☆数字のまやかし!!2000万円ってホント!? | ☆同窓生の窓☆西一之江小&松江五中

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数字のまやかし☆投資パンフレット・定番手法!?
ここのところ、「2000万円」が、
どうのと問題になっています・・・。
こういった数字を使うのは、
証券会社や業者などが、
使うのと同じ手口です!!
大きな数字でお客を驚かせておいて、
動揺に乗じて投資商品を、
買わせようとするようなものです。
政府はとかく自分に、
都合のいいような数字を挙げてきます。
いい加減な統計ばかりであったことの、
発覚が続いていますね・・・。
政府や行政は、
まるで証券会社の営業マンです・・・。
投資の勧誘パンフレットの、
定番手法と同じで、使い古された
質の悪い勧誘資料そのままといえます。
3000万円を株で損したという人が、
テレビに出ていましたが、
お金のある人は、また取り戻せる、
機会もあるのかもしれませんけど、
そうじゃない人は、
どうするんでしょうね。。。
 
 
☆デタラメな計算
しかも、
一番問題なのは、
この収入と支出には直接的な関連はなく、
単純に両者を、
差し引きできる数字ではない
のです。
例えば、支出には、
収入に含まれていない、
預金等からの支出があり、
収入と支出の数値を、
いっしょに扱うべきではありません。
いくら単純計算といっても、
次元の違う数字を、
一緒くたにして説得しようとするのは、
相手をバカにしていますし、
デタラメで、
ただの横暴としかいえません・・・。
  
もし、
その収支を比較するとすれば、
読み方が違ってきます・・・。
これは「5万円不足する」、
と読むのではありません。
その5万円は、
預金を持っている人が支出していて、
預金を持っていない人は、
支出していない
のです!!
預金を持っていない人は、
余計な支出をしていないことになります。

ですから「不足」にはならないのです。
都合のいい読み方で、
人を欺くような驚異を与えるのは、
許されることではありません。。。
 
 
☆投資で解決できる!?
今回の「2000万円」の報告書や、
金融庁の試算などでは、
年金だけでは生活できないので、
投資などで資産運用をして、
『自助』が必要だといっていますが、
それでは投資等をすることで、
解決できるのでしょうか・・・?
 
株等の投資で、
損をしている人が半数近くもいます!!!
ちょっとから、
そこそこ儲けている人が約4割、
残りの1割位の人が、
それなりに儲けているに過ぎません。
つまり、
半数近くの人が、
儲けがなく損失
を出しています。
いわれるように投資し、
もし損失を生じたら、
その穴埋めは、
どうしろというのでしょうか・・・?
半数近くの人が損失を出すというのに、
安易に勧められるのでしょうか。
誰も責任を取ってくれません。
どうせ、
『自己責任』で片づけるのでしょう。。。
 
 
☆平均と偏りや異常値
今回の「2000万円」問題でも、
『平均』が使われ、
いろいろな指標としても、
多く『平均』が使われています。
『平均』と聞くと、
『一般的』と思ってしまいがちです。
しかし、
そこには大きな落し穴があるのです。。。
 
データの特徴を表したものを、
代表値』と呼び、
平均値、中央値、最頻値などで表します。
中央値というのは、
データがn個あったら、
(n÷2)番目の数値になります。
全体の中央にある数値ということです。
最頻値というのは、
頻度の多い数値で、
一般的には分布の多いデータ帯を、
示しています。
バラツキが多いと、
いくつも最頻値がある場合もあります。
 
数値の分布が、
中央が多くなっていて、左右対称の、
『山状』や『ベル型』になっているのを、
正規分布』といいます。
正規分布の場合、
平均値、中央値、最頻値は、
同じ値になります。
 
平均』というのは、
小学校で習ったもので、
算術平均』ともいい、
普通の計算方法です・・・。
身長や体重、テストの点数、
その他さまざまな数値や量の、
平均を計算したことがあると思います。
すべての数値の合計を、
人数等の数で割るものです。
つまり、
総和を総数で割った値になります。
 
しかし、
身長などの一般的な数値の分布のように、
中央が多くなっている『山なり』で、
正規分布に近ければいいのですが、
山が中央からひどくズレている、
『偏り』があったり、
とんでもない数値の、
『異常値』や『外れ値』があると、
平均値が最も多いデータ帯にはならず、
平均という感じではなくなり、
特異な感じになってしまいます。。。
 
そういう場合、
とんでもない数値を、
除外して計算することもあります。
例えば、
最大値と最小値の辺りは、
『異常値』として除外し計算したほうが、
実状に近くなります・・・。
 
例を挙げてみますと・・・。
6人の年収が、
100、150、200、300、400、700万円、
とすると、
100+150+200+300+400+700=1850
1850÷6=308.33万円
まあ、こんなものかと思います・・・。
ところが、
一人でも高額所得者がいると、
100、150、200、300、400、3000万円、
で、
100+150+200+300+400+3000=4150
4150÷6=691.67万円
えっ、そんなに!
という感じになってしまいます。
同じ平均といっても、
わずかでも高額者がいると、
そうなってしまいます・・・。
 
実際のデータでも、
2016年の年間所得のグラフを、
見ていただければわかりますが、
最も多い『最頻値』が250万円前後。
100万円台から300万円台の人が、
6割以上占めています・・・。

『中央値』で400万円ちょっと、
『平均値』は500万円を越えていて、
『最頻値』の倍
になっています!!!
 
今回の、
「2000万円」云々というのも、
まず平均値が、
庶民感覚とズレています・・・。
預金残高の平均なども、
よく数値として挙げられますが、
大富豪から大貧民までピンキリで、
最大値と最小値の辺りは、
『異常値』ともいえます。
とりわけ最大値のほうは、
平均値を大きく引き上げています。
ごくわずかな人達の値が、
平均値を、
これだけ引き上げてしまうというのは、
どれだけ『格差』が、
大きいかということです。。。
 
また、
借金や負債等は、
『マイナスの預金』ともいえますが、
今回のように、
預金だけの平均になっている場合は、
偏った数値になっているといえます。
預金のない人や、
借金のある人は含まれていないのです。
プラス側に大きく偏った数値といえます。
客観的、
総合的に考察された数字ではないのです。
 
安易に、
『平均値』を使うべきではありません。
正規分布に近ければいいのですが、
偏りやバラツキが大きい場合は、
『平均値』を使うべきではありません!!

 
 
☆低年金者と生活保護
「2000万円」云々という例では、
月の収入が約21万円に対し
支出が約26万円で、
差し引き約5万円。
それが数十年で、
2000万円ということ・・・。
まずはこの月収と支出とも、
実状を反映するものではなく、
高額者の数値に、
引っぱり上げられた数値です。
 
この収入のほうはほとんど年金額ですが、
一般的な年金受給額の平均月額は、
厚生年金14万7千円、
国民年金は5万5千円。
夫婦でも111,230円ですが、
これも平均なのでもっと下の人も多く、
『低年金者』が、
970万人もいるといわれています。
さらには無収入や、
借金・負債を抱えている人も、
大勢います・・・。
低年金の人の受給額より、
『生活保護』の受給額のほうが、
多いということで、
『生活保護』を受ける人も多くなり、
『最後の受け皿』に、
なっているようです・・・。
最近では、持ち家でも状況によって、
生活保護を受けられるようです。
生活保護を受ける資格や条件は、
厳しい面もあり、
デメリットもありますが、
最後の逃げ道になるようです。。。
 
支出も一般的には、
例のようには多くはありませんし、
そこには不明瞭な支出も、
多く含まれているようです。
普通、収入に見合った支出で、
生活しているわけで、
安価なものを食し、
節約、倹約をして、
生きていってるわけです・・・。
 
 
☆不安定な時代へ・・・
年金の支払総額は増える一方、
受給できる額は減っていきますし、
受給開始年齢は、
引き上げられていきます・・・。
若い人は将来、
まともに年金をもらえるか、
不信に陥っています。
年金に頼ろうとする人が、
少なくなっているというより、
頼れなくなっています・・・。
それで年金の保険料を支払わない人が、
増加しています・・・。
それ以前に、
若い人は非正規雇用で収入が少なく、
安定していないため、
生活でいっぱいで、それどころでなく、
年金の保険料を払えない人も、
たくさんいます・・・。
 
間もなく受給開始年齢は引き上げられ、
68歳にならないと、
受給できなくなるようです。
平均寿命はかなり高くなっていますが、
それもあくまでも平均で、
ほぼ半数の人は、
それより早く亡くなっています。
早い人は50代、
60代から亡くなっています。
私の周りでも、
60代で亡くなった人がたくさんいます。
年金をもらう前に、
亡くなっている人も多いです・・・。
 
ボーナスも、正社員なら、
貯蓄や投資に回せるかもしれませんが、
非正規雇用だとほとんど無く、
そんな余裕はありません・・・。
 
人手が足りないと叫ばれる昨今ですが、
『就職氷河期』の世代の人は、
370万人が非正規雇用、
30万人が未だに完全失業
で、
就職できていないという現実があります。
まさに、
「取り残された」という感じです・・・。
一度レールを外れると、
レールに戻ることは難しいのです・・・。
一方で失業率が低くなり、
求人倍率や就職率が、
上がっているのを強調していますが、
その数字にも裏がありますし、
他方ではそういった、
『置き去り』や『取り残された』人達が、
多くいることに不信を募らせます・・・。
 
退職金もあてになりません・・・。
非正規雇用が高齢まで続けば、
退職金なんてあり得ません。
『終身雇用』が崩れてきている以上、
中途入社ばかりになり、
退職金は出ても低くなり、
あてにならなくなります・・・。
『終身雇用』が崩れて、
非正規雇用が増え就労が流動的になり、
企業の内部留保が増えるばかりで、
賃金に反映されず、
格差ばかりが広がっていきます・・・。
 
2020年東京オリンピックが終わると、
人も物も余り、
成果が上がらないアベノミクスのツケで、
不況になる可能性があります・・・。
これまで株が下がらないのは、
アベノミクスのお陰という人もいますが、
世界の株はアメリカの株に引っ張られ、
日本の株も例外ではありません。
アメリカの株に連動して上下しています。
しかも、
何年経ってもデフレを脱却できず、
国債や日本株を大量に買い溜めして、
日銀の金融政策が破綻をきたすと、
さらに日本経済は、
大きな打撃を受ける可能性があります。
目先の華やかさの陰に、
不安定要素ばかりが、
横たわっているようです。。。
 
 
☆預貯金と借金の現実
不安定な時代を示すものとして、
預貯金などの、
金融資産に関する数字があります。
 
「金融資産がゼロ」の割合は、
20歳代32.2%、
30歳代17.5%、
40歳代22.6%、
50歳代17.4%、
60歳代22%、
70歳以上28.6%、
となり、
金融資産を持っていない人が、
かなりいることがわかります・・・。
二人以上の世帯調査ということですので、
一人暮らしの人は、
含まれていないことになります。
一人暮らしの人は、
もっと金融資産など無いでしょうから、
実態は、
もっとひどい数字になるかと思います。
 
高齢者は、
貯金無しが約3割、
2000万円以上が2割、
間の、ほとんど無い人から、
そこそこ有る人までが半数になります。
貯蓄の平均は2300万円以上とか、
2500万円とかいわれています。
が、借金などの、
マイナスの金額は含まれていません。
お金を持っている人だけの数字、
ということです・・・。
60歳の人へのアンケートの結果では、
住宅ローンや学費ローンが残っていて、
貯金どころかマイナスで、
借金がある還暦夫婦も多くいます・・・。
65歳以上の持ち家率は、
なんと80%を超えていて、
住宅ローンも、
残っていることがうかがえます。。。
 
一方で、
タンス預金は43兆円を超えている、
という話もありますが、
ホントでしょうか・・・?
預金もできないほど、
生活が苦しい人も多いことを考えると、
一部の資産家が、
数字を引き上げているとしか思えません。
それにしてもすごい数字ですね。。。
 
70歳以上の金融資産保有額では、
平均は1780万円。
中央値は700万円。
という数字もあります。
平均の1780万円は、
一般からかけ離れていますね。
中央値の700万円だと、
そういう人もいるかな、
という感じになります・・・。
  
 
☆身の丈に合った生活・・・
ファイナンシャル・プランナーFP、
の人達も、
多くこういうまやかし的な数字を、
いかにも標準かのように使っています。
『顧客第一の精神』がFPの使命で、
素人のための相談役でもあるのに、
誰のための相談役か、
わからなくなっています・・・。
一般的にFPは、
自分に関係のある企業などに肩入れし、
バック・マージンを得たりし、
顧客の不利益になることも多く、
何を信じていいか、
わからなくなります。。。
 
収入が限られている私達にとって、
将来のための貯蓄をするというのは、
非常に大変なことです・・・。
まずは収入に見合った支出で、
生活をすることしかありません。
それも大変かもしれませんが、
あとは不足が生じたらどうするかです。
一時的な借金をするか、
生活保護に頼るか、
何とか、
生きていかなければなりません。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
☆☆☆<ご連絡ください>☆☆☆

↑松浦稔(1952年7月7日生)↑
 
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関係のあるかたや、
何かご存知のかたご連絡ください♪
 
特に同じ学年のかたなら、
とても嬉しいですが、
学年・年齢は違っても、
同じ学校、
西一之江小、
松江5中 に関係のあるかた、
是非、ご連絡ください♪

 
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