(おかくら)

眞が大吉と話をしていると、そこに現れたのは力矢で、連れていたのは母親(坂口良子)とまひる。

「力矢と、まひるがお世話になっています」と、眞にあいさつする母親は壮太のことが気になるようすだ。



(力矢とまひるの家) 

おかくらから帰ってきた3人。

「また、お兄ちゃんにはめられた」と怒るまひる。

壮太とまひるをなんとかしたい力矢が母親を引っ張り出したのだが、壮太の料理の腕をどうかと聞かれて、「腕なんて関係ない」という母。



「まひるに婿をもらおうなんて思ってないわ。旅館のことは考えなくていいの。私とお父さんとで、できるところまでやって、継ぐ人がいなかったらやめてもいいし、あなたたちのどちらかが継ぎたければ継いでもいい。でも、まだまだ先の話なの。肝心なことはまひるが幸せになれるかどうかでしょ?」


「壮太くんの腕は、まだ、まだ修行が足りないわね。もっとおかくらさんで修行してもらわないとね。でも、相手にその気がなかったら、ダメでしょ。断られた? まひるが好きかどうか聞いてるのよ」



「そんなに簡単にあきらめられるんだったら、大したことじゃないのね。ほんとにほれたのなら、振り向かせる努力をしなくちゃ。絶対に振り向かせてご覧なさい。好きなら、好きだってぶつかりなさい。親を頼りにするようなことじゃないでしょ。それもできないようじゃ、やっばり、相手のことをそんなに好きじゃないってことなのよ」


「ま、後悔しないようにね。あなたが早くお嫁にいかないと、お兄ちゃんが何不自由ないから結婚しないわ。もしも壮太くんとそうなったら、ふたりであそびに来なさい。その日が来るのを楽しみに待っているから」


旅館のおかみさんらしく、さばざばとしたもの言いで、まひるをいさめる母の言葉に、まひるは言葉が出ない。


(幸楽・自宅)


眞「貴子さんのウエディングドレスは貸衣装のつもりだったけれど、お父さんの希望で、オーダーしたらしい。貴子さんは地味にしたいというけれど、お父さんの手前、そうもいかないみたいだ」


五月は邦子(東てる美)の息子隆(森宮隆)が、母親の面倒もよくみてくれ、眞とも身近な存在だったので呼ぶように言い、勇はおやじバンドもスケジュールに入れてやってほしいとそれぞれの要望を伝える。


勇「CDも出たから、最近は呼ばれると出演料ももらえるのをただでいいっていうんだからな」


眞「良おじさんからお祝いを20万ももらったよ。こんなにたくさん、いいのかな」

五月「子供たちの喜ぶ顔を見たいんでしょ。だから、その分もお祝いに入れてくれてくださったんでしょう。そんな気遣いができる人なのよ、良兄さんは」

眞「みんなに出てほしいから、お店を休むことになるけど…。年中無休が売りの幸楽なのに申し訳ない」

五月「あんたたち、新婚旅行は? お父さんのことが心配なら、親戚になるんだから、お母さんが面倒をみてあげてもいいのよ」



何もかもそろっている貴子の家に行くのだからと、引越し荷物は着替え程度でいいという眞。さらに、「自分の部屋はそのままにしていてほしいんだ」と言う。

眞「人んちで暮らすんだよ。息がつまるよ。ときどき帰って来たいからね」

五月はうれしそうだが、勇は「帰ってくるのはいいけど、愚痴こぼしたりはしたらだめだぞ。自分でそういうお父さんがいらっしゃるのをわかっていて結婚するんだからな」と釘を刺す。



※その4に続きます。