Charles Rennie Mackintosh | どしゅこいの大嘘吐き日記




美意識といふモノ・・・これは中々厄介な代物だ。


これを追求するとなると 身の回りの何もかもを

結局全部オーダーしなければいけなくなる。

洋服や靴は当然の事、家も家具も壁紙も食器も、

自分の満足のいくデザインでないと許せなくなる。


そんな人々にとって

他人様から戴いた 北海道の木彫りの熊の置き物も

こけしも オブジェの瓢箪も ペナントも、

当然 趣味にそぐわないワケだから 家には飾れない。


飾れないどころか、そういうモノを家に置いておく事さえ許せないしぃ

それをくれた他人様の好意をも 心から憎む様にすらなる。

こうなると人との付き合いも 非常に限られてくる。



そこまでいかなくても 自分の貧しい経済の範囲で

徹底的に美意識を追求している友人が

ワタクシには何人かいる。


ある友人のマンションのトイレを拝借して

便器に跨ったワタクシは はっ!っとさせられた事があった。


ユニットバスとトイレ一体型だったので

お風呂に置いてあるモノが 自然に目が入ったのだ。


シャンプ-もリンスも市販のモノが置いてあったのだけれど、

どれも綺麗にラベルが剥がされていた!。


『 嗚呼!この人はラベルのデザインが許せないのだ! 』

・・・っと納得したワタクシは 思わずふっと笑ってしまったのだけれど。