「今回はバカモトさんの件もそうですが。
私は店長さんにもかなりの問題点あると思い、上席の方にご同席願った次第です。
バカモトさんの実態を暴くだけでしたらここまでする必要はありません。証拠ありきなので。
育休に入る前の通話も、今回のものも録音データを提供します。
解雇せず、あえて彼を残す。という選択肢もあるかとは思う。生き恥さらしながら仕事して勉強になることもあります。
ただ、社外秘をもらす、販促品を私物化する。ここは社内規定ですので私の知る範疇ではないです。
カスガ店長、あなたに同席いただいた理由ですが。
直接あなたに言ってももみ消されると考え、具体的証拠を事前に拝見して頂き、
本社の方にはお話は通してあります。
ご本人から弁明あるなら願いたい。
【申し訳ございません】の定型文では済まされたくありません。メーカーの信頼、顧客を軽視し欺く行動だと私は思います。
カスガさん、ご自身でお話しください。」
「…いや、出荷後に整備工場でも色々やることが ありまして…。たまたまだと思います…。」
「具体的に」
「あの…ホント、他の方からクレームは来たことはないので…」
「だから」
「走行距離は…ちょっと…」
「私は何件か友人をバカモトさんの前担当さんの時に紹介しています。
前担当が近々異動になると聞き、その後のアフターフォローを考え、とりあえず紹介客2名の成約と引き継ぎはカスガ店長で行ったのは覚えてますよね。
受注生産でしたので、生産工場で完成後、走行テスト。その後、店舗への輸送はカーキャリアで来ます。
現地(生産工場)から新車を走らせてくる話にはなっていませんでした。
この時点で走行テスト等含め30㎞前後の走行距離があっても問題ない。
その後、整備工場でオプション付けたり最終点検でさらに数㎞~加算されるのも承知です。
友人は自宅納車ではなく店舗納車でした。
納車直後、友人の新車を見せて貰っておかしい点があると感じました。
ただ、せっかくの納車を喜ぶ友人に確証なしに水を差す気持ちにはならなかった。
猛烈な不信感はありましたが。
なぜ、納車当日800㎞も走行距離が引き渡しの時点であるのか。
1か月点検は別名、1000キロ点検、30日点検とも呼ばれますよね。どちらか一方に到達する目安で受ける。
納車された時点で走行距離800㎞はさすがにないかと」
「それは…出荷時か…整備工場に聞かないとなんとも…」
「カスガ店長、あなたは関与してないのですね。
ここは本社と言っても自動車メーカーの本社ではない。
地場系ディーラーですからメーカーと契約している、いわばフランチャイズ。(特約店契約を結んでいるが出資は受けない。個人事業主と同じ)
整備工場で700㎞近く何かをしていないのだとしたら、メーカー自体に問いあわせる案件ですが、どちらなのかご説明願います。そのためにいらしていただいたのです」
「…」
「もう1名の友人には走行距離50㎞ほどでの納車を確認済みです。この差をご存知ないとは言わせません」