さくさく読書日記-麒麟の翼

東野圭吾さんの加賀刑事シリーズ最新刊です。

作家生活25周年記念の特別書き下ろし作だそう・・・。


ある寒い夜、日本橋で巡査が見たのは、ひどく酔った男だった。

しばらくすると男は路上で寝てしまったようなので、巡査は仕方なく起こしに行くが、

一向に起きる気配がなく、ふと気付くと男の胸にナイフが刺さっていた。

男は、どこからか、死にかけた状態でここまで歩いてきて、力尽きたらしい。

その後、病院に搬送されるも死亡してしまう・・・。

一方、同じ頃、ある若い男がトラックにはねられ、昏睡状態に陥ってしまう。

彼の持ち物からは日本橋での被害者のものと思しき財布と書類鞄が見つかる。

果たして、この若い男が殺人を犯したのか、加賀刑事が事件の解明に挑む・・・。


加賀刑事シリーズは、やっぱり安心して読めます。

私的には、東野作品て、当たりはずれがけっこうあるんですが、

加賀刑事モノは今のところハズレなしです。

今回もまた家族の話が涙を誘います。

切ない後味でした。

そして、いつも冷静な加賀刑事が珍しく声を荒げる場面があり、

それはちょっと新鮮でした。

もう、完全にドラマの影響で、加賀刑事は阿部寛さんで妄想しちゃってます。


タイトルの「麒麟の翼」は、日本橋に実際にある麒麟の像がモチーフになってるそうです。

表紙も恐らくその麒麟像だと思います。

散策も兼ねて、機会があったら、麒麟像見に行きたいです。

日本橋はおいしいお店もいっぱいありますからねー・・・。


さくさく読書日記-英国王のスピーチ

震災前に見て、UPしそびれてました。

映画館で予告を見て、「面白そう!!」と思い、

アカデミー賞を見て、「絶対見に行く!!」と誓い、

レディースデーのある日、一人で見に行って来ました。


ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えて育ってきた。

英国王ジョージ5世の次男という華々しい生い立ちにもかかわらず、

人前に出ることを嫌う、内気な性格で、いつも自分に自信が持てずにいた。

様々な治療を試みるも、改善の余地はなく、ある日、妻のエリザベスに連れられて、

スピーチ矯正の専門家・ライオネルを尋ねることに。

ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、

さらに、禁煙もさせる。

そして、その一風変わった治療法に、一度は拒否をするジョージ6世だったが、

あることを機会に、治療を継続することになる・・・。


すごくいい映画でした。

ハデさはないんだけど、しみじみ「いい映画だー」という映画でした。

コンプレックスってだれでも何かしらあるものなんだろうけど、それに立ち向かえるかどうかで、

人となりがうかがえるもんなんだなーなんて思いました。

私もコンプレックスだらけだけど、立ち向かうのはめんどくさくて、だったら、コンプレックス持ったままで

いいやー・・・って思ってしまう。

なので、逃げずに吃音症の治療に立ち向かうジョージ6世を見て、すがすがしいものを感じました。

それにしてもコリン・ファース、ますます好きになりましたよ。

「シングルマン」も英国紳士っぷりがとてもステキでしたが、今度は王ですからね・・・。

そこはかとない品のよさがぴったりでした。

ヘレナ・ボナム・カーターも夫を支えるよき妻がぴったり。

とても、「アリス・イン・ワンダーランド」の赤の女王と同一人物とは思えない・・・。

そして、ライオネル役のジェフリー・ラッシュ。すばらしかったです。

キャストが秀逸ゆえに、映画がよりいい味に仕上がってます。


改めて、DVD出たらもう一度見たいです。

前評判がよすぎて、かえって怪しい・・・って思ってたけど、

評判どおりのいい映画でした!!



さくさく読書日記

ソフィア・コッポラ監督の最新作。
多感な年頃のムスメを持ち、映画を見て感情移入して泣いてしまうかもというお兄ちゃんと、
相変わらずクールなW先輩と3人で見に行って来ました。
ハリウッド映画のスター、ジョニー・マルコは、ロサンゼルスのホテル「シャトー・モーマント」で暮らしている。
フェラーリを乗り回し、パーティーで酒池肉林に溺れる彼の日々は、表面的な華やかさとは裏腹に、
孤独で空虚だった。
そんなある日、元妻レイラと同居する11歳の娘・クレオが訪れる。
夜までクレオを預かり、スケートリンクで優雅にターンするその姿に拍手を送るジョニー。
クレオを家へ送り届けると、乱痴気騒ぎに明け暮れるいつもの日々が彼を待っていた。
新作の取材対応や、特殊メイクの型撮りなど、俳優としての仕事をこなすものの、
なんとなく心が落ち着かない。
そんなとき、隣室の女との情事を済ませて部屋を出ると、そこには再びクレオが荷物を抱えて待っていた。
レイラが家を空けるため、しばらくジョニーの元で暮らさなければいけないという。
ジョニーの友人サミーを交えて、親子二人の日々が始まる・・・。
映画がそろそろクライマックスに近づいてる・・・というときに、ちょっと大きい地震があり、
いい場面を見逃しました・・・。
でも、とてもいい映画でした。退廃的な生活を送る、ハリウッドスターのジョニー。
仕事で成功しているものの、離婚をし、一人でホテル暮らしをしています。
このホテルというのが、実在するホテルで、なんてことない感じなのに、
ハリウッドセレブ御用達らしく、監督のソフィア・コッポラも、幼い頃から出入りしてたとか・・・。
この映画も、ソフィアの幼少時の思い出からヒントを得たそうです。
さすがあのコッポラ監督の娘!!って感じです。
実体験に伴う部分が多かったので、違和感なく観ることができたし、
主人公ジョニーの空虚さもよく出ていたように思います。
華やかに見えるハリウッド・セレブも、実生活はあんな感じなんだろうなーって思うような・・・。
ジョニーを演じた俳優さん(スティーブン・ドーフ)がこれまたステキで(私的には。)・・・。
今までノーチェックでした・・・今後要チェックです。
彼をイメージしながら脚本が書かれたそうで、もう、ぴったりの役どころでした!!
全てを手に入れてなお、虚しさがついて回る、孤独なスターの家族とのふれあいという視点は、
ありそうでないものなので、興味深かったです。
けっこう静かに進行していく映画なんですが、引きこまれて、睡魔も襲ってきませんでした。
ただ、本当に残念なのが、クライマックスの恐らくキモだと思われるシーンのときに地震があり、
見逃してしまったこと・・・。
気づいたら、エンドロールが流れてた状態で・・・。
DVDが出たらもう一度見てもいいかなーと思っています。