登場人物
実母・・・実の母
父・・・昭和6年生まれ 実の父、九州男児、戦前・戦時中・戦後を生きぬいてる人
お母さん・・・大正8年生まれ 育てのお母さん、京都から熊本に嫁いできた
姉・・・17歳年上、育てのお母さんの実子
おばあちゃん・・・父の母、明治生まれ、おばあちゃんも京都の人
中学生になりました。
写真が見当たらず
卒業アルバムから。
コサージュクラブに入っていたことすら
さっぱり思い出せない。
休み時間は学校中を走り回って
遊んでいたときもあった。
おとなしい子というより
活発にみえる子どもだったんじゃないかなぁ。
甥っ子ともらった犬ランラン。
ぬいぐるみみたい♡
父と犬ダンボ。
ちょっと成長したダンボとランラン。
父と母。
甥っ子とは一緒に住んでいた。
ママチャリの後ろに
子どもを乗せるシートをつけてもらって
後ろに乗っけて散歩に行ったり
どちらかというと可愛がっていたと思う。
だけど
甥っ子というと
忘れられないことがある。
父の妹。
一応、わたしにとっても
叔母になる人がいて
○○ちゃん、○○ちゃん
（姉の下の名前）
って姉のことが大好きで
たまに自分の母に会いがてら
家にやってきていた。
ある日、その叔母がやってきて
姉と姉の子どもにお年玉を渡した。
わたしももらえると期待したら
わたしにはくれなかった。
子どもながらに
その叔母に直接か
おばあちゃん（叔母の母）に
どうして、わたしにはもらえないのか？
を尋ねたら
あなたは
「よその子だから」
って言われたんだなぁ。
ちょっと記憶が定かじゃなくて
なんの時かはっきり思い出せないけれど
「よその子」って
言われたのは覚えてる。
そうなんかぁ。
なにも言い返せない私がいた。
たぶん、このときも
いろんな言葉を飲みこんで
気持ちに蓋をしたんだろうな。
なんで差別されるんだろう？
わたしがよその子だから？
そんなの大人の勝手やろ？
わたし、なんも悪くないやん。
差別されて悲しかった。
悔しかった。
羨ましかった。
クソムカつく。
その叔母のことが大嫌いになった。
その叔母が家に来るとき、会いたくなかった。
来てほしくなかった。
顔もみたくない。
○○ちゃ～ん♡って
姉の名前をネコナデ声で
呼ぶ声を思い出すと
これを書いてても
胸のあたりがザワザワして吐きそう。
ものすごく嫌な気持ちになる。
わたしとダンボとランラン。
スピッツの雑種犬。
雑種って書いて
ふと感じたんだけど
わたしが自分の事を
「どうせ、よその子だから」
「どうせ、雑種だから」
みたいに拗ねはじめた頃かもしれない。
犬と散歩に行く。
というと門限の厳しい家だったけれど
夜に家を出る口実にもなっていた。
続く
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