154回すべての母より


(百白花)

おいしそうな野菜をぎっしりとざるに詰め込んで持って来るタケオ(柄本時生)。
「陽子、食べておくれや」

「いつも、ありがとう。こんなにたくさん」

おいしい野菜が自慢げなタケオ。



(ナレーション)明日は日向子の入学式という日だったわ。


タケオ「そうか、日向子の入学式かあ。おれと陽子が卒業した小学校に入学するんだな」

陽子「そう、有明山小学校よ。まだ夏子先生がいらっしゃるの。親子2代でお世話になるのよ」

タケオ「すんげーな、夏子先生」



(小学校時代の回想シーン)
陽子に見とれて机から落ちて転がるタケオ。
「タケオくーん」夏子先生(伊藤歩)の声が響く。


(百白花 庭)
手入れをする陽子と徳子。
陽子「おかあさん、日向子の入学式、一緒に行きませんか?」
徳子「和成から聞いたのかい? マサコのこと? 入学のちっと前に亡くなったって」
陽子「…ね、行きましょう」
徳子「ありがとう。…あんたと和成でいっといで。私はおばあちゃんとしてここで見送る。こんな幸せなことはないよ」
徳子、しみじみと「幸せだねえ」
陽子、笑顔で「はい」

「うふふふ」ふたりで並んで笑う。



そこに「こんにちは」と声をかけて現れたのは息子のミノルを抱いた真知子。
続いて、声をかけてきたのは育子(満島ひかり)だった。


(百白花2階の部屋で陽子、真知子、育子の3人がお茶を飲んでいる)

育子はテレビジョンの担当になり、そこで音楽の担当者として会ったのは飯田小太郎(近藤芳正)で、育子と気がつかない小太郎は「かわいいちゃんねーだねー。どう? 今夜、ルービーでも?」と誘うが、育子に「先生、お久しぶりです」とあいさつされて、「えーーーっ」と驚く。



その姿を想像して大笑いする3人。


真知子は子育てと仕事を頑張っていて、保育施設を充実させる運動もしていると言い、町長に抗議文も手渡したと自慢する。もちろん、町長は父親の剛三だ。驚く陽子と育子だが、「いいの、自業自得よ」と真知子は涼しい顔だ。



育子は結婚のことを聞かれ、「結婚の約束をした人がいるからね。結婚するまではうんと仕事をしようと思う」と答える。そして、「いつか陽子のお姉さんになるかも」と言って、「お姉さんと呼びなさい」と威張るので、「嫌だ、育子は育子よ」と陽子も負けてはいない。


良一と茂樹が来たと階下から声をかけられた陽子は真知子たちと窓から顔を出す。

「安曇野の端まででかい笑い声が聞こえていた」と、育子に憎まれ口を叩く茂樹だが、もちろん、黙っている育子ではない。「それで、うれしかった?」と聞き、「それで、何浪中ですか? 茂樹…さん」とからかうと、「6浪中です」と良一が答える。



学校から帰って来た杏子がお客さまだと言う。

やってきたのは、運転手の神蔵を連れた富士子(渡辺美佐子)。日向子のお祝いにわざわざ来たという。

「日向子、大きくなったわね。でも、私のことは覚えていないわよね。まだ赤ん坊だったから」と言うと、「いいえ。いつも写真を見せてもらっていますから、ひいおばあさま」と快活に答える日向子にうれしい富士子だ。



富士子が抱えてきたのは、上質な美しいセーラー服。日向子をはじめ、みなが歓声を上げる中、「神蔵、では帰りましょうか」と、相変わらずの富士子に、みな、目を丸くするが、みな、そろって、意味ありげにせきばらい。それに気がついた神蔵は、いつかと同様に、「あっあああああ…急に足がぁぁぁ」と大げさな声を上げる。


富士子「神蔵、ごくろうさま。では、もう少しいさせていただきましょうか」


ほっとした笑顔のみんなの元に、帰って来る道夫。「おお、みなさん、おそろいでー、おばあさま、これはこれは…」と、あいさつすると、育子が「いないの、気がつかなかった」と口にして、「おいおいおい」と、焦る道夫にみなが爆笑する。



翌日、富士子に贈られたセーラー服と、カヨからのプレゼントである赤いランドセルで身を包んだ日向子と、背広姿の和成、着物の陽子は、みんなが百白花の前に勢ぞろいする中、見送られながら入学式に出かける。


「幸せな後姿だねえ」徳子がしみじみと口にする。



それぞれの顔のアップを映しながら、「少しだけ先の話をするわね」と現代の陽子のナレーションが続く。


日向子は東京で結婚して、今も幸せに暮らしているわ。

和成さんはあれから、焼き物づくりに夢中になって1年の3分の1は多治見で仕事している。

真知子はだんなさまとの夢だった会社を興した。

育子は世界中を旅する番組をて手がけるようになった。

茂樹兄さんはやがて医大に合格。日向子と同じ年に大学生になり、須藤医院を開いて育子と結婚した。



みんなそれぞれに幸せだったんじゃないかしら。


(現代の百白花)

陽子の長い長い物語を聞き終わった房子(斉藤由貴)。


そこに現れた夫の原口。「房子、そろそろ行こうか。車で待ってる」

陽子「原口さん、房子ちゃんをよろしく」

原口「はいっ」力強く答え、「家内がお世話になりました。ありがとうございます」と頭を下げる。



陽子「楽しかったわ。ありがとう、房子ちゃん」
房子「こちらこそ。本当に楽しかったです」
陽子「また、いつかいらっしゃい。『つづく』よ。心に太陽を」
房子「心に太陽を…。じゃ…」


立ち去ろうとする房子を呼び止めるように「こんにちは、陽子」「こんにちは、陽子さん」と声をかけて、ふたりの女性が現れ、びっくりする房子。



房子「あ、あの…、白紙同盟そろいぶみですよね?」
育子「真知子でございます」
房子「えっ? えっ?」目を白黒する房子。
真知子「逆よ、逆。私が真知子」
房子「(納得して)ですよね。育子さんと、真知子さん。うれしいーっ。お会いしたかったんです」感激する房子。

陽子「今度ね、房子ちゃんのご主人が札幌に転勤になるのよ」

育子「じゃあ私、行くから。一緒にあそぼ」

房子「はいっ」

陽子「だいじょうぶ? この人行くと言ったら、ほんとに行くわよ」

房子「もちろんです。お待ちしてますっ」

育子「あなた、私のこと、怖い人、強い人って思っていたでしょ? でもね。ほんとに一番強いのは真知子の方よ」

陽子「ふたりに比べたらつつましやかに暮らしてきたほうよ。…あら、なんで笑うのよ」



房子「(名残惜しそうだが)私、そろそろ行かないと」
陽子「それじゃ、いっといで」
房子「いってまいります」「じゃ」


帰りかけて立ち止まった房子が振り返り、手を乾杯の形にして差し出し、

房子「女性たちよ…」と呼びかけると、

陽子・真知子・房子「よき人生を」と返す。



乾杯の手をみんなで差し出し、そろって笑う。白紙同盟に参加できて、満足な房子だ。



陽子・真知子・房子、お茶を飲みながら、
「でも、長いわね、あたしたち」
「だれが最初にいなくなるのかしらね」
「最初も最後もいやね」
2番目がいいわ」
「私も2番がいい」
「どうすればいいの?」
「じゃ、ずっと生きてますか?」
「決定~っ」


「決定~っ」お便所で誓い合った女学生の思い出の場面が重なる。



(再び、当時の陽子が百白花でカーテンを開けて外に出る)

あれから数年後、私は母の亡くなったときとおなじ年になった


「おはよう、おかあさん」

おひさまを見つめて、笑顔の陽子。(終了) 




感想

いやいや、とてもいいドラマでした。こんないい方ばかりはいないでしょうと思ったり、現代の陽子さんたちがみなさん、生きて元気でいらっしゃるという設定も夢物語のように思ったけれど、それを忘れさせてくれるほど、昭和の最も厳しい時代、戦時中を生き抜いてきた方たちの持つパワー、足りるを知る心が幸せに導いてくれるのだというメッセージには、たくさんの幸せを受け取った気がします。



私が好きだったのは、陽子や茂樹たちが、お父さんに対して、きちんと敬語で話をしていたこと。けじめのついた家族。それは堅苦しいとかではなく、互いの存在を尊敬しあえるからこその姿勢。なんでもぐだぐだになってしまいがちな今の世の中で、忘れてしまった親子関係の美しい形のような気がしました。


最終回で出演された現代の育子さんと真知子さんが黒柳徹子さんと司葉子さんというのもよかったですね。若尾文子さんの陽子さんとともに、みなさん、実年齢が77歳くらいで同級生と言ってもいい方たちで、現役でご活躍中の方たちですし、ぴったりでしたね。ただ、物語の陽子さんは10歳以上年上で、90歳くらいのはずですけれど。



また、いつか、「つづく」の先も見たいな。そんな気がします。







































(百白花)

日向子と野菜の下ごしらえをする陽子。

日向子「(自分の分の下ごしらえがすんで)もっとお手伝いする」

陽子「うーん。それじゃあ、お豆を持って来てちょうだい」

台所で豆を取ろうとする日向子。その横には鍋が火にかかっていて、そこにざるが引っかかり、無理やり取ろうとしたので、熱い鍋が…。

泣き叫ぶ日向子の声に驚いて振り返る陽子。



(陽子たちの部屋)

布団で眠る日向子。往診する医師と看護師。日向子に包帯を巻く看護師。

「ありがとうございました」と医師たちを送る徳子と和成。陽子のそばについていてやりなさいといった様子で和成を部屋に押し戻す徳子。



「ごめんね、ごめんね。ごめんなさい」枕元で思いつめたように取り乱す陽子。
「どうしよう私?」
「大丈夫だから、日向子は…」

陽子の肩を抱いてなぐさめる和成。

「もどりたい、あのときに…」



暗い中、落ちたざると豆を片付けながら涙ぐむ徳子。


和成がうたたねをしている隙に下り、台所の暗闇に立つ陽子。



思い出されるのはやけどを負わせたときの場面。


日向子「おかあさん、もっとお手伝いする」

陽子「ちょっと待って、(熱い鍋を取り上げて)…お願いします」



あのときに、ひとりで行かせずに自分がついていれば…悔やむ陽子。


ぐらぐら煮立つ鍋。手を突っ込もうとする陽子の手を払ったのは和成だった。

「なにやってんだ?」怒声を浴びせる和成。

和成「そんなことして何になるんだよっ。仕方ねえだろ。起きちまったものは…。今、やらなければならないのは、日向子がちっとでも早くよくなって、痛いことを忘れさせてやることじゃないのか」

和成「俺も母さんの目の前でけがをしたことがある。調理場で包丁を落として…、今でも足にあとがのこっている。たしかに痛かったよ。でも、母さんがしばらくの間、そのけがのところに目がいくのがわかるんだ、それが悲しかった。子供は親には笑っていてほしいんだよ。自分を見て、悲しい顔をされるのは嫌なんだよ」


さとす和成の胸で泣く陽子。離れたところで話を聞きながら、見守る徳子。


(百白花 テラスでままごとをする日向子と杏子)

杏子「おかあさん、きょうのご飯はなあに?」

日向子「今日はカレーライスよ。今お野菜を切っているから、ちょっと待ってね」

火傷した右手をかばい、左手で不自由そうに野菜を切るまねをする日向子。

掃除をしながら、それを見ている陽子の顔は暗い。



(ナレーション)

和成さんの言うように、笑っていようと思ったけれど、どうしても日向子の傷に目がいってしまって仕方なかった。



日向子は陽子のそばに行って、「おかあさん、日向子はもう大丈夫だよ」とけがをした右手をぐるぐる回す。

陽子「ありがとう。日向子」

陽子を笑顔で見つめる日向子。



そこにやって来たのは真知子(マイコ)だった。
真知子「こんにちは」
日向子「真知子さーん」うれしそうに駆け寄る日向子。

真知子「ひなちゃん元気? 陽子さんは?」

陽子(少し元気はないが)「元気よ」



陽子、真知子とお茶を飲みながら、「えっほんとに?」と驚く。
真知子は妊娠したことを陽子に報告に来たのだった。

真知子「よろしくご指導ください。先輩」

陽子「大変よ、母親は。大変なことがいっぱいある。でも、幸せももっといっぱいある」

真知子「はい。陽子先生」

笑顔で遊ぶ日向子。




昭和28年春

(百白花 厨房)

麺棒を転がし、そばを手馴れた様子で打つ陽子。後ろからそっと見守る徳子と和成。

気配に気がついて「どこかだめでしたか?」と聞くが、「いえ。完璧です」と、舌を巻いたという顔の和成だ。



日向子は6歳になっていて、こちらも手馴れた様子で客の注文を聞いて、てきぱきと、注文を伝えている。


奥にはユキ(橋本真実)が来ていて、そばをすすっている。

陽子「ユキちゃんどう?」 

ユキ「うんまい。ほんとにうんまいよね。うちの店でもよく売れているのよ」

「ありがとうございます」そろって頭を下げる陽子と日向子、徳子と和成。



そこに新たに客として来たのは良一と真知子の父・剛三。

陽子「帝王、ミノルちゃん、かわいいですか?」

良一「まだ2歳なのに、最新式の自転車を持って行って真知子さんに怒られたそうですよ」

真知子の子供(ミノル)がかわいくてしかたがない剛三のことを話す良一に照れながらも、「それはそうと」、「不愉快なことがあった」と言う剛三。

町長選が今までは無風選挙だったにもかかわらず、今度は得体のしれない候補者が出るという。それも若い女らしい。

剛三「どこのバカ女だ?」


「それは私です」

話を聞いていて、すっくと立ち上がったのはユキ。

ユキ「安曇野にも新しい風が必要です」

凛とした態度のユキに苦笑いの剛三。



百白花に走りこんでくるカヨ(渡辺えり)。

カヨは日向子のお祝いのランドセルを届けに来たのだ。


カヨ「日向子ちゃん、安曇野のおばあちゃんからのお祝いだよ。…悪かったね。本当は親御さんが買いたかったんだろうけどね。ランドセル、無理言っちまって」

和成「とんでもない。ありがとうございます」

徳子「ありがとね。カヨさん」


日向子「しょってもいい?」 
ランドセルをうれしそうに背負う日向子。鏡に映して飛び跳ねて喜ぶ。

カヨ「うれしいね、こんなに大きくなって…」


感慨深げなカヨ。うれしげにカヨに寄り添う陽子。





















金曜、土曜の分を一度にアップするつもりでしたが、長くなりましたので、1日分ずつアップします。

「渡鬼」のホームページに視聴率などが紹介されてましたので、記念にコピペさせていただきますね。


そのあとに、私的な感想も書いています。



たくさんの応援ありがとうございます!
『渡る世間は鬼ばかり』最終回、222%の高視聴率!


199010月から続いてきた橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』が29日放送の最終回で222%という視聴率を記録し、21年間10シリーズ、全500540時間(単発含む)に及ぶ放送に幕を閉じました。
これで、全500回を通じての平均が206%という驚異的な視聴率を樹立しました。
「家族の愛」をテーマに、岡倉大吉と5人の娘たちやその家族の生活を追い、日々の暮らしの中で抱える問題や悩み・不安を皆さんと同じ目線で問いかける大河ホームドラマとして国民的人気を博し、このシリーズでも進学、就職、仕事、恋愛、結婚、出産、子育て、離婚、老後といった身近なテーマを題材に、内面に抱える葛藤や不安をリアルに描いてきました。
キミさんの帰国、眞くんの結婚、家族の絆を感じられた最終回、たくさんの方にご覧いただき、石井ふく子プロデューサー、脚本の橋田壽賀子先生から皆さんへ感謝の言葉です。

プロデューサー:石井ふく子
「今の時代を捉えた作家からのメッセージを素直に描いてきました。優しさや思いやりを込めた作品を愛してくださった方々がたくさんいらっしゃるということはとてもうれしいことです。本当にありがとうございました。」


脚本:橋田壽賀子
400字詰め原稿用紙で32400枚書いたことになります。最初に書き始めた頃はまさかこんなことになると思ってもみませんでしたが、視聴者の皆さんに支えられてここまでこられたのだと感無量です。ありがとうございました。」




感想

昨日は2時間スペシャルの前にスペシャルがありました。


929日(木)よる7時~9
『スパモク!!渡る世間は鬼ばかり 最終回直前スペシャル』
1シリーズからこれまでを振り返り、岡倉一家、小島家の皆さんがたっぷり語ります!!


渡鬼がはじまってからはじめて五月一家4人で外に出たそうですが、曙橋商店街を散策して、幸楽がどこにありそうかなどを探して歩き、21年を振り返るものでした。


このドラマは長台詞が有名で、それを覚えるのが大変なので、あまり共演者でプライベートでは交流がないように聞いたことがありますが、本当に21年間も親子を演じてきた五月さん一家は、それでもやはり親子のような強い絆を感じていらしたのだなあと感動しました。


また、大吉さんと、五月さん以外の4人娘が外出して、食事をしたり、ボーリングをしたりする姿もありましたが、途中からお父さん役をするというプレッシャーがあった大吉さん役の宇津井健さんの気持ちを察知して、みなさんが「お父さん、お父さん」と慕って温かく迎えてくれたことが気持ちの支えだったこと、また、娘役のみなさんも、長い間、一緒に仕事をしてきて、どこか第二の家族の気持ちでいることなど、渡鬼ならではのエピソードが聞けて心が温まりました。


が、すごく残念だったのは、貴子さんとまひるさん。「えなりさんのことは男性としてどう思うか?」と質問されたとき、貴子さん役の清水由紀さんは一切、無視して答えもせず。まひるさんの西原亜希さんは「全く考えられない」と言い放っていました。

たしかにえなり君は今風の男性ではないし、かっこいいとは言えないかもしれませんが、それでも、夫婦として結ばれる役を共演した役者さんのことなんですから、せめて、「えなりさんは長い間、渡鬼でプロとしてやって来られた役者さんで、とても尊敬していましたが、男性の好みのタイプとはちょっと違っていましたね」とか、「お仕事の現場でしかお会いしていないので、プライベートのえなりさんがどんな方なのか、よくわからないのですが、もしも小島君のように優柔不断な方だとしたら、私はちょっと違うかなと。もっとぐいぐい引っ張っていってくれる男性が好みなので」とかくらい、言えないものでしょうか。


渡鬼のファンのおばさんたちは、えなり君を息子のように見守ってきたわけですから、貴子さんにそんな態度を取られるのはちょっとどうかなあと、がっかりしました。清水さんのコメントのあとに、結婚式のシーンを見たので、すっかり気持ちがしらけて、感動しませんでした。


天才子役の芦田愛菜ちゃんなんて、そんな質問のときも絶対に批判的なことは口にしないですよ。見習ってほしいものです。


泉ピン子さんは、本当にわが子のように、えなり君、吉村涼さんを見守ってきたので、眞君の相手は「貴子さんでもまひるさんでもダメ」とおっしゃっていましたが、たしかにそうだと思った次第です。

21年間、ずっと見ていたわけではありませんが、5人の娘のそれぞれの家庭に、日本中のどこかの家庭に持ち上がっている課題を与えることで、共感したり、ヒントを得たり、感動したりと、そういう多面的な魅力と、強弱をつけたあきさせない展開、ミステリーに引き込まれた気がします。やはり、橋田壽賀子さんは、スゴイ方ですね。


最終シリーズでは、眞くんたちの結婚よりも、弥生さんたちの無縁な人たちの集まりである家族が共に助け合って生きていく姿が、とても印象的でした。

血縁がなければ、わかりあえないなどと言う方もいらっしゃいますが、家族の基本的なつながりは、赤の他人である夫婦からはじまっています。それを思えば、血縁がない家族でも、互いを思いやり、助け合うことで、家族としてやっていけるのではないかと思えますし、無縁社会の問題点を少しでも解消していけるヒントになるような気がして仕方ありませんでした。


いつか単発でも、さらなる課題を探して書いてくださる日は来ないでしょうか。

そんな日を待ちながら、大河ホームドラマの感想を終わりたいと思います。

長い文章に最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。


古くからやっている写真館で4人で写真を撮ってもらったとき、勇さんに五月さんの肩に手を回すようにと指示する写真館のご主人。泉ピン子さんが素で照れていたのが印象的でした。
とてもいい写真ができあがっていましたね。

(弥生、葉子の自宅)それぞれに披露宴のしたくをしている。

(忙しそうな文子の会社)晴れ着を着て仕事をしている文子と亨。そこにハワイから 駆けつける望。

(おかくら)大吉の支度を手伝うタキ(野村昭子) 

長子「おかあさん、やっぱり出席できないって」



(眞と貴子の結婚式場)

久しぶりの再会でにぎわう式場。懐かしい人たちがそろっている。

早速、キミのもとにかけつける大吉。


力矢とまひるもやってくるが、壮太のとなりに用意された席に「小島君のさる知恵だわ」と怒るまひる。


披露宴は金田典介(佐藤B)利子夫婦の仲人と、典介の司会で進められる。



式服の眞と貴子。眞はお父さんを車椅子で押しながら入場し、五月夫婦もそのあとについて一緒に入場する。両家の親交を深めたいということで、両家が同じテーブルにつくという披露宴としては異例のテーブルセッティングとなりましたと紹介する典介。五月夫婦と道隆が同じテーブルについている。


「眞くん、貴子さんおめでとう」と、典介の音頭ではじまり、宴も進み、壮太とまひるのもとにやって来た眞とまひる。ふたりに感謝のことばを言っていると、まひるがついに…。

まひる「壮太さん、私と結婚しない? いえ、結婚してください」

壮太「(唖然としながらも)はい。おれなんかでよければ。…え? 冗談ですよね?」

真剣だとわかっても、了承する壮太。

「やっと言えた」とまひるは母との約束を果たしてほっとする。

喜んで、ふたりの手をつながせる眞。涙ぐむ力矢。



おやじバンド「お祝いの言葉に代えて演奏します」

「新郎新婦にもわれわれの思いが、励ましのことばになってくれるように祈っています」

金はないけどひまならあるさ。

居場所はないけどロマンはあるさ。

人生まだまだこれからですよ。…演奏が続き、手拍子を取るみなの顔々…。



眞「すばらしいお祝いのプレゼント、ありがとうございました」

眞と貴子は、勇と五月夫婦、道隆の前に立つ。

「わがままなぼくをたくさんの愛情で包んでくれて、本当に感謝しています。ありがとう」と涙ながらに両親にあいさつする眞。

「おとうさん、この世の中で、私のことを一番、愛してくれているのに、お父さんを悲しませることばかりしてごめんなさい。この日を迎えることができたのはお父さんのおかげです」と貴子。

「小島のおとうさま、おかあさま、ふつつかな私ですが、これかせは娘としてどうぞよろしくお願いいたします」

「今日は本当にうれしい日です。ありがとうございました」



披露宴が終わり、大吉は眞夫婦に「いい日だったね。みんなが幸せにやっていることもわかったし。よかった」と声をかける。


「結婚式ってはじめてだし、楽しかった」「花嫁さんって、本当にきれいだなあ」喜ぶ弥生の家の子供たち。



(幸楽 自宅)

五月夫婦とキミの3人。

五月「お母さん、今日は疲れたでしょう?」

キミ「いろんな人に会えて、とても楽しかったわ。でも、ここも寂しくなったわね」

五月「これからは3人で暮らしていくんでしょ。おかあさん、元気で長生きしてください。助けてくださいね」


声をかけるが、すでにうたたねをしているキミ。


勇と目で笑いながらお茶を飲む五月。



(石坂浩二ナレーション)

五月はそれなりに平和で幸せでした。

また、明日から夫婦で精一杯働きたいと思っていました。

幸楽という働ける店があることをありがたいと思いながら。



最後にテロップで、

この20年、大吉と5人の娘たちと一緒に生きてきました。

また、この家族のことがお話できる日が来るといいなと願っています。


といった内容の橋田壽賀子さんのメッセージが流れて終わりました。


本編あらすじはここまでですが、この日の視聴率や、感想をその6で続けます。


 その6に続きます。












(幸楽・自宅)

リフォームされたキミの部屋にいる愛と五月。


愛「見違えるようになったじゃない?」

五月「工事の請求書を回すからね」

愛「おばあちゃんのわがままなんだから、おばあちゃんにお金を払ってもらうべきでしょ」

五月「おばあちゃんにそんなお金があるはずないじゃない」

愛「じゃ、お父さんに払ってもらって」

五月「そんなこと言えないわよ。幸楽に帰って来たいというおばあちゃんの気持ちを大事にしたいの」

愛「おばあちゃんが帰ってきたら、また、いろいろ変わっちゃうんだろうね」

以前のことを思い出すと、不安が尽きない愛だ。



(幸楽・店内)

客でにぎわう店内に、勇と久子と加奈(上戸彩)に付き添われて店にかえってきたキミ。うれしくて仕方ないようす。愛に白衣が似合っているといい、聖子と手をにぎり、店員たちともあいさつを交わす。自宅にまっすぐに行こうとしたのだが、キミは店を見たくて仕方なかったのだ。


加奈はキミを送っては来たものの、「日本で嫌なことがあったら、すぐに迎えにくる。彼もおばあちゃんが大好きなんだから」と、キミを日本で暮らさせるのはあまり望んでいないようすだ。


「おかあさんの部屋は内装をすませてありますから」と五月が部屋を見せるが、加奈は「狭すぎて息が詰まる」と猛反発。「こんなにところに押し込んで暮らさせるなんてひどい。こんなんじゃ、心配でアメリカには帰れない」と言うので、久子が「うちはかあさんのために、ずっと広い部屋を用意しているんだから、うちの部屋も見て、それから考えてもいいでしょ」となだめる。


加奈「おばあちゃんに、みじめな思いをさせられません。私には大事な人なんです。幸せになれるって、見届けないと。母が帰らせたいというし、おばあちゃんも帰りたいというから送ってきたけど」


キミが懐かしいだろうからと、店の食べたいものを食べさせてもてなすつもりだった五月に、三ツ星のすし店を予約しているからと、「お騒がせしました」と言い放った加奈は、久子とキミを連れて帰ってしまう。キミは幸楽にいたい様子だが、加奈に世話になっていたせいか、反発できないようすだ。



(幸楽・自宅)着物を見ている五月
眞「何、それ?」
五月「披露宴の貸衣装よ。こんなことなら、愛のときにつくっておけばよかった」

眞「お母さんたちはともかく、着るものとかも考えなくちゃいけないから、みんなに迷惑をかけるね。ところで、おばあちゃんは?」

五月が顛末を説明すると、

眞「まあ、よかったじゃない?」

五月「お父さんもやれやれという顔で、おやじバンドの打ち合わせに出かけた。おばあちゃん、加奈ちゃんに逆らえないみたいで。なんでも加奈ちゃんの言うとおりで。おばあちゃんは幸楽が懐かしいのよ」

夕飯を食べそびれて食べていないという眞に、いそいそと支度する五月。



(幸楽・店内)

電話しても加奈たちが出ないと心配する五月。そこにひとりで荷物を持って帰宅するキミ。


キミ「やっと帰ってきました~。今、マンションにはだれもいないの。だから、そのすきに帰って来たのよ。私の部屋もきれいにしてもらっていて、うれしかったわ、かあちゃん。今日からお店を手伝いますからね。白衣だけはずっと大事に持っていたの。ほら…。お店に立っていたいのよ。そりゃ、アメリカでは大事にしてもらったわよ。でも、いつも幸楽で働くことばかり思い出していた、五月と一緒に働きたいの」

五月「おかあさん、店は前とは違って忙しいですよ。私たちを助けてください」


「やっと、自分の居場所に帰ってきたの。うれしい」と喜ぶキミだったが、久子から電話があって、幸楽にきていることがばれてしまい、「加奈と久子の家で暮らすことを約束させられたからね。やっぱり、幸楽では暮らせないのかしら」とがっくりと肩を落とす。



(幸楽・自宅)

「加奈の前で約束したでしょ」と怒る久子。

幸楽にいたいというキミに、

久子「何、バカなこと言ってるの? 五月さんが気に入らないって言ったから、アメリカに連れて行ったわけでしょ。かあちゃんのためにマンションまで買ったのに」

キミ「かあちゃん、もう一度、幸楽で働きたかったの。アメリカではよくしてもらったけど、いつも寂しかった。せめて、最後の人生を幸楽で過ごしたいの。勇と五月さんがいてくれたら言うことなしよ」

五月「おかあさんが幸楽に帰りたいって言ってくださったとき、うれしかったんです。だから、お部屋も手を入れたんですよ」


店に立つキミ。懐かしがる客たちとうれしそうに話をしている。



(幸楽・自宅)

「おばあちゃんたら、お客さまとおしゃべりばっかり」と言う愛だが、どこか楽しそうだ。

風呂からあがって、テーブルにつくキミ。

「お疲れでしょう」と、ビールを運ぶ五月。

「おばあちゃんの人気があるのにびっくりした」

「おかえりなさい」と、五月夫婦、愛夫婦、眞がそろって、キミに声をかける。


キミ「どんなに迷惑かわかっているけれど…、あんなによくしてもらって。本当にありがとう、五月さん。久子たちも幸楽のぎようざで食べていけるというし。店ではおじゃまでしょうけれど、店で遊んでいられたら言うことない。それに、眞の結婚式に間に合うなんて。いいときに帰ってこられてよかった。私はぜんぜん英語が覚えられないんだから、日本語でしゃべれてうれしい。日本に帰りたくたって、自分がついて行ったんだもの。帰りたいなんていえないわ。帰って来られて、眞の結婚式にも出られるんだもの、本当にありがたい。ありがたいわ」



※その5に続きます。











(おかくら)

眞が大吉と話をしていると、そこに現れたのは力矢で、連れていたのは母親(坂口良子)とまひる。

「力矢と、まひるがお世話になっています」と、眞にあいさつする母親は壮太のことが気になるようすだ。



(力矢とまひるの家) 

おかくらから帰ってきた3人。

「また、お兄ちゃんにはめられた」と怒るまひる。

壮太とまひるをなんとかしたい力矢が母親を引っ張り出したのだが、壮太の料理の腕をどうかと聞かれて、「腕なんて関係ない」という母。



「まひるに婿をもらおうなんて思ってないわ。旅館のことは考えなくていいの。私とお父さんとで、できるところまでやって、継ぐ人がいなかったらやめてもいいし、あなたたちのどちらかが継ぎたければ継いでもいい。でも、まだまだ先の話なの。肝心なことはまひるが幸せになれるかどうかでしょ?」


「壮太くんの腕は、まだ、まだ修行が足りないわね。もっとおかくらさんで修行してもらわないとね。でも、相手にその気がなかったら、ダメでしょ。断られた? まひるが好きかどうか聞いてるのよ」



「そんなに簡単にあきらめられるんだったら、大したことじゃないのね。ほんとにほれたのなら、振り向かせる努力をしなくちゃ。絶対に振り向かせてご覧なさい。好きなら、好きだってぶつかりなさい。親を頼りにするようなことじゃないでしょ。それもできないようじゃ、やっばり、相手のことをそんなに好きじゃないってことなのよ」


「ま、後悔しないようにね。あなたが早くお嫁にいかないと、お兄ちゃんが何不自由ないから結婚しないわ。もしも壮太くんとそうなったら、ふたりであそびに来なさい。その日が来るのを楽しみに待っているから」


旅館のおかみさんらしく、さばざばとしたもの言いで、まひるをいさめる母の言葉に、まひるは言葉が出ない。


(幸楽・自宅)


眞「貴子さんのウエディングドレスは貸衣装のつもりだったけれど、お父さんの希望で、オーダーしたらしい。貴子さんは地味にしたいというけれど、お父さんの手前、そうもいかないみたいだ」


五月は邦子(東てる美)の息子隆(森宮隆)が、母親の面倒もよくみてくれ、眞とも身近な存在だったので呼ぶように言い、勇はおやじバンドもスケジュールに入れてやってほしいとそれぞれの要望を伝える。


勇「CDも出たから、最近は呼ばれると出演料ももらえるのをただでいいっていうんだからな」


眞「良おじさんからお祝いを20万ももらったよ。こんなにたくさん、いいのかな」

五月「子供たちの喜ぶ顔を見たいんでしょ。だから、その分もお祝いに入れてくれてくださったんでしょう。そんな気遣いができる人なのよ、良兄さんは」

眞「みんなに出てほしいから、お店を休むことになるけど…。年中無休が売りの幸楽なのに申し訳ない」

五月「あんたたち、新婚旅行は? お父さんのことが心配なら、親戚になるんだから、お母さんが面倒をみてあげてもいいのよ」



何もかもそろっている貴子の家に行くのだからと、引越し荷物は着替え程度でいいという眞。さらに、「自分の部屋はそのままにしていてほしいんだ」と言う。

眞「人んちで暮らすんだよ。息がつまるよ。ときどき帰って来たいからね」

五月はうれしそうだが、勇は「帰ってくるのはいいけど、愚痴こぼしたりはしたらだめだぞ。自分でそういうお父さんがいらっしゃるのをわかっていて結婚するんだからな」と釘を刺す。



※その4に続きます。











(葉子の家)

チャイムを眞が押すと、大原透(徳重聡)が出迎える。

葉子(野村真美)は双子に授乳中だと言って、自分は「育児休暇をとっている」と言いながら、家事をてきぱきとこなす透。設計の仕事は家でもできるからと、夫婦で仕事をしながら、夫婦で子育てをしてる葉子夫婦のライフスタイルに感銘を受ける眞。



(文子の会社) 

忙しそうな様子の文子(中田喜子)と亨(三田村邦彦)

眞「忙しそうだね」

亨「独自のコースができるうちのカラーを理解してくれるお客様にめぐまれて、にぎわっているんだよ」

文子「私の趣味みたいな仕事が、亨さんが来てくれたから、いつの間にか旅行業者になっていたわ」

金田利子(山下容莉枝)「やはり、ご縁があったのよね。また、結婚なさればいいのに」

文子「愛とか、恋だとかは終わりました。今のままがいいの」

眞「そういうカップルもいいな。愛しあっていたら、そういうのもいいよね」

亨「結婚を前にして何をいってるんだ。俺は離婚したんだから、結婚式は遠慮するよ」

眞「そんなこと言わないで、文子おばさんと亨おじさんには出てもらいたんだ」

金田「そうですよ。形ばかりの夫婦よりも仲のいいふたりの姿を見せてくださいよ」

文子「責任がないから、気が向いたときにしてあげたらいいから、今は気が楽よ」

亨「夫婦じゃないからやってくれるんだな?」

文子「眞ちゃん、招待状をハワイの望(冨田真之介)にも送ってやってくれる? もしかしたら来る気持ちになるかもしれないから」

眞「わかった。送っておくよ。…金田さんには仲人をお願いして、ご迷惑をおかけして」

金田「主人、喜んでましたよ。おやじバンドの演奏ができるなって」

眞「そうか、そういうプログラムも考えないといけないんだな」

眞たちの新婚旅行をコーディネートしてあげるのにと言う文子たちだが、眞は道隆(武岡淳一)のことが心配なので行かないと告げる。



(弥生の家)

眞が訪ねると、勇気(渡邉泰人)が出迎えるが、弥生はまだ帰宅していないらしい。その代わり出て来たのは、眞が知らない美雨(京野ことみ)で、夕飯の支度をしている姿に驚く。

「うちには女3人がいるから、代わりばんこに夕飯を作っているんだ」と勇気に説明されても、眞は驚くばかり。

さらに、次々と帰宅してくる知らない大家族に、勇気の説明を聞きながらも、血のつながった甥であるはずの眞の方が、かえって肩身が狭く、身の置きどころがないようすだ。「嫁の佐枝です」とあいさつする武志(岩渕健)と別れたはずの佐枝(馬渕英俚可)に、また驚く眞に「武志とは今はもう縁もゆかりもないの。でも、今は私の娘」と胸を張る弥生だ。



良(前田吟)「あちらのお父さん、脳梗塞で体が不自由なんだって? いつ何があるかわからないから、元気なうちに花嫁姿を見たいんだろうな。結婚式を急ぎたい気持ちはよくわかるよ」

良「うちは全部で8人出席だ。眞ちゃんには関係ない人たちかもしれないけれど、結婚式なんていう楽しいことはみんなに一緒に見せてあげたいんだ」

夕食に誘われて席につく、眞。大所帯に圧倒されながらも楽しげな様子に感心したようす。

「おめでとう」と弥生の複雑な大家族だが、幸せそうなみんなに声をかけられて、うれしい眞だ。



(おかくら)

大吉(宇津井健)のところに報告に行く眞。

眞「みんなそれぞれに幸せそうだったよ」

大吉「いい機会だったね。良くんと弥生は、自分の子供たちふたりには裏切られて辛い気持ちだったし、みんなそれぞれに辛い思いをした人たちだから、わかりあえるんだろうな」

長子(藤田朋子)「良兄さんはみんなのために働くはりあいができるんでしょうね」

眞「本当にたのしそうだった。行けてよかったよ」



※まだまだ続きますが、またあとでアップします。

2011929日放送 47回最終回2時間スペシャル



さあ、この21年にも渡る10シリーズ通算500回の大河ホームドラマ。

ついに最終回でした。


6年前に卒業されたと思っていた赤木春恵さんはお元気で、きちんと台詞も回してらして、びっくりしました。87歳だそうですから、本当に立派です。




逆に京唄子さんは今回のシリーズの最初の方では何かと主要な役柄で出ていたのに、あとの方では出てこられず、最終回にも出なかったのは、やはり、ご病気があまりよくないのかもしれませんね。随分とお痩せになって、歩くのも辛そうで、心配しましたが、ちょうどそんな役柄だったから違和感は少なかったし、声には張りがあって、あの年齢の方ならではの凛とした感じが出ていらしたのですが…、残念でした。



さて、あらすじです。ネタバレですので、ご注意ください。


とても長くなっていますので、いくつかに分けてアップします。



聞き書きで、録画などしていませんので、詳細や台詞が適切ではない箇所があるかもしれませんが、そのあたりはご容赦くださいませ。



(幸楽・自宅)

「急に申し訳ありません。アメリカから義母が帰って来ることになりまして。5日以内にお願いします。25日に義母が帰って来るものですから」

業者をキミ(赤木春恵)の部屋に案内する五月(泉ピン子)

五月は勇(角野卓造)と話し合い、立ったり座ったりが楽なようにと、畳敷きのキミの部屋をフローリングにしてベッドや家具をそろえるなど、大規模なリフォームすることにしたのだった。



何も聞かされていない愛(吉村涼)は、「店のお金は出せない」と猛反発するが、「幸楽を築き上げたキミが帰って来るのだから、その権利がある」と、勇たち。

そもそもキミは久子(沢田雅美)たちが新たに買ったマンションで暮らすことになっていて、そこのリフォーム代も幸楽側が出しているのだ。それなのに、キミの勝手で幸楽で暮らすことになったのだから、幸楽の売り上げからではなく、キミが出すべきだと怒る愛。

「おはあちゃんが幸楽に帰ってきたら、店は引っ掻き回されかねないんだからね。でも、私はお母さんの味方だから。おばあちゃんに遠慮なんかすることないわ」

(
眞の会社)

結婚式の招待状を力矢(丹羽貞仁)に、まひる(西原亜希)との2人分を手渡す眞。

「おふたりに出席していただきたいけれど、壮太(長谷川純)が出席するから、まひるさんが出席したくないなら、遠慮なくそう言ってください」

「壮太くんがまひるとは住む世界が違うと言っているのは、まひるのことを気遣って言ってくれているだけで、本当は、壮太くんはまひるのことを好きではないのかもしれないな。まひるはどうでも、俺は楽しみにしてるよ。本当におめでとう」

いまだに壮太とまひるを成就させたいと願っているふたり。あれこれ話し合うが、いい解決策は見当たらない。眞は最後まで何かできればと思っているようす。


(幸楽・自宅の朝)

ネクタイにスーツ姿の眞。

「そんな必要はないのに」という五月だが、気がすまないから直接、招待状を持って行くという眞。

眞「おばさんたちには自分の口からちゃんと話しておきたいんだよ」

五月「じゃ、ぎょうざを持っていってよ」

眞「幸楽ソースでいいだろ?」



祖母キミが帰って来る話になって、「俺、おばあちゃんには弱いんだよね。いい思い出がないから。おかあさんが辛い思いしていたからね」と、キミが帰国することにいい顔をしない眞。


それでも、あわただしく、リフォームと結婚式の準備は進んでいた。


※その2に続きます。

ブログも相性があるのでしょうけれど、私の操作とアメブロが合わないみたいで、使い勝手が悪いので、また、お引越しをと考えたのですが、とりあえず、また、お引越しするのは面倒なので、しばらく続けてみたいと思っています。


さて。NHK朝の連続ドラマ「おひさま」が最終週となりましたので、今週分は拾っています。


全部を一度にアップするつもりでしたが、いつものようにかなり長くなってしまうので、今日木曜日までの分を先にアップします。


録画しているわけではないので、台詞とか詳細がきちんと拾えていないこともあると思いますが、そのあたりはご容赦くださいませ。



151回~154回すべての母より


(良一の入院した病院)

亡き妻・紘子(原田知世)の面影を求めて毎夜同じ映画を見ていた良一(寺脇康文)の寂しさを思うと、陽子(井上真央)はやりきれない。が、茂樹(永山絢斗)は「そうかな? ずっとひとりの人を好きなままでいるお父さんはすてきだ。かっこいいと思う」と言い、「そうね、そうよね」と、隣りにいる和成(高良健吾)の顔を少し見て、笑顔を取り戻す陽子。
が、良一は依然として容体は危険で、「あとは本人の生きる力しだい」と言われ、「一緒にいて何も気づいてやれなかった。医者をめざしておきながら、こんなことだからなれないのはあたりまえだ」「春樹(田中圭)兄さんならわかったはず」と、自分を責め、陽子夫婦に申し訳ないと頭を下げる茂樹。

3人が枕元に付き添う中、良一の容態が変わり、うなされながら「紘子……春樹……」とつぶやき、あわてた陽子は、良一にすがり、「お父さん、いっちゃいやだ。お母さん、お父さんを連れていかないで」と叫び、取り乱す。
しかし、夜が明けるころ先に目を覚ましたのは良一の方で、いつのまにか眠ってしまっていた陽子と茂樹と和成は良一に起こされ、「おまえたちはまだまだ頼りないな」と苦笑する。生還した良一のことを喜ぶ陽子たち。良一を生きて帰してくれたのは、母・紘子と兄・春樹だと信じる陽子。

すっかり疲れ果てて百白花に帰って来た陽子を「よかったね」と、あたたかく抱きしめる義母の徳子(樋口可南子)と、いつものようにあたたかく声をかける義父の道夫(串田和美だった)


(須藤家)

退院した良一は元気そうで、退屈で仕方ない。が、無理をさせたくない茂樹は看病しているというよりも目を離すと自由に歩き回る父を見張っているようにしか見えず、良一は迷惑そうだ。ごちそうをたくさん作ったお弁当を持って見舞いに来た陽子。そこに、真知子の父、相馬剛三(平泉成)も見舞いに来る。良一がいないと困るから「早く戻ってきてくれ」と、剛三。精のつくものを集めさせたと、卵に肉に、はちみつに缶詰にバナナにと山ほど持って来て、自分は「近い将来、中央に打って出るが、そのあとは、良一に町長をお願いしたい」と言うが、良一は「嫌です」とにべもない。「そう言うと思った」と豪快に笑う剛三だ。



剛三が帰ったあと、「今度のことでは、おまえたちはお父さんも年をとって、別れなくてはならないんだなと思っただろう?」と陽子たちに言う良一。自分も同じことを思っていると口にして、「いい機会だから言いたいことがある、遺言のようなものだ」と言うので、陽子と茂樹は緊張する。

良一は「茂樹、陽子、私はおまえたちがおまえたちのことが自分の子供としてだけではなく、人として大好きだ、尊敬している。……それだけだ。すまんな。財産のこととかでなく…」と、微笑む良一。

「ありがとうございます」頭を下げる陽子と茂樹。

「照れるな、やっぱり」と笑う、良一。

「うれしい。お父さん。…でも、いつも不意打ちだからずるい」涙しながら笑う陽子。

現代の陽子のナレーションで「父のこのときのことばはずっと忘れないわ」




(百白花)

お客様を送り出す陽子と日向子(井上琳水)。日向子は庭で節子(白川由美)を目撃するが、節子は黙って立ち去る。

休憩時間になって、お茶を飲む徳子と、陽子夫婦と日向子。

「お父さんは?」「畑だよ」「ほっとくと、そのうち、畑に住んでるんじゃないの?」

道夫はそば畑にすっかりハマっているようすだ。

日向子が「さっきお庭にせっこおばちゃんがいた」というが、みな、見間違いだろうというくらいで軽く流す。

「最近、杏子(金澤美穂)ちゃんは帰りが遅いね」と徳子。「絵の勉強は大変なんだろう」と返す和成に「和成は絵がへただったねえ。組で一番へただったかもしれない」とからかうので、むっとする和成。笑う陽子たち。




(陽子たちの部屋)

夜。眠れないのか、起きていた杏子。

寝に上がって来た陽子夫婦は「眠れないの?」と声をかける。

杏子「陽子先生、この浴衣、ありがとうございます」

陽子「私が子供のころに来ていた浴衣なのよ。少し直したの」

和成「そんなこともできるのか」

陽子「あら、できますよ、それくらい。失礼ね」

ナレーション「そのとき、杏子ちゃんが何を悩んでいるのか、気付いてやれなかったのよね」




(百白花)

松本の警察署から電話がかかってくる。電話に出る陽子の様子に心配した徳子と和成がそばに来る。

「杏子ちゃんが松本で警察に保護されたそうなんです。子供が似顔絵描きをしていたので、職務質問をしようとしたら、逃げようとしたので保護したそうですが、ちょうど節子さんが通りかかって身元を引き受けてくれて、これから連れて帰って来てくださるって…」と陽子。

心配そうに待つ陽子たちに、「あんまり、しからないでやってね」と、節子が杏子を連れて帰って来る。

「ごめんなさい」と頭を深く下げて、謝る杏子。

「けが、してないのね?……ふたりで話そうか?」と陽子。



涙ながらに「いられるだけでもいいのに…、私、やっかいばかりかけて…、絵の勉強もさせてもらって、お金もかかるし…、少しでも何かできないかなあと思って…。ごめんなさい。陽子先生」と、理由を話す杏子。

「そっか。そうよね。私があなたでもそうしたかもしれない。難しいよね。無理があるものね。親だと思え、娘だと思っていると言ってもね。本当は違うんだもの。だから、無理に親子だと思わなくてもいいじゃない? それでも、私たちとあなたは一緒に暮らす。それはなぜか。あなたが好きだから、あなたと一緒にいると楽しいから、一緒に暮らす。あなたにとってもそうなら? どうかな?」

「はいっ」と、力強くうなずく杏子。

「それで…儲かったの?」

「え? ほんの少しなら…」

「ほんとはいけないけど、杏子ちゃんが絵で稼いだお金だものね。それじゃ半分は家に入れなさい。半分は自分のために使いなさい。でも、道端で似顔絵を描くのはもうやめなさい」と陽子。

その代わりに考えたのは…。

「似顔絵を店内で承ります」というポスターを百白花の店内に貼る。そのポスターには丸山家みんなの似顔絵が描かれている。




一件落着して、みんなでお茶を飲みながら、節子が「いい店だね。商売も繁盛してるし、よかったねえ、徳子ちゃん」と口にする。

そんな節子に「そういえば、おねえちゃん、なんで松本にいたの?」と徳子。

「うん、ね。…そういえば、お父ちゃん、どうしてる?」話題を逸らそうとする節子。話題を逸らさせず、問い詰める徳子。仕方なしに節子は理由を話した。

節子「…つまんねえの。何もすることがなくてよ。松本にいたときはそんなこと、考えもしなかったけれど。周りもつとめ人のお堅い人ばっかりで、私は何をくっちゃべっていいんだか」

徳子「それじゃあ、すぐに来ればいいじゃないか。おねえちゃんのバカ」

徳子とけんかみたいに言い合う節子。

「ふたりで勝手にやってくれや」と、あきれた顔の和成。

さらに、あれこれ言い合う節子たち。

笑う陽子。笑っていることをとがめる節子に、

「だって、こういう話がしたかったんですよねえ」と陽子。

みんなで大笑いする。




(百白花)

夜 お月見をする陽子たち夫婦、徳子、節子

暗い中、ようやく畑から帰ってくる道夫。

「畑にいると、昔のことを思い出すよ」と、丸庵にはじめて来て、不安だったころのことを語りだす道夫。

「おやじさんがおっかなくてなあ。いつも怒鳴られてばかりで。田舎に帰りたいなあといつも思っていた。そんなときに特上のそばが手に入ったとき、みんなが見ている前で俺だけに食えと。これから丸庵をしょって立つのはおまえだから、おまえの舌に本物のそばの味を覚えさせたいと言われて、震えたよ。それから一所懸命にやった。俺は3男だったから、畑は持てなかったけれど、今はこうして畑を持つことができた」

「がんばったんだねえ。くりくり坊主がよ」と丸庵に来たころも知っている節子。

「で、おかあさんとは?」と聞く陽子。

照れながらも、語る道夫。家族として兄妹のようにはしていたけれど、なんと言っても丸庵のお嬢さん。きらきらとまぶしかった。そんなときに、へこたれて、ひとりぽつんと座っている道夫のところに来た徳子。

「ねえねえ、知ってる? 私、道夫さんのお嫁さんになるつもりなの。だから、頑張ってね」って。「かわいかったでしょう」と、照れながら笑う徳子。

「ああ、おれは幸せだなあって、畑を見てて、そう思っただよ」



ナレーション「次の日、節子さんは元気に浜松に帰って行った」




(須藤家の縁側に座る良一と陽子)

良一「もう大丈夫なんだぞ、陽子」

陽子「わかってますよ。顔くらい、見に来てもいいでしょ?」

良一「東京にやり残したことがあるから行って来ようと思っている。お母さんと駆け落ち同然に一緒になってしまって、おばあさまとおじいさまの人生を狂わせてしまったのは事実だ。おじいさまのお墓に参り、きちんと謝ってこようと思う。おばあさまともきちんと話をして、そして、提案しようと思っている。ここで一緒に暮らしてみませんかと。安曇野には陽子も茂樹もひ孫もいる。…断られるとは思うけれど、な。それでも提案してみようと思う」

陽子「体は大丈夫なんですか?」

良一「実は切符ももう買ってある。今度の週末だ」

陽子「全くもう…おばあさまによろしくお伝えください」

ナレーション「父はおいしいフランス料理をおばあさまと一緒に食べたと言っていたけど、案の定、一緒に暮らすのは断られた」




(百白花)

日向子と野菜の下ごしらえをする陽子。

日向子「(自分の分の下ごしらえがすんで)もっとお手伝いする」

陽子「うーん。それじゃあ、お豆を持って来てちょうだい」

台所で豆を取ろうとする日向子。その横には鍋が火にかかっていて、そこにざるが引っかかり、無理やり取ろうとしたので、熱い鍋が…。

泣き叫ぶ日向子の声に驚いて振り返る陽子。


アメブロにお引越しして1週間ちょっとですが、とても書きにくくて弱っています。


文字の大きさが自分の好みにきれいにそろわないし、色も勝手に変わるし、コピペもショートカットが使えないなど、なんだかとっても面倒。


せっかくお引越ししたものの、やはり違うブログにまた引越しするかなあ。