僕坂熱が冷めやらず、仕事の合間にこんな文章を書いてました。
若い獣医師が生まれ育った神楽坂に戻り、古い病院を引き継いだ。
ひょんなことから知り合った動物看護士と二人三脚で病院を始めていった。
しだいに病院は地域の人たちに認められるより、2人もお互いを仕事仲間以上の存在として意識するようになるが、家族の都合で動物看護士は病院を去ってしまう。
若き医師はアメリカでの研修チームへの参加の話もあったが、開業医として地域の動物たちの治療にあたることを選んだ。
きっと遠くない未来には、去ってしまった動物看護士に代わるスタッフを雇うことになるだろう。
病院が軌道に乗れば、さらにスタッフを増やしたり新しい医療機器を入れたり、もしかしたら病院そのものを建て直すかもしれない。
いつか獣医師も人生の伴侶を得るだろう。
だけど、彼女がそこに居たことだけは、ずっと消えずに獣医師の心の中にあるのだろう。
実際、コオ先生がトキワさんをどの位想っていたかは、本当のところはわかりません。
結婚について名倉さんと飲みながら話していた時にトキワさんを思い出してはいたけれど、今気になっている人なのだから、あの場で浮かんでも不思議ではない。
だけど、トキワさんが風邪をひいた家族ごっこのような数日間、コオ先生はこんな未来があっても良いと心のどこかで思っていたはず。
だからといって、一生トキワさんの面影を大切にして独身でいるなんてことはもちろんないだろうし、いつか他の人を愛して幸せな結婚をするんだろうけれど、ふと何かの拍子に思い出し懐かしみ愛おしむ、そんな恋だったのだと思う。
ドラマは最初の方は病院の立ち上げから治療にやってくるシッポの話など、主にコオ先生と病院が地域の人に認められるまでを描いていましたが、後半からは仲間や家族という人間の物語へと移っていった。
そのバランスも個人的には良かったと思います。
ただ残念なのは、せめて後2話あれば前半1話、後半1話増やせることが出来たら、全体的に感じた駆け足感はなくなったのではないかと思う。
原作は全12巻もある長編なので、コオ先生とトキワさんがお互いを意識するまでかなりの時間がかかっているので、全8話のドラマだといきなりに感じた人もいたのではないでしょうか。
全体を通して、一番すごいと思ったのが、相葉さんと広末さんの透明感でした。
お互い30代後半の言ってみればおじさん、おばさんなのに、まるで高校生のようなときめきや初々しさが表現されていた。
それでいて、別れを決めた時の抑えた表情は、一時の感情で突っ走るのではなく、家族のこと、周囲のこと、何よりも相手のことを一番に考えるこれ以上はない大人だった。
相手に告白することも触れることもなく、それでいて大人同士の恋という難しいオーダーに、2人は要求以上に応えたと思っています。
感想の多くに相葉さんのはまり役と言われていますが、私ははまり役を超えたはまり役だと思っています。
そして出来るなら、再びコオ先生やその仲間たちに会いたいと願っています。
