きと力が自分の中心からであることが実感として感じられると思う。

座技呼吸法と背伸運動で終了。


Iris,NP1 仙台で稽古しているというM氏、受身での残心、稽古への取り組み、そして、使った道着を返しにきたときの態度から、稽古されている道場の素晴らしさが伝わってくる。


「けっこう、厳しく注意されていました」と語るけれど、最終的には氏のためになること、多少、口うるさいと思われても、せねばならないことと、自分も襟を正す思いがした。


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土曜日の稽古

まだ十分に朝の気配が残る午前10時前、深水歩の露天街も目を覚ましているのは、まだほんの一部分。

エレヴェーターホールに入ると、H君、M君の両氏が待っていた。

雑談をしながら、稽古場所のある6階へ上がり、チェンジング ルームへ行き、着替えを開始。


着替えを終え、道場へ入るとMさんがすでに畳を詰めている。

聞くと、時間を間違えて一時間早く来ていたとのこと。 以前には、曜日を間違えた人も居たけれど、時に、このような勘違いもある。


準備運動の後、ビギナーの動きを直しながら、受身と膝行。

午前中の稽古なので、まずは身体ならしに背伸運動から。

両手取りから、ゆっくりと四方投げの動きで、受け手を反らせ背中を伸ばす。 取りは、膝を緩めて十分に重心を落とし込む。


身体が解れたところで、同じ両手取りから四方投げ。

表の入りは相手の中心を浮かせるように真っ直ぐに入る、裏は中心をしっかりと落とした転換。 背伸運動と同様に十分に体を転身させて切り落とし。


Ikkyou,kaeshi 両手取りからもうひと型、腕押さえの一教。

後ろ足から踏み込んで、裏拳の当て、踏みか替えての崩しでは、重心を落とすと同時に、掴ませている腕を後方に伸ばしての崩し。 このとき上体が前傾しないこと。

手首を取って、表裏の崩しから押さえへ。


裏拳や掌底での当ての練習は、稽古では行わないけれど、意識があれば、一人稽古でも行って上達して欲しい。 腰の入った裏拳や掌底は、実のところなかなかの威力がある。

型として流してしまうか、当て身として取り組んでみるか、意識一つで大きく変わる。


座り技に変えて、正面打ち二教。

合わせ打ちに出て崩し、手首を取って二教の表裏。 返してからの手首の取りは、直接的に取りに行くのではなく、接点を切らさずに大きな円を描くような感じで取ると見栄えも良く有効かと思う。

裏技での極めは、肘が浮かないように脇を締めて、自分の中心を相手に当てるような感覚で、相手の関節を極める。


立ち技に戻って、正面打ち入身投げ。

合わせ、入り、転身から転換、そして腕の振り下ろし。

出から、残心までが一本の線上で完結する。


同じ正面打ちから小手返し。

相手の打ち込みに合わせて出て転換、上から叩き落とした手を滑らせるように使い手首を取り、踏み込んで表、前に振リ出すように相手を泳がせて転換して裏技への入り。

小手返しは投げ押さえ技なので、最低でも最後の一本は固めて終わりにしたい。


体捌きと崩しを確認しながらのゆっくりとした捌きでの回転投げの後、かかり稽古で勢い良く回転投げを動いて、座技呼吸法で終了。


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Spiritual gift

ASEANF Aikido Gatheringの会場となったホテルにチェックインして間もなく、エレヴェータホールでオークランド合気会 ロッソ フェルナンデス先生と鉢合わせした。


長いお付き合いをいただいている同氏は、現在、オークランド合気会を主宰され、オセアニア合気道界の重鎮でもあるけれど、以前と変わらずの友人づきあいを続けてくれている。


挨拶を交わした後、「Guy-san, I have a small gift for you-ne. Small but bit expencive-ne.」と話し、稽古後のディナーで手渡されたのが、ニュージーランド、マオリ族伝統の聖なる石、「ブルーストーン」(グリーンストーン)。

マオリの人たちには、この石は特別な意味を持ち、スピリチュアルなものとして身に付けるとのこと。


自分が頂戴したのは、「KURU」という形のもので、「高貴」を表し、マオリの中でも高貴な人々が付けていたものとのこと。 同時に、「悪」を退けるものだという。


帰宅して家内に話すと、「それは、縁有ってのこと、すぐに身に付けたほうがいい」と言うので、一晩、自宅の神棚風のところへ上げて、身に付けることにした。

確かに、このところ運気が低迷しているような感があったのだけれど、効果覿面。

さっそく嬉しいニュースが飛び込んできた。


Bluestone マオリのスピリチュアル ストーン。

何より、気に掛けてくれ、送ってくれた友人が居ることが嬉しい。


そして、本来、この石は人から送られて身に付けるるものだという。


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