登場人物
実母・・・実の母
父・・・昭和6年生まれ 実の父、九州男児、戦前・戦時中・戦後を生きぬいてる人
お母さん・・・大正8年生まれ 育てのお母さん、京都から熊本に嫁いできた
姉・・・17歳年上、育てのお母さんの実子
おばあちゃん・・・父の母、明治生まれ、おばあちゃんも京都の人
先生たちと父の関係は
ものすごく濃かった。
右側がダメだしもらったアジサイ。
最初にわたしが書いた分。
家に持ち帰って書き直したら
エンジンがかかって
花びらを１枚１枚丁寧に書きあげて
再提出したのが左側。
あまりの変化に
実例としてとりあげて
先生方向けの話に使われた。
同級生と甥っ子と。
ここは海の家かな。
あいかわらず
いろんなところに連れて行ってもらってた。
以前も書いたけれど
父は学校の勉強、成績に関して
ものすごく厳しかった。
学年保護者代表みたいな
役員を引き受けていて
学校で父の姿を
ちょくちょくみかけたりしていた。
テストの順位で一喜一憂。
こんな成績では医者になれないぞ。
役員をしているのに恥ずかしい。
そんなことも言われた。
けっして成績が悪い方・・・
ではなかったハズなのだけれど
熊本でトップクラスの高校に行き
医者になった姉と比べられると
わたしの成績では父に認めてもらえなかった。
父を満足させることができなかった。
父に喜んでもらうことができなかった。
父を喜ばせられなかった。
順位が下がろうものなら
口で罵倒される・・・
だけならまだまだ良いほう。
虫のいどころが悪いと
髪の毛をつかまれ
引きづりまわされたり
打たれたり。
お母さんやおばあちゃんにするように
わたしもされるときがあった。
本当に怖くて怖くて
仕方なかった。
でも、どうすることも
できなかった。
おじいちゃんみたいな父の写真写り。
外ではビシッとオシャレでかっこよく。
言い方変えると内弁慶。
家の女、子どもに手をあげる。
最低やん。
ね、お父さん。
いつからか父の機嫌をうかがい
足音が勉強部屋に近づいてくると
身構えてしまっていた。
だけど血の繋がりって凄いね。
そんなお父さんのこと
それでも好きな自分もいた。
豹変しないときは
穏やかで優しくて可愛がってくれた。
わたしはただ大好きなお父さんを
喜ばせたかっただけ。
結果だけでなくて
がんばっている過程も
認めて誉めて欲しかったな。
この頃かな、
長渕剛の曲が好きになった。
「STAY DREAM」の
続く
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