ちょっとスポーツについて。
日本でスポーツというと、「競技」や「肉体的鍛錬」をどうしてもイメージしてしまう。
けれども、欧州ではチェスや競馬観戦もスポーツ誌面を飾るし、五輪競技にしようという動きさえある。
そもそも「スポーツ」とはラテン語や古仏語から生まれた言葉らしいが、
その意味は「気晴らし」や「暇つぶし(仕事をしない)」、「遊び」というようなものだった。
これが明治以降の軍事国家政策には合致しないため、「精神鍛錬」や「集団規律」のような
意味に曲解されて今に至っているようだ。
だから、他国ではコンピュータゲームを「eスポーツ」として捉えているが、
日本ではこれに対して否定的だ。
欧米の視座で捉えると、職業としてスポーツに取り組む人たちがやっていることは、
スポーツというよりもビジネス。彼らはトレーニングウエアを着て生活の糧を稼ぐ
ビジネスマン/ビジネスウーマンなんだろうか。
ふむふむ、つーことは、日頃暇つぶしでゴルフをしているオッサンは正しいスポーツマンであり、
石川遼は優秀なビジネスマンなわけだ。
で、何を言いたいかというと、あり余る暇をスポーツして"つぶしたい"のだが、先立つものがない。
ランドローバーDEFENDERの広告。
文章は、車名のDEFENDERのみ。シャモアや鷲が登場するだけ。
「DEFENDERに乗れば、こんな風景にも出会える」ということが言いたいらしい。
DEFENDERは、ランドローバーの中でもっともタフでラギットな車種。
レンジローバーやディスカバリーに比べてずっとヘビーデューティ(古っ!)。
何たって、軍用車両(ミルスペック)として使用されてる。
こういう無骨なクルマが最近少なくなった。
軍用と言えばメルセデスの「G」もそうだが、
こちらの民生販売モデルは超快適な乗用車になっている。
アウトドアとか、クロカンとか、四駆なんてぇ言葉は
クルマの世界ではもう死語になりつつある。
しかし、ランドローバーの存在価値はそこにしかない。
だから、こんなご時世でもこうした広告をつくる。
インドのタタ・モータースに買収されたが、
世界唯一の冒険自動車会社は、いまだ健在だ。






