情報が錯綜する②不登校と内申操作の申し出 | 結婚生活のリアル。子育て世代取扱説明書

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1女2男の3人育児に奮闘中!
我が家はステップファミリー。見栄なんかいらない。
育児、ママ友、親戚付き合い、夫婦のこと等、子育て世代が避けては通れぬ問題にリアリティー溢れる痛快な切り口で言及。
試行錯誤しながら、前向きに生きていきたい!


監視は警備員だけではなく、移動教室があると複数体制で入れ替わり、職員が空き教室を見張った。

それでもこつ然となくなる。
体育で体操着に着替えたあとに私服がなくなる。

定規や、鉛筆、様々な文具が消える。

プールバックの中からタオルだけがなくなり、他の教室で発見される。


最初は
「消えたものは二度と出てこない」と一貫していたが、

三階の教室から、他の階の家庭科室、図工室、なんなら校庭などで消えたものが出てくるようになる。
他の学年の子の机から出てきたこともある。

わずか数分、人の目が離れた時に消える。
警備員がずっと見ていると言っても、子どもたちへの配慮もあり、一分一秒、離れず。というわけでもないらしい。


これを学校から聞かされ、
わずか数分で、ものが消え、
離れた場所に隠す。
そんなことがありえるのか。という疑問しかない。


ものを取られたと気づいた時点で騒ぎになり、
その日のうちや、数日以内に
ほかの学年の子やクラスメイトが「どこどこに落ちていた」と届けに来る。

クラス以外に他学年へも疑いの目は当然に向けられる。


そして娘が学校に行けない。
と泣くようになった。

リアルタイムにものがなくなるのをこちらは知るわけではないので、
帰宅後に本人や、担任から「今日は何々がなくなった」と聞かされる日々。
申し訳ございません。を連発される。

頭がおかしくなりそうなのは実際あり、
子どもが寝た後に何度泣いたことか。


この時、既に、中学受験を決めていたので
娘の中で、
「学校に行けない。でも休むと内申に響く」との葛藤に泣いた。


私は、むしろ、これ以上学校に行かせる不安の方が強く、行かない選択を望んだが

「内申書」。
これを、塾から強く言われていて娘が泣き叫ぶほど葛藤した。


内申書の欠席日数で、受験を落ちて地元の中学に進学したらそれこそ恐怖でしかないが、
気持ちはもう小学校に行けない。

そのことを校長に話すと
「欠席日数 など、こちらでどうにでもできます」と言われる。

この発言には実際、耳を疑った。

1年間も犯人が見つからず
それによって学校に来られない、
でも内申書を気にして休めないなら

「休みの操作はします。内申なんてどうにでも調整できるので休んでください」とのこと。

ターゲットに定められた娘が行かない方が
学校としても、物がなくなるリスクは減る。
そういう意味なのか、

本心から心配しての発言なのか。

こちらも疑心暗鬼の日々を送る中で
何もかもが疑いしかない。


だが、実際、この件の被害者で
すでに不登校になってしまった子は中学受験をしないので、欠席のカウントはされていたらしい。
(出席簿に欠席記載されてあるだけで、通知表や、地元中学に引き渡す書類のそれはどう扱うのかは知らない) 
結果的に、中学にも一度も行けずとその後を聞いた。


娘が学校にいかなくなり、残されたターゲットの女の子とその親が我が家に来た。

その子は学校にいけないほどではないらしいが、自分だけ狙われるのは怖いから
お願いだから来てくれ。
学校で常に二人でいよう。という相談だった。

「自分は誰かから嫌われているからものをとられる」そう思っていた娘に
この申し出は「私たちは親友になろう」と受け取ったらしく。

…誰もが信用できない中で
この子だけは、違う。と思えることは
娘にとって救いだったのか。


今までほとんど遊び仲間ではなかったこの子が、朝、自宅まで母親と来てくれて
娘と二人で登校するようになった。


 

 

 

 

母として、娘がこれ以上

傷つくのは見たくない一方で

「友達」という存在は娘の支えになるならばと、不安しかない中で送り出す日々が始まる。