
制作費を物凄くかけて アイディアも練りに練って
次から次に ゴ-ジャスな世界が展開していく
スケールの大きな映画も大好きですが、
観る人の心に 非常にさり気なく
ふんわりとした幸せ感を 味あわせる
静かな映画も大好きです。
ジョディ・フォスターが初監督・出演した作品
「 リトルマン・テイト 」は
そんなに制作費が かかってはいないでしょうしぃ
強烈なシーンも出てこない 地味な作品なのですが、
作り物として鼻につかない・嫌味のない
全方位的に 非常にバランス感覚のある不思議な作品で
20回以上 観ております。
女性監督が作った映画は 面白くないモノが多い様な気がしますが
この映画は 別格で 昔から大好きなワタクシです。
ジョディ・フォスターが演じる、
はすっぱだけど でも子供には愛情を持っている母親の感じには
何ともリアリティがあって、
彼女が出演した映画の中では
この作品の演技が ピカ一の様な気が致します。
主演の天才児役の アダム・ハン・バートの顔も表情も
あざとさや こまっしゃくれた所が微塵も無くて
哲学者が人生を希求する様な 真摯な瞳が
観る人の心を 釘付けにすると思われます。
ちょっと気まぐれな大学生役として 途中でひょっこり登場する
ジャズシンガー&ピアニストのハリー・コニック・ジュニアが
天才児とのピアノの連弾をするシーンも 素晴らしくて
いつ観ても しみじみと穏やかな気持ちにさせられます。
映画ってホントに いいですよねぇ♪。