土曜日の稽古 | 神ながらの道

土曜日の稽古

ブッキングの都合で今月も午前中の稽古。

時間が早くなったので、出足がどうかなとの懸念に反して、稽古生は皆、早めに来て開始前には整列が出来ている。

新しい稽古生も加わり、道場にも活気が溢れている。 身体の感覚の異なる経験者の参加は、これまでの稽古生にも相手の幅が広がり、大きなプラスとなっていると感じる。


準備運動、受身、膝行といつもの流れの後、今回も背伸運動から。

仕事の関係で水曜の稽古には参加しづらいメンバーもいる、中心を保ち、膝を折り重心を落としてゆくこの運動をメンバー全員に経験して欲しいと考えていた。


道場に活気が感じられていたので、最初から飛ばしてゆこうと思い、正面打ち入身投げ。

説明は無し、稽古生全員と表裏の四本を動いて見取りとして、見たまま、感じたままで動いてもらった。

一部の稽古生の入身の入り、腕の振りを僅かに修正しただけで、とにかく動く。

稽古の基本は、やはり、「能書きを言わず、黙って稽古すること」。

動いて身体に覚えさせること以上の稽古はない。


交差取りに変えて四方投げ。

これも同様に全員と当たって見取り、先の入身投げと同様に、見たまま、感じたままで動いてもらった。

全員と当たって感じたのは、やはりまだ相手の体質、動きによってぶれがあるということ。

投げに入るタイミングも人によって異なり、タイミングを外すことがまだまだある。

腕のたたみから投げへ、このタイミングを再度稽古を通じて計ってみたいと思う。


同じ交差取りから一教。

取らせた手を僅かに中心を使って導き、相手を前方へ崩して、手首を立てて振りかぶり。

前方へ僅かに抜くことで、相手の力は前方へ抜け、無力化する。

振りかぶり、相手の腕を反した後は、相手と当たらない方向へ導いて、畳上への崩しと押さえ。

反しから押さえの流れを練るには、正面打ちからより良いのではとも思う。


座技肩取りに変えて二教。

踏み込んで当て身、踏み変えて崩しは立ち技と同様。 この動きを膝行くで行う。

肩を掴ませている腕を後方へ伸ばすことで、相手はより大きく崩れる。 反しは掴んだ手首を肩につけたまま中心から押し返す。

裏技は、体幹を螺旋状にうねらすように使い、相手が戻ってきたタイミングで当てて、腕の極め。

そのまま肘を自分の中心に巻き落とすように押さえても良し、肩から離して、通常の転換で崩して押さえても良し、いずれにしても最後は、相手の肩をしっかり両膝で挟んで、二教の極め。


Nage.finish 体の出し入れで決める技。

まずは出す方の技で、横面打ちを押さえる捌きからの天地投げ。


相手の横面を飛び込んで抑える、一般に押さえ技へと繋げる捌き、相手の上体が大きく傾いて崩れれば、そこから後ろ脚を踏み込みながら、上から天の手の使いで腕を被せて天地投げ。

押さえた腕を一瞬緩めて、相手の戻るタイミングで上の手を当てるように被せてもいい。


続いては抜くほうの技で、相手の打ち込みに合わせて、相手の脇へ腕を差し入れ入身転換、自分を消し、相手の力をスルーすることで相手を前方に転がす呼吸投げ。

当たる技と抜く技、体の出し入れで決める対照的な動きのニ型。

時間が迫り、急ぎ足での座技呼吸法で終了。