にあんちゃん | あとりえ憧憬

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北のまちから発信します。
出逢いは偶然。偶然は必然。
「いきます! 花田聖子です」

$あとりえ憧憬PCで仕事しながら、BGMの画面としてTVをつけた。
さり気なく、懐かしの凄い役者さん揃いだなと思いながら、ノートパソコンのすぐ向こう側の大画面を眺めつつ、キーを打っていた。がしかし、それどころじゃなくなってきた。ひきつけられ、ひきこまれ、日本にこんな映画があったのかと驚き感じ入り、画面いっぱいのモノクロの風景がなぜか懐かしく思え、見た事がないのに、九州の炭鉱のまちにおいおとを思い出すように感じながら魅入ってしまった。
畏るべし今村昌平監督

新藤兼人監督の「裸の島」の瀬戸内の海や島々、山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」の夕張の風景を頭の中でシャッフルしながら、モノクロの画面から放たれるエネルギーのものすごさに打ちのめされる。映し出される人々の瞳に宿る生臭いほどのパワー、活きる輝き。いやいやそんな奇麗事じゃないのだ。死はいつでも隣り合わせの生き残るための凄まじい生。生活だとか暮らしだとか云う次元じゃないリアル感。喰って寝て起きて働いてを繰り返し今日を生き延びる日々。
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きょう奥井理ギャラリーのお父さん(奥井則行氏)と、「にあんちゃん」の話になった。
お互いに共有できた喜びを胸に懐きながら語り合った。
お父さんは高校時代、映画鑑賞で観たそうだ。「そんときは、なんだかよくわからんかったんだよなー」と。
「私は中学の映画鑑賞で「橋のない川」を観ましたが、やはりあまりよくわからなかったんですが、印象に残っています」と。そうなのだ。わからなくていいのだ。若い時にインプットすることに意味があるのだと再確認。
だから奥井理さんの大きな絵がたくさん掲げられたこの空間を借りて幼児表現をしているのだ。
お父さんは、もう一度読み直すために本を買いに行くそうな。
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北林谷榮さん凄い存在感。おんな宇野重吉というか、実に味のある演技を超えた表現力。
レンタルビデオ探し回ったけれど無くて残念。買おうかな。
まずは、本を読まなくっちゃ!