外国の薄暗いアパートの一室でウンウン唸っていた間抜けな日本人は驚異的な回復を見せる。
あ?そりゃ、俺の事だよ!!
とにかく元気になった俺は外出届をブラザー達に願い出る。
向かった先はヒンドゥー教徒の聖地「バトゥ・ケイブ」。
嫌味な程、巨大なシヴァ神を見上げながら蛇のように長い階段を一段ずつ上がっていく。
この場所は年に一回東南アジア中から熱狂的信者が集まって祭りが開かれる。
僕もタイのプーケットの本屋で偶然祭りの写真が掲載された雑誌を読んだが、一人だったのにも関わらず思いっきり吹いちまった。。
日本人には理解出来ねぇ、とにかくヤベェんだ。
皆、串刺しにされたりフックで引っ張られたり最悪の光景だった。
頂上に着くと吹き抜け天井のように洞窟の中にポッカリと穴が開いている。
この洞窟にはとても神秘的なオーラが漂っていやがる。
インド人が多いのは当たり前といやぁ、当たり前か。
他民族国家の側面を見せるマレーシア。
きっと様々な諸問題を抱えているに違いない。
帰りもなかなかの絶景じゃねぇか。
K.Lの街並みが一望出来る場所に造らせた遺跡。
マレーシアにインドの象徴的な建造物がある事に俺は疑問を抱かずにはいられなかったが、ブラザー達にはそんな事聞けるはずがなかった。
よ~、ブラザー?世界ってのはとても不思議だよな・・・。
??
不思議がるサイフー達。
その一言だけじゃ解んねぇよな!?
別にいいよ、解んなくて。。
そのあと、僕達は昼下がりのK.L市内をドライブ。
途中、路肩に車を停車して食べたマレー流のかき氷「アイ・バトゥ・チャンポー」は遠く離れた日本を思い出させてくれた。
やってくれるぜ・・・(泣)
ちなみにコイツぁ、マレースラングで言わせりゃ「A.B.C.」つうんだけどな。
つまり頭文字からそれぞれ一文字ずつとって付けられた名称なんだけど、なんかコッチの方がカッケーな。
独特のトッピングだったけどなかなかイケるやんけ。
茹であがった体温もコレ食ったら一気にクールダウンだ。
その後、チャイナ・タウンへ移動。
気がつくと結構な時間帯になっていた。
チャイナ・タウンは独特のフレーバーが漂い、住む人間も閉鎖的というか、危険な感じが漂っている。
事実、ブラザー達も深夜のタウンではスリや強盗には十分気をつけろとの事だった。
ビビらしてんじゃねぇ~よ。
細い路地の両サイドには人が一人通るのが精一杯な感じで妖しい露店が群雄割拠している。
俺がそこを通るたびに両サイドから汚い客引きの手が次々と伸びてくる。
離しやがれ!!クソ野郎ども!!
前からも何処の国の人間だか解らないほど、人の塊が押し寄せてくる。
当初、俺はこのエリア近くの安宿に泊まる予定をしていたが来なくて正解だったぜ・・・。。
ちっ!このガイドブック、話になんねぇよ。全然ダメやんけ。
僕達三人はいったん地元に帰る事にしたんだけど、中華系マレー人の目が妙に濁った様に見えたのは偏見なのか!?
いいや、そんなんじゃねぇ、確かに奴らの伸ばす手は俺のサブバックを狙った手もあった。
しかも被害は無かったが俺のサブバックのファスナーに付けてある南京錠が一個はずされていた。。
罵声が飛んできた時もあった。
厳格なイスラム教徒の振る舞い方とは一味違う。
アイツら、俺をナメやがったな・・・。
マザーファッカー!!
ようし今夜はこの場所のクラブでガンガンに踊ってやるぜぇ。
つづく