アラン・チューリング。イギリスの数学者である。
ごく初期のコンピュータに組み込むための、
ソフトウェアの開発に従事したことで有名だ。
プログラム内蔵のコンピュータにおいては
英国初の完璧な設計をやり遂げている。
また、コンピュータがまだ開発されていない段階で、
その理論的な限界を論文で発表した。
ドイツの暗号機「エニグマ」の暗号解読でも卓越した仕事をしている。
同性愛(当時は違法)の訴追およびスパイ嫌疑の最中、1954年に亡くなった。
ベッドの傍らには、自殺を示唆する青酸化合物を塗った「かじりかけのリンゴ」があった。
チューリングの不可解な死は、自殺に見せかけた暗殺という説も根強い。
あの有名なApple社のマークである「かじりかけのリンゴ」は、アラン・チューリングに対する
トリビュートから来ていると言う。