さくさく読書日記-甘党ぶらぶら地図

これも会社のYさんにお借りしました。

酒井順子さんが、全国のおいしい甘いものを求めて旅をするエッセイ。

心惹かれるものがたくさんあり、読んでるだけでいろいろな妄想が広がって

楽しい本でした。


一番心惹かれたのは、埼玉・上長瀞の「かき氷」。

ここ、以前旅番組で見て、行ってみたいなーと思っていたんです。

秩父の天然水で、自然の力だけで天然氷を作って、それをかき氷にしている・・・という、

電気も使わなずに氷を作るというところに興味があり・・・。

きっとすごくおいしい氷に違いない・・・と。

あと、やはり、地元・静岡のものはどこよりも先に見てしまいますね。

この本には、静岡市の石部屋というお店の安倍川もちと、伊豆のところてんが載ってました。

私、静岡県民としては押さえておくべき名所って実は全然押さえてなくって、

たとえば、登呂遺跡って行ったことがない。

遠足で行ってそうだけど、行った記憶がないってことは、めんどくさくて休んだのかもしれない。

そして、この本に出てくる石部屋も、安倍川もち発祥の店らしいんだけど、行ったことがない・・・。

家からそう遠くないのに。

とろろで有名な丁子屋も行ったことないし。

なので、この石部屋さんはすごく気になる!!

今度帰ったとき絶対行こうと心に誓いました。


こういう、甘いものだけを求めた旅って、いいですね。

私も旅というと、どうしても食べ物中心になっちゃうけど、意外と甘いものメインっていうのは

考えたことないんですよね。

酒井さんのまねをして、近場で甘いもの巡りの旅をしてみたくなりました。

東京だけでもじゅうぶん旅できますよね。


こういうエッセイ、やっぱり好きだなー。

写真がないので、文章からそれがどういうものなのか妄想するのもとても楽しい。

癒される1冊でした。


さくさく読書日記-おもたせ暦

本屋さんに行くたびに、買おうか買うまいか悩み続けた本。

会社のYさんが読んで、とてもよかったということで、

貸していただきました。


料理研究家の平松洋子さんが、写真つきで「おみやげ」を紹介したこの本。

月ごとに、その時期ならではのお土産が、平松さんのステキな文章とともに

紹介されてます。

美味しい物が好き、喜んでもらうのはもっと好き・・・というステキな平松さん。

文章からも、贈る相手を思いやる気持ちがひしひしと伝わってきて、

こんなにいろいろ思われて贈られる人は幸せだなぁ・・・って思います。

贈り物をするって、食べ物に限らず、やっぱり相手の喜ぶ顔を想像して、

なににしようって考えるのも楽しいですよね。

そして、それを実際贈ったときに相手のうれしい顔を見たらこちらまで

幸せになりますよね。

この本は、そんな「贈り物」の醍醐味が凝縮されてます。


そして、何よりも、どの贈り物もおいしそうな、食いしん坊の私には

垂涎モノの品物ばかり。

おいしそうなお菓子やお寿司など、わりと手ごろな値段で入手できるものばかりで・・・。

もともと自分も好きなお菓子なども掲載されており、それはとてもうれしかったり。

この本、やっぱり購入です。おもたせのバイブルとして、今後活躍してくれそうです。


いつか食してみたいのが、麹町にある、「ローザー洋菓子店」のクッキーとシュークリーム。

どちらもなかなか手に入りにくい物らしいです。

クッキーの箱がかわいくて前から気になってましたが、この本を読んで、

ますます食べたくなってます。

いつかきっと・・・。




さくさく読書日記-マンチュリアン・リポート

浅田次郎さんの最新作。

「蒼穹の昴」から続く中国のシリーズの最新作。

遠い昔、歴史の授業でちらっと出てきた「張作霖」とか、

「奉天事件」とか、なんのこっちゃ?的な事柄が、すごくよく理解できました。



昭和初期、満州鉄道での爆破事件で殺害された張作霖。

昭和天皇は、彼の死因に疑問を抱き、陸軍の青年将校に、

現地での調査を極秘に勅命する。



私、本当に歴史疎くって、張作霖と袁世凱ってどっちがどっちか、

そして、何をした人なのかさっぱりわからなかったのですが、

この本、とっても勉強になりました。

歴史的背景がイマイチわからなかったけど、面白く読めました。

「蒼穹の昴」もそうだったけど、浅田次郎さんのこのテの本、

歴史的背景があやふやでも、読みやすいし、学べるし、すばらしい!!



関東軍の謀略で殺害されたとされてる張作霖。

彼は当時、中国で最も有力な軍閥指導者の一人として君臨していました。

ライバルは蒋介石。

張作霖は、日本の庇護を受け、関東軍の支援のもと、満州における実効支配を

確立していたそうです。

そんな張作霖、国民党との争いで、蒋介石に敗れてしまったため、

一度、北京から本拠地の奉天に脱出する際に、この事件に巻き込まれます。

物語は、天皇から勅命を受けて事件の調査に当たる青年将校と、

張作霖を乗せた英国製の蒸気機関車の回想録が交互につづられています。

蒸気機関車の語り口は、斬新。でも、人間ではなく、蒸気機関車が語ることによって、

人間同士の血なまぐさい事件が、抗いきれない「運命」として、

ちょっと神秘的な感じにまとめられています。

この蒸気機関車、その昔は、かの西太后の御料列車として使われていたものだそうで、

その豪華絢爛な内装の描写も詳しく描かれています。



最後に、「蒼穹の昴」の主人公、春児が登場します。

「蒼穹の昴」ファンにとってはその後の春児の様子が知れて、

うれしいかぎり。

清朝が滅び、混迷をきたす中国の様子を、静かな視点で見つめている

春児の様子がちょっと切なくもありました。



・・・この本を読む前に「中原の虹」を読まねばだったんですが、

貸本屋さんにこれがあったので飛びついてしまいました。

「中原の虹」は、張作霖を描いたものらしいです。

早速読まなきゃ。読んでから、この本をもう一度再読したら、

また違った感想が持てるかもしれません・・・。



浅田次郎さんの本には最近やられっぱなしです。

面白かったです!!!