シナトラのアルバムの中では、かなりイカしている。
1958年リリースの「Come Fly With Me」。
ひとつのテーマ(飛行による旅行)で構成されているので、
コンセプトアルバムと言えるだろうか。
メチャメチャPOPでステキな曲が多いアルバムだと思っている。
スピルバーグもお気に入りで、このアルバムをフューチャーした
「Catch me if you can」を制作・監督している。
アルバムの中の「Chicago」はかつて、ANAのシカゴ直行便就航のCMで採用された。
「I Love Paris」もノリのいいシナトラお気に入りの楽曲で、
ライブではよく歌われた。
以前から、このアルバムのイラストを手掛けたイラストレーターが誰か気になっていた。
Marvin Schwartzというドイツ系のアーティストらしいが、その詳細はわかっていない。
50年代末期は当たり前だが、MacもなければAdobe Illustratorもないわけで、
おかげでジャケットデザインはアーティストの手描きだったり、創作文字だったり、
実に作り手の個性が出ていて楽しい。まさに、手作りのアートだ。
いま、みんなMacでデザインやイラストを起こしているので、
どれも似ていて、なんとなく1点モノの尊さが感じられない。
そういう意味で、手で創った時代のものはたとえ精緻でなくとも、贅沢だと思う。





