ATMって通常、1回の送金限度額があると思うのだが、
キャッシュコーナーで
「これ以上の送金が出来ないみたい」と
スマホで話している80代くらいの
ばあちゃんがいる。
預金はあるのだが送金できなくて悩んでいる。
振り込め詐欺なのか。
ただ、本気で大きな買い物をして
ATMでは限度額超えて払えないパターンもあるので一概に振り込め詐欺かとは判断つかないわけ。
スマホの通話相手がごねているのは見ていて伝わってくる。
ATMで通話していたら
振り込め詐欺かと声をかけて。
なんて警察も銀行も言うが
実際、その場に居合わせてみると聞きにくい。
あまり関わりたくないがどうしたもんかなぁ。と思った。
銀行のATMって機械のとなりに
銀行員に直通で連絡できる電話があるじゃないですか。
操作がわからんときに教えてくれたりするやつ。
実際はトラブル以外にも目の不自由な方が操作するためにあるらしい。
あまりばあちゃんの近くに寄りすぎると
暗証番号を見てる!と誤解されたらイヤなので
少し離れた場所から
「操作方法がわからないようでしたら、となりの受話器でオペレーターに聞いてみては」
というと
「わかった」と連絡する。
銀行のオペレーターと話している間、
スマホの相手は「どうした!」と騒いでいる声が漏れてくる。
オペレーターに
なんとかして
✕✕万円を今日中に振り込まないとならない。とかなり高額な話をして
ガチ勢の振り込め詐欺なのか。と様子を見ていた。
オペレーターに限度額以上はATMでは送金できない。と言われたのか、受話器を切る。
スマホの相手に
やっぱりだめみたいだ。と言うと、
他の銀行も併せて今日中に振り込んで。というようなやり取りをしている。
ばあちゃんが騙されているのか否か
判断つきかねるが
もういいや、聞いてみよう。とばあちゃんに
「今日中に色んな口座からかき集めて
送金しないとならないほど早急なんですか。」
「息子が急いでるって」
振り込め詐欺の定番来た。
ニュースでよくある例をそのまま再現されている感。
「息子さんはいつもお母さんに大金を送らせているんですか」
「そうだ」
ただのバカ息子説、浮上。
念のため、聞いてみた。
「すいません、スマホの相手は息子さんご本人で間違いないのですか」
「振り込め詐欺じゃないよ」
80代くらいの母親に
金の無心をするバカ息子確定。
何十年、親のすねをかじる気なんだ。