Aさんはなぜ車の損害をすぐに請求しなかったのか。
示談書には車の損害賠償請求として55万円が記載されている。
もちろん、会社側からは退職金なし。通勤手当の着服を遡及した請求もあり。
通常の住宅ローンの他、自動車ローン、生活費はもちろん
長女を中学受験させるつもりでいたので塾へ正月特訓代の前払いと一気に支払いが来た。
Aさんがボスママの夫の解雇を待った理由は
金利の高さで有名な消費者金融の借り入れをあえてさせなかった。
消費者金融は在籍確認がとれないと借り入れが出来ないため、無職になることの根回しをした。(一部取らない金融機関有)
アルバイト収入があれば借り入れ可能であるが、経歴を伏せボスママの夫が就職する度に示談書を持っていき解雇させる日々。
安定した収入との扱いにはならない。
示談書には支払期限を3ケ月以内に一括払いに設定していた。
当然、勤務先からの通勤手当の着服分は即日返納。車の損害賠償請求支払いは後まわしになるのも算段済み。
ボスママに専業主婦カードローンを借りさせるにしても配偶者が無職のため審査が通らない。
総合支援資金は借り入れ目的が生活費ではないことで該当外。
生命保険の契約者貸し付けは解約払戻金付きに加入していないので除外。
…悲惨すぎる。
残るはヤミ金か、自宅を担保に入れた借り入れ。
返済期限ギリギリになりAさんはボスママの自宅を訪れた。
ヤミ金か不動産担保ローンの2択。
無法地帯のヤミ金か、低金利(1~10%程度)の不動産担保ローン。
期日は2週間後に迫っている。
55万円くらいの借り入れならなんとかなる。と思ったボスママ夫婦は不動産担保を選んだ。
よく調べもせずに金利が低いと言うだけで選ぶ愚かさ。
さらなる地獄へと突き進んでいくこととなる。