
新聞の折り紙広告の中にぃ
近所の宝飾店が 色々な指輪の写真を載せたモノがありまして、
当時 3歳だった息子が どういう理由なんだか
それを真剣に!穴があくほど眺めていた事が御座いました。
もしかして ワタクシの息子は ちゃんと付けて(!)生まれてきたけれどもぉ
本当は女の子になりたいのかもしれない!・・・っと疑惑を感じまして
母親として ちょっと気になってしまったものですから
「 何で それを見てるの? 」っと思わずぅ 質問してしまったワタクシです。
すると息子は 躊躇い無くぅ
「 えいちゃんにあげようと思って♪どれがいいかなぁ?」
・・・っと 即答したんですけどねぇ。
えいちゃんと言うのは ワタクシの妹の事で
いつも息子の事を 誰よりも可愛がってくれていた大人だったのでありました。
自分の事を可愛がってくれる人には 当然子供だって なつくワケなんですけどぉ
えいちゃんとは血の繋がっている 叔母と甥っ子の関係であり
息子にとっては 24歳も年上の女性なんですよねぇ。
それにしましても 幼稚園児では あっても
『 自分が好きになった女性には 指輪をあげるものなのだ! 』
・・・っという認識があるんだなぁという事を
その時にぃ 息子から教えられてしまったワタクシです。
勿論 当時の息子には 指輪を買うお金なんて無かったワケなんですけどね。(笑)
大人になってしまうと
男性が女性に指輪を贈るという行為が どうしても形骸化してしまう傾向があって、
銀座のど真ん中の高級店で これを買ってやったんだ とか、
ブランドモノの高価な指輪なんだから とか、
給料3ヶ月分だった とか、
それに纏わる色々な恩着せがましい(笑)スト-リ-が付いて来るワケなんですけれど、
これ買ってやったんだから お前は俺のモノなんだ!とか、
君という女性は この指輪をする事によって
他の男性には『 売約済み 』であることを アピ-ルするべきである!とか、
何だか とても暑苦しい気分にさせられますです。
『 人にモノをあげる人は 良い人である 』っとは言いますが
モノに篭められた そういう重たい情念や背景を考えると、
何でも気軽に人様からモノを頂戴するのは とても恐ろしくなったり致します。
水商売をやっている女性が お客さん達に指輪のプレゼントのおねだりをする場合
同じブランドの全く同じ指輪を指定して 何人ものお客さんに おねだりするそうなんですよ。
んで 貰った指輪はひとつだけ残して あとは全部質屋で換金してしまうそうです。
これはこれで 何だかなぁ~っと笑ってしまうワタクシで御座いますぅ。
やっぱりモノでは 人の心は釣れない・縛れない・・・っという事で(笑)。